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マイカーローンの審査基準とは?審査に通るためのポイントを解説

マイカーローンを利用したいけれど、審査が通るか不安な方も多いのではないでしょうか。この記事ではマイカーローンの審査基準のほか、審査に通るための対策をご紹介。申し込みから審査までの流れや、マイカーローンの種類についても解説します。

マイカーローンの審査基準を知ろう

自動車を購入する際に、多くの方が利用する「マイカーローン」。しかし、利用するには審査が必要で、誰でも借りられるわけではありません。具体的な審査基準は金融機関や信販会社などによって異なりますが、おおむね「利用者の属性」と「信用情報」をもとに総合的に判断されます。

利用者の属性

ローンの返済能力があるかを判断するため、申し込み時に申告した次のような情報をもとに属性審査がおこなわれます。

  • 年収
  • 職業
  • 勤務年数
  • 雇用形態
  • 年齢
  • 家族構成

特に年収は重要で、一般的には年収が高いほど借入可能額も高くなります。さらに、毎月継続して収入が確保できるかどうかも重視されるため、職業や雇用形態、勤務年数なども重視されます。また、本人の属性だけでなく家族構成が審査対象となることも。例えば、本人はアルバイトでも安定収入のある家族がいると、審査に有利に働くこともあります。一方で、あらかじめ200万円程度で年収制限を設定している銀行もあるので、事前に確認しておくことをおすすめします。

信用情報

「信用情報」とは、ローンの借り入れやクレジットカードの支払いなど、個人の金銭取引をまとめたものです。これまでの借入額や返済履歴が見られるほか、自己破産や債務整理、返済の遅れや滞納による強制解約など金融事故の情報も記録されています。

マイカーローンの審査では、現在の借入金額や金融事故歴をもとにローンの返済が可能か判断されます。

マイカーローンの種類

マイカーローンは借入先によって主に3つの種類があります。それぞれの特徴を知っておきましょう。

できるだけ低金利で借りたいなら銀行系ローン

銀行系ローンは、銀行や信用金庫などの金融機関が取り扱うローンです。ほかのマイカーローンより審査が厳しい傾向にありますが、金利は2~3%で比較的低金利というメリットがあります。ただし、ほかのローンに比べて申込みから審査の結果が出るまで時間がかかることが多いです。2週間ほどかかることもあるため、余裕を持って申し込む必要があります。

手間なく借りたいならディーラーローン

ディーラーローンは、自動車の販売店(ディーラー)と提携した信販会社が提供するローンです。銀行系ローンに比べると金利は高めに設定されていますが、審査は比較的通りやすい傾向にあります。また、自動車購入時に販売店で申し込めるため手間が少なく、ほとんどの場合は当日中に審査結果が出ます。

ただし、ディーラーローンは自動車を担保にローンを組むのが特徴です。返済が終了するまでの間、自動車の所有権はディーラーにあるということは承知しておきましょう。

自社ローン

自社ローンは、中古車販売店などが自社で独自に提供する分割払いのシステムです。銀行や信販会社を通さず販売店が独自で審査するため、ほかのローン審査に落ちた方でも審査が通る可能性があります。また、手続きが簡単で、審査結果が早く出るのもメリットです。

信販会社を通さないため基本的に金利はかかりません。しかし、保証料や手数料が車両本体価格に上乗せされることが多く、ほかのマイカーローンに比べると返済総額が高い傾向にあります。

マイカーローンの申し込みから審査・借り入れまでの流れ

実際にマイカーローンを利用する場合、どのようなタイミングで審査がおこなわれるのでしょうか。一般的な銀行系ローンを例に、借り入れまでの流れを見ていきましょう。

1.自動車の見積り依頼

マイカーローンは用途を限定したローンのため、利用目的の証明として自動車の見積書が必要です。購入したい自動車が決まったら、販売店に諸費用を含めた見積りを依頼します。

2.借入額と返済期間の決定

見積書で購入代金を確認したら、手元の資金と照らし合わせて頭金やローンの借入額、返済期間を決定します。銀行のローンシュミレーターなどを利用すると、毎月の支払額を計算できます。自動車購入後は維持費が発生することも念頭に置き、無理せず支払える範囲で返済計画を立てましょう。

3.マイカーローンの申し込み

借入額や返済期間が決まったら、銀行の窓口等で借り入れを申し込みます。最近ではほとんどの金融機関でWebからの申し込みも可能です。

申込みに必要な書類は主に次の3点です。

  • 運転免許証
  • 車の見積書
  • 源泉徴収票(または住民税決定通知書など収入がわかるもの)

そのほかに、返済に使う口座の通帳や印鑑などが必要です。金融機関によっては別の書類が必要になることもありますので、事前に確認しておきましょう。

4.審査

申し込みのあと、各金融機関の基準に基づいて審査がおこなわれます。審査には数日、場合によっては2週間程度かかることもあります。

5.契約手続き

審査が通ったら契約手続きをおこないます。申し込みと同様、ほとんどの金融機関で来店や郵送だけでなくWebでの手続きが可能です。

6.ローン借り入れ

契約手続きが完了すると、指定した口座に借入金が振り込まれます。自動車販売店に代金を支払ったら、その後はローン契約に従い毎月返済します。

マイカーローン審査前に確認したいポイント

マイカーローンを申し込む前に、最低限次のポイントを確認しておきましょう。

返済比率

年収に占める年間返済額の割合を「返済比率」といい、審査の指標に用いられます。年収は税金や社会保険料を引いた手取りの金額で、マイカーローンだけでなくほかの借り入れも含めて計算します。

