国の教育ローンを申し込むときは、(公財)教育資金融資保証基金(以下、基金)の保証を受けるか、連帯保証人を立てるかを選びます。基金を使うと保証料がかかり、融資金から差し引かれます。この記事では、2026年9月25日時点の日本政策金融公庫(以下、公庫)の公式資料をもとに、保証料の金額と、連帯保証人を立てた場合との総負担の差を比べます。あわせて、手元に届く金額の計算方法、申込前の確認手順、間違えやすい点も整理します。
目次
公庫の案内ページによると、保証は基金か連帯保証人のどちらかを選べます。
| 項目 | 教育資金融資保証基金 | 連帯保証人 |
|---|---|---|
| 費用 | 融資額・返済期間・元金据置期間に応じた保証料を、融資金から一括で差し引く | 保証料はかからない |
| 条件 | 申込時に保証依頼書を提出する | 進学者・在学者の4親等以内の親族(配偶者を除く)。申込人とは別居・別生計の人を検討するよう案内されている |
| 必要書類 | 保証依頼書(借入申込書の2枚目) | 予定連帯保証人の源泉徴収票または確定申告書(控) |
基金の公式ページによると、基金の保証は団体信用保険(生命保険)とは違います。返済が難しくなったときは基金が金融機関に代わって弁済しますが、その後は借主が基金に返済します。借金そのものがなくなるわけではありません。
連帯保証人を立てれば保証料はかかりません。ただし、頼まれた親族は連帯して返済する義務を負います。さらに、源泉徴収票または確定申告書(控)を出してもらう必要があります。保証料がゼロになる代わりに、親族に負担と手間をお願いすることになります。
公庫の保証料の案内PDFが示している、令和7年10月1日以降に融資を受ける場合の目安です。
| 元金の据置期間 | 通常 | 優遇の対象となる方 |
|---|---|---|
| なし | 67,467円 | 44,978円 |
| 2年 | 80,960円 | 53,973円 |
| 4年 | 94,453円 | 62,968円 |
元金の据置期間は返済期間に含まれます。据置期間が長いほど元金が減らない期間が延びるため、保証料は高くなります。表の数字を引き算すると、通常の保証料は据置2年ごとに13,493円ずつ増えています(80,960円−67,467円=13,493円、94,453円−80,960円=13,493円)。据置なしと据置4年の差は26,986円です。
同じPDFでは、令和7年10月1日の融資分から、コロナ禍で拡充されていた優遇が従前の取り扱いに戻ったと案内しています。公庫の案内ページでも、交通遺児家庭・母子家庭・父子家庭の保証料は通常の2/3とされています。表の数字で検算すると、44,978円÷67,467円≒0.667で、2/3と一致します。一方、基金のサイトには1/2と読める記載が残っています。申込時に最新の条件を確認しましょう。
基金を使うと、振り込まれるのは融資額から保証料と金融機関の送金手数料を差し引いた金額です(公庫のよくあるご質問)。算式は「融資額−保証料−送金手数料」です。100万円・10年の場合、送金手数料を引く前の金額は次のとおりです。
| ケース | 保証料 | 融資額−保証料 |
|---|---|---|
| 通常・据置なし | 67,467円 | 932,533円 |
| 通常・据置2年 | 80,960円 | 919,040円 |
| 通常・据置4年 | 94,453円 | 905,547円 |
| 優遇・据置なし | 44,978円 | 955,022円 |
実際の振込額は、ここからさらに送金手数料が引かれます。100万円を借りて据置なしなら、手元に届くのは約93万円です。納付額ちょうどの金額を借りると不足する点に注意してください。
公庫の金利は年4.05%(固定金利・保証料別、令和8年7月1日現在)です。公庫の返済例では、100万円・10年の毎月の返済額は10,300円、在学中4年を利息のみにした場合は在学中3,400円・卒業後15,700円とされています。この条件で、利息と保証料を合わせた負担を試算しました。
| ケース | 利息の概算 | 保証料 | 利息+保証料 |
|---|---|---|---|
| 連帯保証人・据置なし | 約21.8万円 | 0円 | 約21.8万円 |
| 保証基金・据置なし | 約21.8万円 | 67,467円 | 約28.5万円 |
| 保証基金・据置4年 | 約29.0万円 | 94,453円 | 約38.5万円 |
| 保証基金・優遇(金利▲0.4%の年3.65%・据置なし) | 約19.5万円 | 44,978円 | 約24.0万円 |
利息は元利均等返済で計算した概算で、実際の返済額は端数処理によって異なる場合があります。表から読み取れる差は次の3つです。
据置期間の利息は、在学中に払う利息のみの返済額で検算できます。算式は「100万円×4.05%÷12か月=3,375円」です。公庫の返済例の3,400円と近い値になります。4年(48か月)続けると3,375円×48=162,000円になり、据置4年の利息約29.0万円のうち半分以上を在学中に払う計算です。
手元に100万円を残したい場合の借入額を、目安として計算してみます。仮定として、保証料が融資額に比例し、100万円あたり67,467円(据置なし・通常)とします。算式は「100万円÷(1−0.067467)≒1,072,348円」です。この場合の保証料は約72,348円で、送金手数料は含んでいません。実際の保証料は比例するとは限らないため、正確な金額は公庫のシミュレーションで確かめてください。
比較の一例です。仮定として、保証料が金利に含まれ、ほかの手数料がかからず、年3.875%が10年間変わらないとします。この条件で100万円・10年・元利均等返済の利息を計算すると、約20.8万円です。公庫の基金利用・据置なし(約28.5万円)と比べる際の目安になります。ただし、変動金利は将来上がる可能性があり、公庫は固定金利です。保証料や手数料の扱いも商品ごとに異なるため、実際の条件は各金融機関で確認してください。
100万円・10年の場合、基金の保証料は通常67,467円で、元金を4年据え置くと94,453円になります。保証料は金利とは別の負担で、融資金から先に差し引かれます。金利だけでなく「利息+保証料」の合計と、実際の振込額の両方で比べることが大切です。民間の教育ローンも含めて比較したい場合は、クラウドローンで複数の金融機関から教育ローンなどのプラン提案を受ける方法があります。提案の有無や金利、対象となる用途は、各金融機関の審査と商品条件によって異なります。
「どの銀行が融資をしてくれるか分からない」をクラウドローンが解決
クラウドローン(https://crowdloan.jp/)は、個人が銀行から低金利でマイカーローン、教育ローンなどの融資を受けられる国内唯一のプラットフォームです。
融資の目的や時期、金額などをクラウドローンに登録すると、各銀行が融資可能な金額や金利のプランの直接提案してくれます。時間と労力をかけずに複数の銀行からより条件のよい融資を見つけることができます。
詳しくはこちら
クラウドローンとは
“借りたい”を登録して
お得な提案を待つだけ
融資をしたい銀行から、直接プラン提案を受けることで、
資金を必要としている一人でも多くの人に、融資の機会を提供します。