2024年06月13日
愛車を新車当時の色ツヤに戻したいときや、純正外のカラーの車に乗りたいときなどは、車両全体を塗り替えるオールペン(全塗装)という選択肢があります。費用は車種や施工方法によって変わるため、まずは費用相場や費用に差が出る理由を知っておきましょう。この記事では、オールペンの費用を「工程の違い」「車の大きさ」「塗料の種類」「施工業者」に分けて解説。オールペンする際の注意点やオールペンに使えるローンについても説明します。
目次
オールペンは車体の色をすべて塗り替えることをいい、「全塗装」や「オールペイント」とも呼ばれます。部分塗装と異なり全体の色を変えられるため、純正にないオリジナルカラーにしたり、旧車を新車のような色合いにすることも可能です。
車全体を塗装するには多くの塗料を必要とするため、基本的にオールペンの費用は車のサイズに比例します。軽自動車は15万円程度から施工可能ですが、大型の車種では100万円近くかかる場合もあります。
オールペンの費用は、車種以外に工程の違いや塗料の種類、施工業者によっても差があります。次の項目で詳しく見ていきましょう。
オールペンは、ミラーやバンパーなど取り外し可能なパーツを外して塗装するのが一般的です。塗装したくない部分をマスキングしておこなう「簡易オールペン」や取り外せるパーツをすべてはずして塗装する「完全オールペン」もあり、作業量の違いによって費用にも差が生じます。
一般的なオールペンは、ミラーやバンパーなど取り外せるパーツは外し、取り外すと破損するリスクがあるパーツはマスキングテープなどで覆って塗装します。車に負担をかけずきれいに仕上がることから、一般的に多く採用されています。
簡易オールペンはパーツを外さずに塗装します。パーツを外さない分作業量が少ないため、一般的なオールペンより1〜2割程度費用を抑えて施工できます。
ただし、パーツを外さず塗装することから「付け根部分の洗浄が十分におこなえない」「細かい部分まで塗装が入りにくい」などのデメリットがあり、仕上がりを重視したい方にとっては不向きと言えるでしょう。
完全オールペンは、取り外し可能なパーツをすべて外して塗装するため細部まできれいに仕上がります。希望によってはシートなどの内装まで外す場合もあり、費用は作業内容によって変わります。
完全オールペンは作業量が多い分、一般的なオールペンに比べて費用は高額です。また、多くの時間と手間を必要とするため、施工できるのは一部の業者に限られます。
車のサイズが大きくなるほど塗装面積が広くなり、使用する塗料の量も増えます。このため、オールペンの費用は車両サイズに比例して高額になります。
<車両サイズ別 一般オールペンの費用相場>
車両の種類 | 費用相場 |
---|---|
軽自動車 | 17万円~ |
普通車(小型) | 20万円~ |
普通車(中型) | 25万円~ |
普通車(大型) | 28万円~ |
ミニバン(小型) | 35万円~ |
SUV | 40万円~ |
また、サイズだけでなく車種によって値段が変わる場合があり、特に高級な輸入車は高く設定されていることが多いです。
オールペンに使用する塗料は、メーカーや塗料の種類、色などにより価格が異なります。また、塗料の種類や色によって施工の難易度が変わることも、価格を左右する要因となります。
塗料には多くの種類がありますが、中でも多く使われるのは次の3つです。
それぞれの特徴や費用について見ていきましょう。
ソリッド塗装とは塗料にメタリックやパールが含まれない単色のシンプルな塗装で、ムラになりにくく施工が容易なことから費用を抑えてオールペンできます。ソリッド塗料のみで仕上げることも可能ですが、よりツヤを出したり耐久性を上げるためにクリア塗料を重ね塗りする場合もあります。
なお、白や黒はきれいに仕上げるのが難しいため、ほかの色に比べて費用は1~2割程度高めです。
メタリック塗料はソリッド塗料に金属粒子を入れた塗料で、キラキラとした光沢のある仕上がりが特徴です。メタリック塗装のみでは塗料に含まれる金属がさびてしまうため、上にクリア塗料を重ねる必要があります。
また、ムラなく仕上げるために技術が必要なことから、メタリック塗装はソリッド塗装に比べて2~3割程度高額になります。
