2021年12月23日
ローンの金利には、大きく分けて変動金利と固定金利があります。ローンの種類や金融機関によってどちらの金利を採用しているかは異なりますが、マイカーローンの多くは変動金利を採用しているようです。 ここでは、変動金利の特徴や固定金利との違いのほか、マイカーローンを利用する際の金利の選び方について解説します。
目次
変動金利とは、各種ローンにおける金利設定の方法のひとつです。金利が一定ではなく、市場の動向に応じて変動します。 銀行が業績や財務状況が良い優良企業に貸し出す際の最優遇貸出金利をプライムレート、1年以内の短期で貸し出すときの最優遇貸出金利を短期プライムレートといいます。この短期プライムレートなどの市場の動向に関連して変わる金利をもとに算出するのが変動金利です。マイカーローンや住宅ローンなど、返済期間が長いローンは、市場の動向によって金利が大きく変わる場合があるため、変動金利が用いられることが多いのです。なお、具体的な変動金利の特徴としては、下記のようなものが挙げられます。
マイカーローンなどのローンで変動金利を選んだ場合、金利が見直されるのは年に2回です。金融期間によっても異なりますが、多くは4月と10月に金利が見直されます。見直された金利が適用されるのは、その3ヵ月後の7月と翌年の1月からです。
変動金利では、金利の変更は前回の125%が上限とされています。例えば、前回の130%に金利が上昇したとしても、実際に適用される金利は前回の125%です。ただし、本来の金利との差額にあたる5%が免除されるわけではなく、次回の金利見直しの際に再計算されます。
固定金利は変動金利とは異なり、ローンの返済が終わるまで金利が変動しません。市場の動向に左右されずに、返済額が変動しないことが最大のメリットです。毎月の支払い額はもちろん、借入金額も毎月決まった金額が減っていくため、資金計画が立てやすいという特徴があります。 ただし、ローンを組むときには、その時点の変動金利よりもやや高い金利に設定されることや、低金利が定着している状況では、固定金利本来のメリットを活かしにくいという側面もあります。
マイカーローンは、銀行・信用金庫などの金融機関の「マイカーローン」、車の販売店が信販会社と提携している「ディーラーローン」、車の販売店が独自に設定している「自社ローン」と、大きく分けて3つの種類があります。この3種類のマイカーローン、それぞれの金利の設定についてご説明します。
マイカーローンは、ディーラーローン、自社ローンに比べて金利が低く、1%前後から3%台後半です。マイカーローンの多くは変動金利を採用していますが、その金利の低さから、マイカーローンを固定金利で利用したいという人も多く、金融機関によっては、変動金利と固定金利のどちらかを選択できるマイカーローンもあります。ただし、マイカーローンで固定金利を選択した場合、変動金利よりも金利が高めに設定されています。
ディーラーローンはマイカーローンに比べて金利が3%前後から6%前後と、マイカーローンよりも高めに設定されています。また、ディーラーローンのほとんどが、固定金利を採用しています。
自社ローンとは、車の販売店が自社で行っている分割払いのことです。車の販売店は金融機関ではないため、金利という言葉は使われず、手数料や保証料という名目で車の本体価格の10~20%が加算されることが多いようです。
前述した3種類のマイカーローンのうち、変動金利を採用しているのは銀行など金融機関のマイカーローンです。マイカーローンを利用する場合、変動金利と固定金利のどちらを選べば、ローンの返済総額を抑えることができるのでしょうか。 マイカーローンの金利や返済期間、返済方法など、ローンの返済総額を抑えられるポイントをご紹介します。
一般的に、ローンの返済が始まる時点では、変動金利のほうが固定金利に比べて金利が低い傾向があります。しかし、変動金利は半年ごとに見直され、その時点での市場の動向に左右されます。 低い金利からスタートし、市場の動向にも大きな変動がなければ、固定金利よりも変動金利のほうがローンの総額を抑えられるでしょう。一方、景気が上向きになり、金利が上がれば、固定金利を選んだほうが返済総額を抑えることが可能です。
変動金利でローンを組んだ場合、市場の動向で金利が変動します。しかし、マイカーローンの返済期間は、1年から最長でも10年です。 マイカーローンを利用する際は返済期間も考慮して、変動金利か固定金利のどちらを選ぶのかを検討しましょう。
ローンの返済方法には、元利均等返済と元金均等返済があります。毎月のローンの返済額は、その時点での借入残高に1ヵ月分の利息を上乗せして算出するため、変動金利の場合、金利が上がると返済額も大きくなってしまいます。 それを避けるための返済方法が、毎月の返済額を固定する元利均等返済です。元利均等返済は、月々の返済額を5万円と固定した場合、そのときの利息金額によって、ローンを返済する元金が変わります。元利均等返済は、毎月のローン返済額が固定されるため、返済計画を立てやすくなるというメリットがあります。しかし、利息金額によっては元金の支払いに時間がかかり、返済総額が高くなる可能性があるでしょう。 一方、 元金均等返済は、毎月返済する元金を固定し、そこに利息を上乗せして返済する方法です。元金均等返済は、元金の支払いが早く済むため、利息の総額も元利均等返済に比べると安くなります。 金利だけではなく、返済方法によってもローンの返済総額は変わってくるのです。
マイカーローンは金融機関によっても金利や返済期間に違いがあるため、複数の金融機関の見積もりをとり、比較検討することが重要です。さまざまな金融機関のマイカーローンを見比べたり、金融機関のウェブサイトで返済シミュレーションをしてみたりすることで、自分に合ったマイカーローンを見つけやすくなるでしょう。
最後に、最近注目を集めている「クラウドローン」をご紹介しましょう。これは、融資マッチングプラットフォームという新しい金融サービスで、すでに国内の多くの金融機関がこの仕組みに参加しています。
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将来を見据えて安定した資金計画を立てたい人は、固定金利を選べば、先々のローン返済額を明確にすることが可能です。一方で、マイカーローンの金利を低く抑えたいという場合は、変動金利のほうが返済総額を抑えられる可能性が高くなります。 自分に合ったマイカーローンを見つけるための比較検討の段階では、クラウドローンが大いに役立つでしょう。借りたい個人と貸したい金融機関を結びつけてくれるクラウドローンのご利用をぜひご検討してみてください。
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