2024年04月09日
海外で長期滞在しながら語学を勉強し、現地の企業や組織で働くことができるのがワーキングホリデーです。この制度は、若者向けの文化交流や語学習得を目的としており、滞在費用を全額用意しなくても渡航できるメリットがありますが、具体的にはどれくらいの費用が必要なのでしょうか。ここでは、渡航前後にかかる費用の内訳から節約方法まで詳しく解説します。
※記事内で表記される価格例は2024年3月現在の為替レートで日本円に換算しています。
目次
ワーキングホリデーの費用は、渡航先や期間、目的によって大きく変わりますが、渡航前に最低100万円程度必要と言われています。ここでは、ワーキングホリデーの費用のなかで渡航前に必要なものをみていきましょう。
ワーキングホリデーを利用するためには、各国の駐日外国公館にビザ申請をします。費用は国によって異なり、ニュージーランドは無料である一方、オーストラリアは約6万円が必要です。ビザ取得の代行サービスを利用する場合は追加費用が発生します。また、年間発給枠が決まっており、ビザ取得に抽選や先着順の国もあるので早めに計画を立てましょう。
ワーキングホリデービザの申請には有効な旅券と帰りの航空券または資金を持っている必要があります。国によっては往復の航空券の提示が必要な場合もあるので、確認しましょう。航空券は国や航空会社、時期によって価格が変動しますが、片道分の航空券代としてオーストラリアで5万円程度、イギリスで15万円程度見積もっておきましょう。航空券は代理店で購入するか自分で購入するかでも値段は変わります。復路の日程が未確定でも利用できる国際線オープンチケットもあるので、自分に合ったお得な航空券を探しましょう。
ワーキングホリデーでは、万が一のトラブルに備えて海外留学保険の加入が重要です。保険の加入がビザ申請時に必須項目となる国もあります。ワーキングホリデーに特化した「ワーホリ保険」への加入もひとつの方法です。海外では医療費が高額になることも考慮して、安価な保険を選ぶのではなく、しっかりとしたサポートがあるものを選びましょう。出国の1ヶ月前に手続きを済ませることが重要です。保険の予算は補償タイプ費用が異なりますが、約10万円~30万円程度を目安にすると安心です。
ワーキングホリデーにおける学費は、目的や滞在期間によって異なります。学校に通わず働けば、もちろん費用を抑えることができますが、語学力の向上や現地での生活支援を受けるためにも、初めの数ヶ月は語学学校に通うことが一般的です。
学費は国や学校、学ぶ内容によって変動しますが、平均で30~100万円程度かかります。安価な学費の学校を選ぶと設備や教師の質に問題がある場合もありますので、自身の目標や希望に合った学校を選ぶことが大切です。早期予約やキャンペーンを利用すると費用を抑えられる場合もあるので、学校探しは早めにスタートしましょう。
ワーキングホリデー中の滞在費のなかでも、語学学校に通学する期間の滞在費は渡航前に必ず準備しておきましょう。費用は滞在先で大きく異なりますが、一般的に30万円以上準備が必要です。費用を抑えるには、まずはホームステイを検討しましょう。ホームステイでは現地の家族として受け入れられるため、安心して滞在できます。滞在費が安価なうえに、食事の提供も含まれるので経済的です。
渡航前に必要な費用と同じく、渡航後に必要な費用も滞在中の過ごし方によって大きく前後しますが、最低でも100万円程度見積もっておく必要があります。その内訳を詳しくみていきましょう。
渡航先の生活費は物価に大きく左右されます。物価が高い国では給与も高い傾向があり、働くことで生活費を賄えます。同じ国でも都市部では物価も時給も高く、地方では物価は低いものの仕事が少ない場合もあります。ワーキングホリデービザではあらかじめ仕事を決めてから渡航することはできないため、最低でも3ヵ月分の費用を用意する必要があります。カナダでは約40万円以上、イギリスでは約80万円以上が目安です。物価の安い国を選ぶことも費用を抑えるひとつの方法です。
語学学校を卒業後、必要になる固定費は毎月の家賃です。やはり滞在先によって変動しますが、語学学校に3ヶ月通った後の9ヶ月間の居住費として60万~100万円程度が必要です。ホームステイやアパート、賃貸マンションを借りることが一般的ですが、ひとつの部屋や住宅を複数人で共有して暮らす「シェアハウス」などを利用すれば、家賃を複数人で分割できるので費用を安く抑えられるうえに、異国の人との交流もできるので検討してみましょう。
渡航前に往復航空券を購入していない場合のみ、復路の航空券代が別途必要になります。基本的に航空券は往復で買った方が安く済みますが、復路の出発日や出発日が、渡航前に分からないときは別々に購入することになります。その場合の費用も、往路航空券と同じく5万円程度必要になります。