パール塗料はマイカ(雲母と呼ばれる鉱石)を含む塗料で、真珠のような上品な輝きに仕上がります。高級感を演出できますが、ムラなく仕上げるためには技術が必要です。
また、パール塗料のみでは色やツヤを表現できないため、1層目にベースの色となるソリッド塗料、2層目にパール塗料、3層目にクリア塗料と3層の塗装が必要です。このようにパール塗装は技術も手間も必要なため、ソリッド塗装に比べて3~4割程度高額になります。
オールペンを依頼できるのは主に次の4種類の業者です。
このうちカーディーラーやカー用品店は自社で施工せず、外注に出すケースが多いです。自社で施工可能な業者に比べると、外注費がかかる分費用は高くなりがちです。
なお、オールペンの費用は業者により異なるため、見積もりを取って比較することが大切です。また、塗装方法や使用する塗料は業者により異なります。値段だけで判断せず、施工方法などもしっかり確認したうえで信頼できる業者を選びましょう。
オールペンは予想外の費用がかかったり、愛車の価値を低下させてしまうこともあります。施工業者を選ぶ前に次の点を押さえておきましょう。
オールペンは塗料の乾燥に時間が必要なことから、作業期間が3週間から1ヵ月程度かかります。特に元と別の色にする場合は期間が長くなることが多く、人気の業者ではさらに時間を要する場合もあります。
この間無料で代車を提供してくれる業者も多いですが、有料だったり自分でレンタカーを借りる必要があることも。生活の足として使っている車をオールペンする場合は、施工期間中の代車費用も含めて業者を選ぶことが大切です。
オールペンは走行性能に影響を与えないため、車の修復歴には影響しません。しかし、中古車市場では純正カラーの方が人気のため、色を変えると査定額が下がることがあります。
元の色と同じ純正カラーに塗り替えた場合や旧車やクラシックカーをオールペンする場合は買取価格が上がることもありますが、塗装の質によっては査定が下がる場合もあります。基本的に費用を回収できるほど査定額が上がるケースはほとんどないため、買取価格を上げるためにオールペンするのはおすすめできません。
車の色を変える方法は、オールペンのほかにカーラッピングがあります。カーラッピングは車のボディーに特殊なフィルムを貼り付けて色やデザインを変更し、飽きたり別のデザインにしたいときはきれいに剥がせます。
業者に依頼した場合の価格は、軽自動車のフルラッピングで30万円程度からとオールペンに比べて高めです。しかし、車体の地色を生かしてラインを入れたり、ボンネットやドアミラーなどの部分ラッピングであれば、塗装よりも費用を抑えてイメージチェンジできます。
また、カーラッピングにはオールペンにはない以下のようなメリットもあります。
手軽にイメージチェンジしたい方やリセールバリューが気になる方は、カーラッピングも検討してはいかがでしょうか。
「愛車をオールペンしたいけど手持ちの費用では足りない」というときは、銀行のマイカーローンの利用もひとつの手です。マイカーローンは車の購入だけでなく修理や免許取得など車関係の費用に幅広く対応し、フリーローンやカードローンに比べて低めの金利で借り入れできます。
施工業者によっては提携する信販会社のローンが使える場合もあります。オールペンと合わせて申し込めるため手続きが簡単というメリットがありますが、金利は高めな場合が多いです。少しでも費用負担を抑えたい方は、銀行のマイカーローンと比較して選びましょう。
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オールペンは基本的に車両サイズが大きくなるほど高額になりますが、使用する塗料や塗装工程の違いでも価格に差が生じます。施工業者によっても費用は異なるため、価格が適正か確かめるためにも複数の業者に見積もりを取ることが重要です。
ただし、オールペンの仕上がりは施工業者の技術に左右されます。費用だけ選ぶと仕上がりに満足できないこともあるため、評判や実績を調べたり直接質問するなどして、信頼できる業者を選びましょう。
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