2027年春の入学に向けて、日本政策金融公庫の国の教育ローンを検討する家庭は、秋から冬が申込みの準備時期です。国の教育ローンは保護者が借りる公的な融資で、合格発表の前でも申し込めます。
奨学金と違い、国の教育ローンは入学前に入金を受けられる点が大きな特徴です。一方で、金利は借入日に決まり、時期によって変わります。申込み時期と融資の対象、奨学金との資金時期の差を整理します。金利などの数字は2026年10月8日に公庫のサイトで確認した内容です。
目次
国の教育ローンは1年中申し込めます。公庫は、資金が必要になる時期の2〜3か月前の申込みを目安としています。
申込みから契約までは通常20日程度かかります。内訳は、審査結果が出るまでに10日前後、その後の口座への振込までに10日前後です。仮に入学金の納付期限が2月中旬なら、11月から12月に申し込めば間に合いやすい計算です。
入学資金として借りる場合、合格前に申し込むと、合格を確認できる書類を契約時までに出せば足ります。入学資金の融資は、原則として入学する月の翌月末まで受けられます。
インターネットで申し込む場合、2026年9月28日からは日本公庫ダイレクトへのログインが必要になりました。2026年10月8日時点の公庫の案内では、10月10日朝から11日夜にかけてネット申込みと資料請求が停止される予定です。
申込人は、入学する人の保護者で、主に生計を維持している人です。祖父母など一定範囲の親族も申込人になれます。
世帯年収には上限があり、扶養している子どもの人数で変わります。子どもの人数には年齢や就学の有無を問わず、扶養しているすべての子どもが数に入ります。
| 扶養する子どもの人数 | 世帯年収の上限(給与所得) | 世帯所得の上限(事業所得) |
|---|---|---|
| 1人 | 790万円 | 600万円 |
| 2人 | 890万円 | 690万円 |
| 3人 | 990万円 | 790万円 |
| 4人 | 1,090万円 | 890万円 |
| 5人 | 1,190万円 | 990万円 |
子どもが2人以内でも、条件に当てはまれば上限が990万円まで緩和されます。勤続3年未満の場合や、世帯の誰かが自宅外通学をする予定の場合などが対象です。
融資額は子ども1人につき350万円以内です。自宅外通学や修業年限5年以上の大学、大学院、海外留学の資金なら、450万円以内まで借りられます。
使い道は入学金や授業料、施設設備費などの学校納付金に限りません。受験料や受験時の交通費・宿泊費、アパートの敷金や家賃も対象です。教科書代や通学費、パソコンの購入費にも使えます。対象になるのは、今後1年間に必要な費用です。
大学や短大のほか、専門学校や高校、予備校なども対象校に含まれます。ただし、大学等で授業料や入学金が減免される分は、使い道に含められません。
申込みには、世帯全員が載った住民票の写しと、運転免許証などの本人確認書類が必要です。収入を示す書類として、直近の源泉徴収票か確定申告書の控えも用意します。
見落としやすいのが、住宅ローンか家賃と公共料金の支払い状況が分かる書類です。最近6か月分以上の預金通帳や領収書を求められます。公共料金は2種類以上を確認できるようにしておきましょう。年末は書類集めに時間がかかるため、秋のうちに準備を始めると慌てずに済みます。
2026年10月8日に確認した金利は年4.05%の固定金利です。この値は2026年7月1日時点のものです。ひとり親家庭や、世帯年収200万円以内の世帯などは、0.4%低い年3.65%になります。
金利は金融情勢で変わります。日本学生支援機構の資料には、2026年2月2日時点の金利として年3.55%が載っていました。半年ほどで0.5%上がっており、実際の借入れには借入日の金利が適用されます。申込み直前に公庫のサイトで最新の金利を確認してください。
返済期間は最長20年です。在学中は利息だけを返し、卒業後に元金の返済を始める方法も選べます。連帯保証人を立てない場合は、保証基金を利用し、保証料が融資金から差し引かれます。
以下は仮定の計算です。100万円を年4.05%、10年の元利均等返済で借りるとします。毎月の返済額は約1万150円、返済総額は約121万8,000円です。
在学中に利息だけを払う場合、月々の額は約3,400円です。保証料は含めていません。公庫の返済シミュレーションで、実際の条件に近い値を確かめてください。
日本学生支援機構の給付奨学金や貸与奨学金は、いずれも進学後に振り込まれます。初回振込は早くて4月21日で、進学届の提出が遅れれば5月以降になります。入学前の納付には使えません。
| 時期 | 国の教育ローン | JASSOの奨学金 |
|---|---|---|
| 2026年秋〜冬 | 申込み、審査、契約 | 予約採用の結果が高校経由で届く |
| 合格後〜入学前 | 融資金が口座に入る | 入金なし |
| 2027年4月以降 | 入学月の翌月末まで融資可能 | 進学届の提出後に初回振込 |
この差を埋める方法として、国の教育ローンで入学金や前期授業料を払う組み合わせが考えられます。奨学金は、後期の学費や毎月の生活費に充てる位置づけです。
注意したいのは、JASSOの入学時特別増額貸与奨学金との関係です。この奨学金は、国の教育ローンを申し込んで利用できなかった人が対象です。国の教育ローンの融資を受けられた場合は、入学時特別増額を辞退する必要があります。
まず、給付奨学金や授業料減免など返済不要の制度を確認してください。次に、進学先の学校に入学金や授業料の納付猶予があるかを尋ねます。そのうえで足りない額だけを借りると、返済の負担を抑えられます。
国の教育ローンで足りない場合や、世帯年収の上限を超える場合は、銀行の教育ローンが候補です。銀行の商品は金利の種類や審査の基準が金融機関ごとに違います。同じ借入額と返済期間で総額を比べるのが基本です。
進学後の学費には、返済不要のJASSO給付奨学金やJASSO貸与奨学金を使える場合があります。入学前の必要額と進学後の負担を分けて考えてください。
複数の銀行の教育ローンを一度に比べたいときは、クラウドローンを使う方法があります。借入れの希望を登録すると、銀行や信用金庫から条件の提案が届きます。融資の可否や金利は各金融機関の審査で決まります。
「どの銀行が融資をしてくれるか分からない」をクラウドローンが解決
クラウドローン(https://crowdloan.jp/)は、個人が銀行から低金利でマイカーローン、教育ローンなどの融資を受けられる国内唯一のプラットフォームです。
融資の目的や時期、金額などをクラウドローンに登録すると、各銀行が融資可能な金額や金利のプランの直接提案してくれます。時間と労力をかけずに複数の銀行からより条件のよい融資を見つけることができます。
詳しくはこちら
クラウドローンとは
“借りたい”を登録して
お得な提案を待つだけ
融資をしたい銀行から、直接プラン提案を受けることで、
資金を必要としている一人でも多くの人に、融資の機会を提供します。