2024年12月03日
車を購入する際、多くのドライバーは「運転のしやすさ」や「普段の用途」などを考慮してオプションを選ぶものと考えられます。
しかし、オプションの中には車を買い取ってもらう際に査定でプラスに働くものもあるため、オプションを設定するなら将来のことを考えて検討することをおすすめします。
逆に、装着することで価値が下がってしまうおそれがあるオプションも存在しており、オプションなら何でも価値が高まるとは限らない点に注意が必要です。
この記事では、車のオプションについて「査定額アップ」の観点から解説します。
目次
車の査定額と聞くと、主に車の市場価値や各種部位のコンディションを確認して、査定額を決めるイメージがあるかもしれません。
そのイメージ自体は決して間違いではなく、査定時は傷やへこみ、汚れ、臭い、メンテナンス状況など、車のコンディションを色々と確認されます。
そして、査定時は車のコンディションだけでなく、オプションが高評価につながることも珍しくありません。
ただし、高評価につながるオプションもあれば、逆に評価を下げてしまうオプションもあることから、その点には注意が必要です。
車のオプションは、大きく以下の3種類に分類されます。
上記のうち、メーカーオプションとディーラーオプションは、いわゆる「純正オプション」と呼ばれます。
以下、それぞれのオプションについて解説します。
メーカーオプションとは、車を製造する段階で取り付けるタイプのオプションをいいます。
そのため、メーカーオプションを付ける場合、原則として新車購入時にオプションを選択し、工場で取り付けてもらわなければなりません。
工場で取り付けるということは、車が納車されてからメーカーオプションを取り付けることは、原則としてできないことになります。
そのため、オプションの中でも希少価値が高く、その分だけ査定額にも良い影響を与えることが期待されます。
メーカーオプションの具体的な種類としては、次のようなものがあげられます。
メーカーオプションを選ぶ際は、基本的に発注時までに何を選ぶか決めなければならないため、契約前によく検討しておくことをおすすめします。
ディーラーオプションとは、車が出来上がった後で、ディーラーが取り付け可能なオプションのことをいいます。
納車後、自分の希望に応じて任意で取り付けが可能なことから、メーカーオプションに比べて希少価値は低くなりますが、こちらも純正オプションの一種です。
ディーラーオプションは、それぞれの車のデザインを活かす形で作られているものが多く、車の雰囲気にマッチしやすいのが特徴です。
そのため、査定時にプラスになることが多く、少なくともマイナス査定につながる可能性は低いと考えられています。
ディーラーオプションの具体例としては、次のようなものがあげられます。
社外オプションとは、メーカーやディーラーなどを介すことなく、整備工場やカー用品店などで取り付けるタイプのオプションのことをいいます。
純正オプションと比較すると、総じて値段が安く済むため、コスパ・機能性重視でオプションを選ぶ人に向いています。
その分、オプションとして選ぶ際の自由度は高めですが、逆に言えば「万人向けしない」オプションを選んでしまうと、それが査定に悪影響を与えてしまうおそれがあります。
基本的に、下取りや買取りを検討している業者は、いったん買い取った車の再販売を想定して値段を付けるため、あまりに嗜好性が高いオプションを選んでしまうと、かえって値段が下がってしまうことも十分考えられるのです。
なお、社外オプションに含まれるものは様々で、こだわる人はシートなども社外品で自分好みに交換することがあります。
逆に、コスパ重視でカーナビ・フロアマットなど自分に必要なものだけを購入するドライバーもいます。
将来車を買い取ってもらうことを想定している場合は、自分のニーズに応じて「査定額に影響する」オプションをプラスしてもよいでしょう。
続いては、査定額に影響するオプションや、あまり影響しないオプションについて、主なものをいくつかご紹介します。
まずは、査定額アップが期待できる、主なオプションについてご紹介します。
基本的には、メーカーオプションが中心となるため、以下にご紹介するオプションをプラスする場合、契約前にしっかり検討しておくことが大切です。
各種安全装備は、近年進化を続けており、いわゆる「先進安全技術」が搭載されているモデルも見かけるようになりました。
新車の場合、標準装備で安全装備が備わっているものもあり、事故件数の減少にも貢献しているものと考えられます。
ドライバーの命、歩行者の命を守る装備だけあって、先進安全装備を備えている車は、やはり査定額が高い傾向にあります。
具体的な装備の種類としては、衝突被害軽減ブレーキや車間距離制御装置、車線逸脱警報などが該当します。
レザーシートは、インテリアの高級感を演出するオプションの一つで、特に純正オプションは査定額が高くなるものと期待できます。
また、レザーシートの中には、電動リクライニング機能が内蔵されているものもあり、こちらも需要は高めです。
しかし、標準装備としてレザーシートが備わっている車種・グレードの場合、査定では加味されないため注意が必要です。
また、同じレザーシートであっても社外オプションの場合は、査定額の判断が分かれる傾向にあるため注意が必要です。
車の運転は危険と隣り合わせであり、目視だけで周囲を確認しようとすると、どうしても死角が生じてしまいます。
そのような場合、サイドモニター・バックモニターがあると、死角が少なくなるだけでなく、車庫入れ時のようなバック時の状況確認が楽になるなどのメリットがあります。
