2026年02月27日
奨学金は借金ではない、と思っていませんか。実際には、貸与型奨学金は将来返済が必要となる「借り入れ」の一つです。教育資金は、申し込む段階から返済方法まで見据えて検討することが大切です。
多くの人にとって、奨学金は人生で初めての融資経験となります。将来、住宅ローンやマイカーローンを利用する頃には、すでに奨学金の返済が始まっているケースも少なくありません。だからこそ、仕組みや金利の違いを理解し、無理のない返済計画を立てることが重要です。
この記事では、奨学金と教育ローンの金利の違い、保証人が必要かどうか、審査基準の違いを比較しながら、分かりやすく解説します。
目次

奨学金には、大きく分けて「給付型」と「貸与型」があります。給付型は返済不要のため、利用できれば家計の負担を大きく軽減できます。
一方、制度の数として多いのは貸与型です。貸与型は卒業後に返済が必要となり、金利の有無によってさらに「無利子」と「有利子」に分かれます。無利子タイプは利息がつかず、借りた金額のみを返済します。有利子タイプは一定の利率が設定され、返済時には利息を含めた金額を支払います。

日本学生支援機構の第2種奨学金(有利子)は、返済時の金利の決まり方を「利率固定方式」と「利率見直し方式」の2つから選べます。方式は貸与終了年度の一定時期まで変更可能で、いずれも金利の上限は年3%です。
利率固定方式は、最後に奨学金を受け取った月の市場金利をもとに利率が決まり、返済完了まで変わらない仕組みです。金利変動の影響を受けないため、返済額を見通しやすいのが特徴です。なお、在学中や返還期限猶予中は利子はかかりません。
利率見直し方式は、貸与終了時に決まった利率を基準に、おおむね5年ごとに金利を見直す仕組みです。市場金利の動きに応じて利率が変動するため、返済額が変わる可能性があります。

| 奨学金 | 銀行教育ローン | |
|---|---|---|
| 金利水準 | 0〜最大3% | 1〜3%台 |
| 金利タイプ | 固定か5年毎に変動 | 固定か変動 |
| 上限金額 | 月12万〜16万 | 1000〜3000万 |
| 保証人 | 必要 | 不要 |
奨学金の金利は、無利子のものから年3%が上限となっています。一方、銀行の教育ローンもおおむね年1~3%台が一般的な水準です。
奨学金(日本学生支援機構第2種)には、利率固定方式(固定金利)と、5年ごとに見直される利率見直し方式(変動型)の2種類があります。
銀行の教育ローンも、固定金利と変動金利から選択できます。一般に、固定金利はやや高め、変動金利は当初金利が低めに設定される傾向があります。教育ローンの返済期間は10年前後が多いため、その間に金利が大きく上昇しなければ、変動型のほうが総返済額を抑えられる可能性があります。
奨学金の上限額は制度によって異なります。日本学生支援機構の場合、給付型奨学金と授業料等減免制度をあわせると、世帯収入や通学形態によっては月12万〜16万円程度の支援となるケースもあります。ただし、金額は区分や学校種別ごとに細かく定められており、一律ではありません。
一方、銀行の教育ローンは商品によって上限額が大きく異なり、1,000万〜3,000万円程度を上限とするものが一般的です。実際の借入可能額は、年収や返済能力などをもとに判断されます。
奨学金は学生本人が契約する制度ですが、教育ローンは保護者が契約者となります。銀行の教育ローンでは、原則として保証人や担保は不要で、保護者の年収や信用情報をもとに審査が行われます。
奨学金(貸与型)の場合は、保証制度を選択する必要があり、日本学生支援機構では「人的保証」または「機関保証」のいずれかを選びます。
連帯保証人と保証人の2名を立てる方式です。連帯保証人は主に父母などが務め、保証人は原則として4親等以内の親族が対象となります。親族に保証を依頼することへの心理的な負担や、近年の家族構成の変化もあり、現在では機関保証制度を選択する人が増えています。
日本学生支援機構が指定する保証機関が連帯保証を行う制度です。利用には、毎月の奨学金から差し引かれる一定の保証料が必要です。返済が滞った場合は保証機関が立て替え、その後は奨学生が保証機関へ返済します。繰上げ返済や完済時には、一部の保証料が返還される場合もあります。
機関保証を選ぶ場合には、教育ローンと比較することが重要です。令和3年までは金利がほぼ0%でしたが、2025年10月時点ではおよそ2%前後に上昇しています。さらに、毎月差し引かれる保証料は実質的な金利負担にあたります。
どちらが有利になるかは借入額や条件によって異なるため、日本学生支援機構の「返済シミュレーター」などを活用して判断しましょう。