ワーキングホリデー期間の収入は、国や職種、語学力によって異なりますが、8ヶ月間で100万円程度、だいたい渡航後に必要な費用をまかなえる程度が目安になります。オーストラリアでは最低賃金が高いため、1日8時間勤務で1日3万円以上の収入を得られることもあります。ただし、デンマークのように就労期間が最長6ヶ月と制限のある国やオーストラリアのように同一雇用主のもとでは6ヶ月までの就労制限がある国もあるので、注意が必要です。
ワーキングホリデーにはまとまったお金が必要なことが分かりました。ここからは、少しでも予算を抑えるために、節約するための方法を紹介します。
航空券の価格は取得タイミングによって大きく変動します。日本の連休や夏休み、クリスマスから年末年始などは航空券代が高騰します。そのため、これらの時期を避けて閑散期を狙って出発すれば、航空券代を抑えることができます。また、アルバイトでの収入を増やすためには、渡航先の観光業や農業などのシーズン労働の需要のピーク時期を狙うと、仕事を見つけやすくなり収入を増やすことができます。
物価が高い国は滞在費用がかかるので、なるべく物価の安い国を選びましょう。失業率が高い国や、交通費がかかるエリアも避けたほうがよいでしょう。ニュージーランドやアイルランドは初期費用を抑えられる可能性があります。一般的に都市部に比べて田舎は生活費は安いですが、仕事を見つけにくいので、バランスを考えて慎重に選びましょう。
今すぐお金は用意できないけれど、ワーキングホリデーに行くチャンスを逃したくない、という方も多いでしょう。ワーキングホリデーに、奨学金やローンは使えるのでしょうか。
ワーキングホリデーでは奨学金は利用できませんが、語学学校に通う場合は利用できる可能性があります。ただし、奨学金は主に大学や大学院留学を対象としているため、語学留学向けの奨学金は少ないのが現状です。そんななか、オーストラリアの一部大学付属英語学校のように、ワーキングホリデービザでも奨学金の申請が可能な学校もあります。条件や留学時期によっては利用できない場合もあるため、事前によく調べておきましょう。
教育ローンや留学ローンを組む場合、申込者は金融機関の利用条件を満たしている必要があります。ほとんどのローンで求められる条件は、安定かつ継続した収入を持っていることです。そのため、収入のない学生や専業主婦、留学のために会社を辞める社会人などは、この条件を満たしておらず、自分の名義でのローン契約はほぼ不可能と言えます。留学ローンを利用する際には、条件を満たす親や配偶者の名義で申し込む必要があります。
渡航前に受給した失業保険のお金をワーキングホリデーに充てるのは難しいです。なぜなら、失業手当を受給できるのは日本で就職する意思があって求職活動をしている人だからです。海外渡航中はハローワークに行けないので、ワーキングホリデー中も失業保険を受給できません。ただ、失業保険の受給申請ができる期間は1年間あるため、ワーキングホリデーの期間が短いケースでは、帰国後に申請可能な場合もあるのでハローワークで確認しましょう。
ワーキングホリデーには事前にお金を貯めてから行くことが理想ですが、不足する場合はローンを検討するのもひとつの方法です。教育ローンや留学ローンはいつでも申し込めて、審査に通れば必要な資金をすぐに用意できるメリットがあります。元金据置可能なローンなら、渡航中は利息のみを返済することも可能です。親などの家族が名義人になってローンを組んでもらった場合でも、帰国後に稼いだお金で返済計画を立てれば、負担をかけずにローンを利用できます。
ワーキングホリデーの費用のために教育ローンや留学ローンを探すなら、クラウドローンがおすすめです。複数のプランから比較して、より低金利や自分に合ったプランはもちろん、社会人であれば本人が利用できる教育ローンのプランを効率よく選べます。クラウドローンはお金を借りたい人と融資したい金融機関をつなぐ日本初の金融プラットフォームです。自身の借入条件を登録すれば、最適な資金プランを提案してくれるしくみです。最短3分の無料診断が利用でき、オンラインで手続きが完結するので、手間をかけずに簡単に行動に移せるのもポイントです。
現在、29の国と地域で利用できるワーキングホリデー。年齢制限もあるので、行きたい気持ちがあるなら、貴重な成長のチャンスを逃すことのないよう行動しましょう。ただし、低予算で渡航すると途中で予算不足になり志半ばで帰国を余儀なくされるリスクもあるので、渡航前におよその費用の目安を知って貯めておくことが大切です。今すぐ費用が準備できないなら、ローンも視野に入れながら、実現に向けて可能性を探りましょう。
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ワーキングホリデーは、国際的な経験を積みながら語学力を向上させる絶好の機会です。渡航前にはビザ申請料、航空券、海外留学保険、学費など、最低100万円の準備が必要ですが、これらの初期費用を賄うための資金調達方法として教育ローンや留学ローンが有効です。特に、クラウドローンを利用することで、低金利のローンを効率良く探すことが可能です。ワーキングホリデーをフルに楽しむためにも、適切な財務計画が重要です。