返済比率は25~35%程度が審査通過の目安とされています。自分の年収や返済予定額と照らし合わせ、必要に応じて借り入れ条件を見直しましょう。

他社での借入額

マイカーローンを申し込む際には、他社からの借り入れ件数や金額も申告します。実際とは異なる記載をした場合、故意でなくても審査に悪影響を及ぼすため、キャッシングやカードローンの残高がある場合は借入残高を確認しておきましょう。

マイカーローンの審査に通りにくいケース

審査の通りやすさは、人によって異なります。ここでは、どのようなケースで審査が通りにくいのかを紹介します。

返済比率が高すぎる

前の項目でも説明した通り、返済比率は審査するうえでの重要な指標です。このため、返済比率が高すぎる場合は審査が通りにくくなります。また同じ返済比率でも、年収が高ければ通りやすく低ければ通りにくくなります。

勤務年数が短い

マイカーローンは返済期間が長いことから、審査では安定した収入が重視されます。社会人1年目や転職直後の方などは収入が安定していると言い難いため、審査の通過は難しくなります。

就業形態が不安定

正社員に比べると、パートやアルバイトは収入が不安定とみなされてしまいます。また、自営業者は景気などによって収入が減ることが懸念されます。このため同じ年収であっても、正社員に比べて審査が通りにくかったり、借り入れに制限が出る場合があります。

信用情報に問題がある

過去に自己破産や滞納など信用情報に問題がある場合は、審査が通りにくくなります。ローンやクレジットカードだけでなく、奨学金や携帯電話端末の分割払いの滞納なども信用情報に登録されるため注意が必要です。

また、これまで一度もローンやクレジットカードを使ったことがない場合も、後払いの利用実績がなく返済能力があるか見極めにくいことから借り入れに制限が出る場合があります。

マイカーローンの審査に通るための対策

マイカーローンの審査を通りやすくするためには、次のような対策があります。審査が不安な方は、検討してみてはいかがでしょうか。

仮審査を利用する

「仮審査」は本審査の前におこなう簡易的な審査です。仮審査を通っても必ず本審査を通過できるとは限りませんが、借り入れ可能かどうかの目安になります。仮審査の結果を見て借入額を見直すことも可能なので、審査が不安な方はまずは仮審査を利用しましょう。

審査前後の退職は避ける

繰り返しになりますが、勤務年数は長いほど審査に有利になります。特に勤続年数が1年未満の場合は審査が通りにくいため、転職や独立などを考えている方は注意しましょう。

また勤務実態を確かめるため、職場に在籍確認の電話が入ることもあります。確認が通れないと虚偽の申告とみなされることもあるため、ローンを申し込んだ後にやむを得ず退職した場合は必ず金融機関等に連絡しましょう。

ほかのローンを完済する

完済可能なカードローンなどがあれば、完済することで審査に通りやすくなります。また、クレジットカードのキャッシング枠も借入可能額に影響を及ぼすことがあります。使っていないクレジットカードがあれば、マイカーローンを申し込む前に解約してはいかがでしょうか。

頭金を用意する

借入額が収入に対して大きすぎる場合、審査を通過することはできません。このような場合は、頭金を多めに用意して借入額を減らすと審査が通りやすくなります。

連帯保証人を立てる

マイカーローンの「連帯保証人」は、返済が滞った場合に本人に代わって債務を引き受ける人です。勤務年数が少ない方や自営業者、アルバイトなど、安定性の面で審査に不安のある方は、安定収入のある連帯保証人を立てることで審査が通りやすくなります。親や兄弟などに連帯保証人をお願いできるようであれば、相談してみてはいかがでしょうか。

マイカーローンの審査に落ちたときは?

マイカーローンの審査に落ちてしまったら、まずは落ちた原因を分析しましょう。その後原因に合わせて対策してから、再度申し込みをおこないます。

この際、前の項で紹介した以外に、次の対策も効果的です。

信用情報を確認する

過去の金融事故が原因と思われる場合は、指定信用情報機関(CIC)、日本信用情報機構(JICC)などに情報開示請求してみましょう。自己破産などは10年ほど記録が残るものの、ほとんどの金融事故歴は和解から5年程度で削除されます。金融事故歴が白紙になるのを待ってから申し込めば、審査が通る可能性は高くなります。

※参考※ 信用情報機関(CIC)
※参考※ 日本信用情報機構(JICC)

条件を見直して再度申し込む

返済比率の高さが原因と思われる場合は、頭金や返済期間などの条件を見直して再度申し込みましょう。また、可能であれば保証人を立てるのもひとつの方法です。

ただし、審査の履歴や結果は信用情報機関に記録されるので、続けて審査を申し込むと多重申し込みとみなされて審査が逆に厳しくなることもあるようです。再度申し込む際は少し時期を置いてからがベターです。

車種のランクを下げる

借入額を下げるのに最も効果的なのが、自動車のランクを下げて購入費用を抑える方法です。気に入った車種を変更するのが難しい場合は、グレードやオプションを変更したり、新車ではなく中古車を検討するのもひとつの手です。

ほかのマイカーローンを申し込む

審査の通りやすさはマイカーローンの種類によって差があるため、銀行系ローンの審査に落ちても、ディーラーローンの審査なら通過できる可能性があります。ただし、銀行系ローンよりディーラーローンの方が金利が高い傾向にあるため、返済条件を再度見直したうえで申し込むと良いでしょう。

まとめ

住宅の次に高額な買い物なだけに、マイカーローンの審査はぜひとも通ってもらいたいもの。審査を通過するために最も重要なのは、収入に見合った借入金を希望することです。購入したい自動車が決まったら、無理なく返済可能かしっかり確認したうえでマイカーローンを申し込みましょう。


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