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住宅用太陽光発電の設置費用はいくら?4kW・5kWの目安と2026年の売電価格

住宅用太陽光発電の費用は、パネルの枚数だけでは決まりません。発電容量、屋根の形、足場、電気工事、保証などを揃えて比較する必要があります。とくに「パネル代」と「使い始めるまでの総額」を混同しないことが大切です。

この記事は2026年9月18日に確認した公表資料をもとに、費用の目安と見積もりの読み方を整理しています。統計値を使った計算は個別住宅の見積価格ではなく、発電量や費用回収も保証しません。

住宅用太陽光の電気を自宅で使い余剰分を売電する流れと費用の図
仕組み・費用項目を整理した概念図です。実際の製品形状や施工図ではありません。

設置費用の参考値は1kWあたり28.9万円

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太陽光発電協会(JPEA)は、2025年の10kW未満・新築住宅への設置について、システム費用の平均値を28.9万円/kW、中央値を29.4万円/kWと案内しています。機器一式と電気・設置工事などを含む費用の参考値です。出典:JPEA「設置費用はいくらかかりますか?」

設備容量28.9万円/kWを掛けた参考計算注意点
4kW115.6万円新築の統計値を用いた単純計算
5kW144.5万円屋根や工事条件で変わる
6kW173.4万円蓄電池などの追加設備は別に比較

上表は出典の単価をそのまま容量に掛けたもので、2026年の販売価格表や税込の確定見積もりではありません。既存住宅への後付けを新築の統計と同条件で扱うこともできません。実際には消費税、足場、追加工事、補助金の扱いを揃えた見積もりで判断しましょう。

見積書では機器と工事の内訳を確認する

費用項目確認すること
太陽電池パネル型番、枚数、合計容量、保証
パワーコンディショナー・架台機種、出力、設置場所、屋根への固定方法
設置・電気工事配線、分電盤、足場、運搬、試運転
屋根の補修・追加工事防水、既存部材の修理、特殊な施工
将来の費用点検、機器交換、屋根改修時の脱着・撤去

複数社を比べるときは、合計金額だけでなく、設備容量と工事範囲を同じ条件にします。発電量を大きく見せた提案では、影、方角、傾斜、地域の天候がどのように反映されているかを確認してください。既存住宅では、先に屋根を補修したほうがよいかも相談すると、二度手間の工事を避けやすくなります。

2026年の住宅用FITは最初の4年とその後で単価が変わる

資源エネルギー庁が示す2026年度の住宅用太陽光発電(10kW未満)の初期投資支援スキームでは、買取価格は1~4年目が24円/kWh、5~10年目が8.3円/kWhです。適用年度・認定条件により契約に適用される単価は異なり、既存契約が自動的にこの価格へ変わるものではありません。出典:資源エネルギー庁「買取価格・期間等」

仮に毎年3,000kWhを売電すると、24円の期間は年間72,000円、8.3円の期間は24,900円です。発電量や売電量が変わらないという仮定で計算すると、10年間の売電収入は437,400円になります。「24円×10年間」とすると過大に見積もるため注意しましょう。

費用回収は売電だけでなく自家消費も含める

家庭で発電した電気を使えば、電力会社から購入する量を減らせます。経済効果は「自家消費で減る購入電力代+売電収入−点検や交換などの支出」で考えます。同じ電気を自家消費と売電の両方に計上しないようにしてください。

たとえば年間発電量5,000kWhのうち2,000kWhを自宅で使い、残り3,000kWhを売ると仮定します。購入を回避する電力単価を31円/kWhと置けば、自家消費分は年間62,000円。前述の売電価格を使うと、点検・交換費を差し引く前の効果は、最初の4年間が年134,000円、5~10年目が年86,900円です。発電量・消費量・購入単価はすべて計算用の仮定です。

この例で効果だけを10年間合計すると1,057,400円です。導入費や維持費、発電量の変化、融資利用時の利息などを差し引いて比較します。「10年で必ず元が取れる」とは言えないため、販売店には年度ごとの収支を示してもらいましょう。

蓄電池は必要性と追加費用を分けて判断

蓄電池を併設すると、発電した電気を夜間などに回せる一方、購入・工事・更新の費用が加わります。まず太陽光だけの見積もりと、蓄電池を含む見積もりを分け、自家消費の増加分に対して追加負担がどれだけあるかを比べます。停電への備えとしての価値も、電気代の節約とは分けて考えましょう。

点検とパワーコンディショナー交換も予算に入れる

JPEAは、パワーコンディショナーの耐用年数の目安を10~15年と説明しています。これは故障時期や保証期間を一律に示すものではありません。点検を続け、機器ごとの状態に応じて交換を判断します。出典:JPEA「機器の耐用年数」

見積もり時には、点検の依頼先、出張料、保証対象外の修理、屋根塗装時の脱着費も確認します。初期費用0円の契約を検討する場合も、電気料金、契約年数、中途解約、屋根の修理、期間終了後の所有権まで見て、自己所有と同じ期間で総負担を比べてください。

新しい太陽電池が出るまで待ったほうがよい?

ペロブスカイト太陽電池などの新技術は、製品の供給対象や家庭向け価格の確認が必要です。現在設置できる設備と将来の計画を区別して検討しましょう。詳しくはペロブスカイト太陽電池の価格・実用化状況で解説しています。

住宅用太陽光発電は、同じ容量・工事範囲の見積もりと、自宅の電力使用量に合う収支計算を揃えることが出発点です。設置費だけでなく、売電価格が変わった後と将来の交換まで見通して判断しましょう。


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