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【2026-2027年版】通信制高校の費用と就学支援金|1単位あたりの上限と授業料以外にかかるお金

通信制高校の学費は、授業料を「1単位あたりいくら」で決める学校があり、全日制とは計算の仕方が違います。2026年4月からは高等学校等就学支援金の所得制限がなくなり、私立通信制の支給上限も引き上げられました。

ただし、就学支援金が充てられるのは授業料だけです。入学金や施設設備費、スクーリングの交通費、サポート校や通学コースの費用は別に考える必要があります。2026年10月8日時点の文部科学省と学校の公式資料をもとに、通信制特有の点を整理します。

通信制の就学支援金は「月額」と「1単位あたり」の2方式

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制度全体や申請の流れは高校就学支援金の全国概要をご覧ください。

文部科学省の「高等学校等就学支援金・新制度の概要」では、通信制の支給限度額は授業料の決め方で分かれます。月額で授業料を決める場合、年額は私立337,200円、公立6,240円です。

区分(高等学校通信制)定額授業料の場合単位制授業料の場合支給期間
私立月28,100円(年337,200円)1単位13,668円48月
公立月520円(年6,240円)1単位336円48月

単位制授業料の場合は、年間30単位、通算74単位までが支給の対象です。1単位の授業料が13,668円以下の私立なら、この範囲の授業料は支援金でまかなえる計算になります。13,668円を超える学校では、差額が家庭の負担として残ります。

文部科学省の就学支援金Q&Aでは、2026年4月の制度改正で所得制限が撤廃されたと説明しています。支給期間は全日制の36月に対し、定時制・通信制は原則48月です。4年を超えて在学している人や、すでに高校を卒業した人は対象外です。

全日制から通信制に移ると期間を換算します。Q&Aの例では、全日制に20月在学した後なら48月−20月×4/3で、通信制では22月分です。N高グループの案内では、転入・編入の場合は前の学校での履修登録単位数も74単位に含めて判定するとしています。

授業料以外にかかる費用は支援金の対象外

就学支援金は学校の設置者が代わりに受け取り、授業料に充てます。授業料との差額や授業料以外の費用は保護者の負担です。私立2校と公立1例を見ます。

N高等学校(2027年度生徒募集要項)

N高グループの2027年度生徒募集要項では、全コースで「単位制・通信制課程の学費」が必要です。内訳は入学金10,000円、施設設備費50,000円(年間)、教育関連諸費13,000円(年間)、授業料は1単位12,000円(普通科)または7,200円(普通科ベーシック)です。

普通科で25単位を履修すると授業料は300,000円です。N高グループは就学支援金の支給見込額を授業料から先に差し引いて請求しており、1年次の請求額は73,000円と案内しています。73,000円は入学金・施設設備費・教育関連諸費の合計で、支援金では減りません。

2026年度の募集要項では、3年間で75単位を履修すると74単位を超える1単位分(12,000円)を3年次に請求するとしていました。

ルネサンス高等学校(茨城県)

ルネサンス高等学校の学費ページでは、入学金50,000円(初年度のみ)、施設設備費20,000円、教育関連諸費60,000円を示し、初年度の目安を130,000円からとしています。授業料とスクーリング費は別途必要とされていますが、1単位あたりの授業料とスクーリング費の金額は、2026年10月8日時点の公式ページでは確認できませんでした。

同じページのよくある質問では、就学支援金の対象は授業料で、入学金・施設設備費・教育関連諸費・スクーリング等は対象外と明記しています。

公立の例(都立高校の通信制課程)

東京都教育委員会の案内では、都立高校の通信制課程の授業料は1単位336円、入学料は500円です(令和7年4月1日現在の額)。仮に年25単位を履修すると授業料は8,400円で、1単位336円の就学支援金と同額のため相殺されます。入学料500円は授業料ではないので残ります。

スクーリングの交通費・宿泊費

通信制でも、面接指導(スクーリング)への出席は卒業の要件です。N高グループの2026年度募集要項では、在学中に1回以上、原則2年次に所属校の本校スクーリングへの参加が必要とされています。N高等学校は沖縄県の伊計本校です。往復の交通費と宿泊費は別途必要で、本校以外の会場でも交通費や宿泊費は各自の負担です。

ルネサンス高等学校は、東京駅に集合してバスで向かう「宿泊集中型」と、複数回に分けて参加する「分割型」を案内しています。本校が遠い場合は、日程と移動費を入学前に確認しておきましょう。

サポート校・通学コースの費用は別に考える

文部科学省のQ&Aは、通信制高校とは別に通うサポート校(サポート施設)について、就学支援金制度の対象ではないと回答しています。対象になるのは通信制高校の授業料です。

文部科学省の「高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン」(令和5年2月一部改訂)も、学校の授業料と、連携する施設が独自に行う活動の費用を区別して、生徒・保護者に説明するよう求めています。就学支援金を学校独自の特典のように表示することも不適切としています。

学校の「通学コース」の費用が授業料に当たるかは学校ごとに扱いが違うため、2校の記載をそのまま紹介します。

N高グループ 2027年度(週5・週3・週1+はリアルキャンパス)コースの学費入学初年度の年間合計
ネットコースなし73,000円
週1+コース295,000円368,000円
週3コース730,000円803,000円
週5コース955,000円1,028,000円

表のコースの学費は、入学金・授業料・施設設備費・セキュリティーソフト代の合計です。初年度の年間合計は、これに単位制・通信制課程の学費73,000円(支援金の先引き後)を足した額です。N高グループは、週5・週3・週1+コースの学費は就学支援金の対象外と明記しています。週5・週3・週1+コースでは、学習ツールとしてMacBook Air(約16万円)の購入も必要です。

オンラインキャンパスは週5コースで初年度700,000円、週1+コースで280,000円です。登校日数が増えるほど、支援金の対象外の費用が大きくなります。

ルネサンス高等学校の「通学スタンダードコース」は、学習等支援施設である連携キャンパスに通うコースです。特定商取引法に基づく表示では、販売業者はグループの運営法人であるブロードメディア株式会社です。水戸・横浜などで週1日が年180,000円、週2日が年324,000円、新宿代々木が年444,000円(税込)です。

文部科学省の2025年12月の通知により、2026年度からは要件を満たす学習等支援施設への通所にJRの通学定期乗車券が発売されます。対象かどうかは学校に確認してください。

先に確認したい給付と減免

授業料以外の費用には、高校生等奨学給付金が使える場合があります。対象世帯や金額は高校生等奨学給付金の記事で確認してください。

都道府県によっては、国の就学支援金に独自の授業料支援を上乗せしています。たとえばルネサンス大阪高等学校は、大阪府の私立高等学校等授業料支援補助金制度の対象校で、生徒と保護者が府内在住なら施設設備費・教育関連諸費も免除されると案内しています。住所地と学校所在地の両方の制度を確認しましょう。

中退後の再入学で48月を超える場合は「学び直し」の支援があります。窓口は入学先の学校か都道府県です。

それでも足りない費用に限って教育ローンを比べる

給付や減免を使っても残る通学コース費や旅費、パソコン代に限って借入を検討します。

日本政策金融公庫の国の教育ローンの金利は年4.05%(固定、令和8年7月1日現在)です。ひとり親家庭や世帯年収200万円以内の家庭などは0.4%低くなります。金利は見直されることがあり、審査があります。

学校が提携する分割払いもあります。N高グループはジャックスの教育ローンとオリコの学費サポートプランを、ルネサンス高校はオリコの学費サポートプランを案内しています。いずれも審査と手数料があるため、総支払額で比べてください。

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出典・確認先


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