EVの維持費を考えるうえで欠かせないのが充電費用です。自宅で充電できる人と、外出先の急速充電に頼る人とでは、月々の費用が大きく変わります。この記事では、2026年9月25日時点で確認できる公式情報をもとに、急速充電の料金相場と自宅充電の電気代を比べます。
目次
全国の充電網を運営するe-Mobility Power(eMP)のビジター利用料金は、同社が設置・運営する急速充電器の場合、次のとおりです(税込、2026年9月25日確認)。
| 課金方式 | 充電器の最大出力 | 一般道路 | 高速道路 |
|---|---|---|---|
| kWh課金(充電量に応じた料金) | — | 110円/kWh | 143円/kWh |
| 時間課金 | 50kW以下 | 55円/分 | 77円/分 |
| 時間課金 | 50kW超〜100kW以下 | 77円/分 | 99円/分 |
| 時間課金 | 100kW超 | 99円/分 | 121円/分 |
急速充電器の利用時間は1回30分までです。「高速道路」には、高速道路のサービスエリア、パーキングエリア、ハイウェイオアシスにあるすべての充電スポットが含まれます。kWh課金を導入しているスポットは、eMPのアプリや公式サイトで確認できます。提携先の充電器では、ビジター料金が充電器ごとに異なり、アプリに表示される単価で確認します。
時間課金では、同じ30分でも車の受け入れ性能やバッテリーの残量、気温によって充電できる量が変わります。たとえば、50kW以下の充電器(一般道・55円/分)で30分充電すると料金は1,650円です。
| 30分で充電できた量(仮定) | 1kWhあたりの料金 | kWh課金(一般道110円)との比較 |
|---|---|---|
| 10kWh | 165円 | 割高 |
| 15kWh | 110円 | 同じ |
| 20kWh | 約83円 | 割安 |
eMPのビジター規約でも、充電できる電力量は車の性能や充電器の仕様、電池の残量、気象条件などによって異なると明記されています。時間課金の単位は分で、端数は切り上げです。
次の前提で、月々の充電費用を試算しました。
| 充電方法 | 単価 | 月の充電費用 | 年間の目安 |
|---|---|---|---|
| 自宅充電 | 30円/kWh(仮定) | 約5,000円 | 約6.0万円 |
| 急速充電(一般道・kWh課金) | 110円/kWh | 約18,300円 | 約22.0万円 |
| 急速充電(高速道路・kWh課金) | 143円/kWh | 約23,800円 | 約28.6万円 |
この条件では、急速充電だけに頼ると自宅充電の3〜5倍程度の費用になります。実際には、自宅充電を中心にして遠出のときだけ急速充電を使う組み合わせが多く、その割合によって費用は変わります。自宅の単価は、手元の電気料金明細で1kWhあたりの料金を確認して置き換えてください。
自宅で充電できるようにするには、充電用コンセントなどの工事費がかかります。支払い方法ごとの特徴は次のとおりです。
| 支払い方法 | 特徴 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 自己資金 | 利息がかからない | 補助金は後から交付されるため、いったん全額を支払えるか |
| 工事業者・販売店の分割払い | 工事と同時に手続きしやすい | 手数料率と支払総額 |
| 銀行のマイカーローン・リフォームローン | 分割払いより金利が低い場合がある | 資金使途に充電設備が含まれるか(商品ごとに異なる) |
急速充電の料金相場は、kWh課金なら一般道110円/kWh、高速道路143円/kWhで、自宅充電と比べると割高です。月々の充電費用を抑えるには、自宅で充電できる環境があるかどうかが大きく影響します。外出先での充電が多い人は、会員プランの月会費と都度料金の合計でビジター利用と比べましょう。自宅の充電設備の工事費を借入で検討する場合は、クラウドローンで複数の金融機関の条件を比べる方法もあります。提案の有無や内容、対象となる用途は、各金融機関の審査と商品条件によって異なります。
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