モニター類に関しては、どのような車に付いていたとしても、基本的にあまりデメリットがない装備といえます。
そのため、モニターを備えている車は、価値が下がりにくいものと考えられます。
サンルーフは、すべてのタイプの車にとって必需品ではありません。
しかし、メーカーオプションに該当するオプションのため、売却や下取りを検討している車にサンルーフがついている場合は査定額も高くなりやすいでしょう。
サンルーフの解放感に魅力を感じているドライバーは一定数存在しており、車種によっては10数万円の査定額アップが見込める場合もあります。
とはいえ、誰にとっても必要なオプションとはいえませんから、これまでサンルーフのある車に乗ったことがない人は、一度乗ってみて“解放感などの魅力を感じられた”場合に限り、次回以降の車選びの参考にしてみましょう。
スライドタイプのドアを備えている車の場合、電動スライドドアが装備されている車の方が、査定額は高くなる傾向にあります。
電動スライドドアは、力の弱い子供やシニアでもドアを開け閉めするのに便利なため、比較的ニーズが高いオプションの一つです。
もともと、スライドドア自体が狭い場所で開閉するのに便利なため、例えば壁際の駐車場に駐車した場合などでも、乗り降りが楽にできるというメリットがあります。
そこに電動スライドドアがプラスされると、その分査定額も高くなり、片側だけでもプラスに働くことが期待できます。
数あるオプションの中でも、希少性が低めと判断されることが多いオプションは、査定額への影響も少なくなる傾向にあります。
続いては、最低額にそれほど影響しないオプションのうち、主なものをいくつかご紹介します。
意外に思えるかもしれませんが、ETCを装備している車は、それほど査定額に影響を及ぼしません。
そもそも、ETCは後付け可能なオプションの一つで、しかもほとんどの車が装備しているオプションであることから、実は査定ではそれほど評価されないのです。
そのため、ETCが付いた状態で売却・下取りするよりは、売却予定の車からETCを取り外し、買い替えた車にそのETCを装着した方がメリットは大きいでしょう。
ただし、自力で取り外すと内装に傷が付くおそれがあるため、取り外しの作業はプロに任せた方が安心です。
タイヤは、査定の対象にはなるものの、タイヤのブランド価値などが評価されるケースは期待しない方がよいでしょう。
基本的には、タイヤの残り溝やひび割れ、傷といったコンディションが評価の対象となるため、減点されることはあったとしても、査定に強い影響を与えることはありません。
ホイールも、どちらかというとETCのように「どの車にも装備されている」ものという印象が強く、査定で高評価につながるケースは稀だと考えられています。
ただし、インチアップしているケースでは、査定額アップにつながることもあるようです。
エアロパーツやマフラーは、基本的にドレスアップ・レース走行などを目的として装着されるオプションです。
また、マフラーの純正品は、一般的に標準装備されているものであるため、特に査定への影響はありません。
逆に、マフラーを純正品から社外品に変えてしまうと、それを理由に査定額を下げられてしまうおそれがあります。
なお、エアロパーツの場合は、「フロントバンパー」・「サイドスカート」・「リアバンパー」・「リアウイング」という4つのパーツが揃っている状態でなければ、基本的に査定額には影響を与えないものと考えておきましょう。
ここまでご紹介してきた通り、一口に車のオプションといっても、査定額にプラスされるものもあれば、逆に評価を落としてしまうものもあります。
よって、オプションの種類によっては、自分が想定していた通りの査定額が付かないことも十分考えられます。
複数の業者に査定を依頼して、もっとも高値で買い取ってもらえる業者を探すのも一手ですが、どうしても手間がかかります。
もし、下取りの査定額などが十分でなく、次の車を購入するにあたり予算が足りなければ、カーローンを利用して購入することも検討してみましょう。
ただし、ディーラーがすすめるカーローンは金利が高めのものが多いため、まずは金融機関が取り扱っている金利の低いカーローンを組めないかどうか試してみることをおすすめします。
金融機関が提供するカーローンは、総じて金利が低く抑えられているものの、審査の難易度は高い傾向にあります。
そのため、近所の金融機関だけを探していると、審査が通るまで時間がかかることが予想されるため、できるだけ色々な金融機関のカーローンを比較検討することが大切です。
そこで、低金利ローンのマッチング&比較サービス「クラウドローン」を使うと、全国各地の金融機関から提案を受けられます。
その中から、自分の希望する条件にもっともマッチするカーローンを選べるため、少しでも自分にとって有利な条件でカーローンを組みたい方は、クラウドローンをご活用ください。
車のオプションは、大きく分けてメーカーオプション、ディーラーオプション、社外オプションの3種類があり、査定額に影響するものとしないものがあります。
査定額アップにつながるオプションとしては、各種安全装備、レザーシート、モニター、サンルーフ、電動スライドドアなどがあげられます。
しかし、ETC、タイヤ・ホイール、エアロパーツ・マフラーなどは、査定額にそれほど影響しません。
オプションを選ぶ際は、自分にとって必要なものを選ぶのはもちろん、将来の車の価値にも影響することを考えた上で選ぶことが大切です。
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