マイカーローンでボーナス払いを併用すると、毎月の返済額を低く抑えられます。ただし、毎年ボーナスを受け取れることが前提の返済方法です。この記事では金利の比較はせず、ボーナス払いを併用する場合と毎月均等払いの場合で家計の負担がどう違うかに絞って整理します。簡単な計算例と、契約前に確認したい点、失敗しやすい点もまとめました。
商品条件の一例として、三菱UFJ銀行のマイカーローンは借入額の50%までをボーナス月返済分にできると案内しています。ほかの金融機関にも同じ上限があるわけではありません。
目次
考え方を分かりやすくするため、利息を除いて元金だけで試算します。実際の返済額には利息が加わり、計算方法は金融機関によって異なる点に注意してください。
例として、借入額240万円を5年(60回)で返済する場合を考えます。
| 返済方法 | 毎月の返済額(元金) | ボーナス月の加算(元金) | 年間の合計(元金) |
|---|---|---|---|
| 毎月均等払い | 240万円÷60回=4万円 | なし | 4万円×12回=48万円 |
| 半分をボーナス払い | 120万円÷60回=2万円 | 120万円÷10回(年2回×5年)=12万円 | 2万円×12回+12万円×2回=48万円 |
元金だけで見ると、年間に返済する総額はどちらも48万円です。違うのは、1年の中で返済の負担がどの時期にかかるかという点です。
同じ240万円・60回の条件で、ボーナス払いに回す割合を変えて試算します。割合は説明のための仮定で、実際に選べる割合は金融機関ごとに確認が必要です。ボーナス月の加算は、ボーナス払い分÷10回(年2回×5年)で計算しています。
| ボーナス払いの割合(仮定) | 毎月の返済額(元金) | ボーナス月の加算(元金) | ボーナスがない年に貯金から必要な額 |
|---|---|---|---|
| 0%(毎月均等払い) | 240万円÷60回=4万円 | なし | 0円 |
| 25% | 180万円÷60回=3万円 | 60万円÷10回=6万円 | 6万円×2回=12万円 |
| 50% | 120万円÷60回=2万円 | 120万円÷10回=12万円 | 12万円×2回=24万円 |
25%の場合も年間の合計は3万円×12回+6万円×2回=48万円で、総額は変わりません。ボーナス払いの割合を増やすほど毎月の返済額は下がりますが、ボーナスが出なかったときに貯金から用意する金額は大きくなります。
実際のローンでは、まだ返していない元金に利息がかかります。ボーナス払いを併用すると元金の減り方が毎月均等払いと変わるため、返済期間中の残高も変わり、利息の総額に差が出ることがあります。どちらが有利になるかは金利や計算方法によるので、同じ借入額と期間で両方の総返済額を試算して比べてください。
数字以外の違いも含めて、家計への影響を並べると次のようになります。
| 比べる点 | 毎月均等払い | ボーナス払い併用 |
|---|---|---|
| 毎月の負担 | 相対的に高い | 低く抑えられる |
| ボーナス月の負担 | ほかの月と同じ | 加算分がまとめてかかる |
| ボーナスが減った・出なかったとき | 返済計画への影響は小さい | 加算分を貯金などから用意する必要がある |
| 家計管理のしやすさ | 毎月一定で見通しを立てやすい | 年2回の大きな支出を管理する必要がある |
| 契約前に確認すること | 毎月の返済額と総返済額 | それに加え、上限割合や返済月の設定方法 |
どちらのメリットも、ボーナスが毎年見込みどおりに支給されることが前提です。この前提が崩れたときに貯金で対応できるかどうかで、ボーナス払いが家計の助けになるか負担になるかが変わります。
上の例では、ボーナス月に毎月の返済額とは別に12万円を返済する必要があります。ボーナスが減ったり支給されなかったりすると、この12万円を貯金などから用意しなければなりません。転職すると支給の時期や金額が変わることもあり、育児休業などで収入が変わる場合も同じように注意が必要です。返済期間が長いほど、こうした変化が起こる可能性も高くなります。
毎月均等払いで返済できる見通しが立ったうえでボーナス払いを使うのであれば、毎月の生活に余裕を持たせるための選択として役立ちます。
手取り月収に対する返済額の割合は、「毎月の返済額÷手取り月収×100」で計算できます。仮に手取り月収を25万円とすると、元金だけで見た場合の割合は次のとおりです。
何%までなら問題ないかは、家賃や教育費などほかの固定費によって変わります。割合だけで決めず、自分の家計簿に返済額を書き加えて、毎月の収支が赤字にならないかを確認してください。ボーナス払いを併用する場合は、さらに次の2点も確認します。
ボーナス払いを利用できるか、ボーナス払いに回せる金額の割合、返済月の設定方法は、金融機関によって異なるため、個別に確認してください。また、保証会社の審査を通過した後でも、金融機関の本審査の結果によっては融資を受けられないことがあります。
申し込む前に、次の点を金融機関に確認しておくと比較しやすくなります。
ボーナス払いは、負担がなくなるわけではなく、返済する時期が変わるだけです。ボーナス払いの割合を増やすほど毎月の返済は軽くなりますが、ボーナスが出なかったときに貯金から用意する金額は大きくなります。毎月の返済だけで無理なく返せるかを基準にし、ボーナス払いを使う場合も1年分の加算分を貯金で払えるかを確認しておきましょう。
CrowdLoanの返済額シミュレーションでは、ボーナス月に返済額を加算する場合も試算できます。毎月均等払いとボーナス払い併用の両方を試算して、比べてみてください。
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