| 奨学金 | 銀行教育ローン | |
|---|---|---|
| 審査基準 | 成績・家計 | 信用情報 |
| 団体信用生命保険(団信) | なし | 任意 |
| 返済時期 | 卒業後 | 原則:借入直後 |
| 留年時の対応 | ストップ | 個別にローンの契約可 |
奨学金の審査では、学力や成績が借りられるかどうかの大きなポイントとなります。これに対して、銀行の教育ローンは、保護者の収入や信用情報を基準に判断されます。
団体信用生命保険(団信)は、契約者が亡くなったり、がんや脳卒中などで働けなくなった場合に、残債が保険で完済される仕組みです。住宅ローンではほとんどの人が加入しますが、銀行教育ローンでも任意で加入できます。ただし、加入すると金利が0.2~0.3%上がります。
奨学金は、卒業後約7カ月から返済が始まります。例えば、4月に就職して10月から返済スタートのイメージです。生活が安定するまで返済が発生しない、奨学生に配慮した設計です。教育ローンは基本的に借入直後から返済が始まります。卒業後に据え置きにすることもできますが、その期間も利息は発生するので注意が必要です。
奨学金は、留年すると以降の支給が停止される場合があります。選考時に学業への熱意を示していても、約束を守れなかったとみなされるためです。一方、教育ローンであれば、留年による追加年数の学費を新たに借りられる場合があります。留年時の資金確保には、教育ローンが頼りになることもあります。

あまり知られていませんが、奨学金は入学後しばらくしてから支給されることが多く、入学前に受け取れるケースはほとんどありません。一方、教育ローンは入学金や前期授業料、教材費、学生マンションの契約費用など、入学前の初期費用にも充てることができます。
そのため、初期費用は教育ローンでまかない、5月以降に奨学金を受け取るといった併用も可能です。ただし、その分将来の返済負担は増えます。例えば卒業時点でそれぞれ100万円ずつ残っていれば、返済は二重に発生します。奨学金は本人名義、教育ローンは保護者名義での返済となるため、家族で十分に話し合ったうえで利用することが大切です。

奨学金を利用する際は、まず日本学生支援機構の「進学資金シミュレーター」を活用すると、自分がどのくらい奨学金を受け取れるかや、返済の負担を事前に確認できます。
日本学生支援機構以外にも、国内には約1万7,000種類もの奨学金があり、返済不要の給付型も多く含まれます。所得制限がないものや、特定の分野の学生を対象にした奨学金もあり、例えば理系女子や芸術分野の学生を支援する制度などがあります。自分に合った奨学金を事前に調べて、条件を確認して応募することが、審査を通過するためのポイントです。

奨学金を積極的に活用している学生は、応募できる制度にはできるだけ多く申し込むことを意識しています。実際に、20件ほど応募して7~8件受給した例もあります。留学向けの奨学金も多く、条件を確認しながら幅広く挑戦している学生もいます。
特に、レポートや作文の提出が必要な場合は、早めの準備が重要です。初めての応募では書類作成に1か月ほどかかることもありますが、経験を重ねるうちに効率よく進められるようになります。自分が条件にどれだけ合っているかを整理し、学業への意欲を具体的に伝えることが、審査通過のポイントです。
クラウドローンは、複数の銀行や信用金庫などのローンをまとめて比較できるオンラインサービスです。通常、教育ローンを検討する場合は、各金融機関のホームページを個別に調べたり、窓口に問い合わせたりする必要があります。
クラウドローンを利用すれば、希望の借入額や年収などの情報を入力するだけで、全国約40の金融機関の中から条件に合う教育ローンを提案してもらえます。入力は約3分で完了し、銀行の保証会社による事前審査が行われます。この段階では書類提出や在籍確認は不要です。
一度の入力で複数の教育ローンを比較できるため、手間をかけずに自分の家庭に合ったローンを探すことができます。
奨学金と教育ローンは、どちらも進学を支えるための大切な選択肢ですが、仕組みは大きく異なります。奨学金は将来、本人が返していくお金。教育ローンは保護者が契約し、収入や信用情報が審査に影響します。
どちらか一方ではなく、必要に応じて組み合わせることも可能です。ただし、借りるということは「いつか返す」ということ。卒業後の生活までイメージしながら、無理のない計画を立てることが大切です。
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