2024年05月09日
フェイスリフトには、皮膚を切開して顔のたるみを取る「切るフェイスリフト(切開リフト)」と、特殊な糸を皮膚の下に通してたるみを引き上げる「切らないフェイスリフト(糸リフト)」があります。費用や効果、持続時間などが異なるため、どちらを選ぶか迷う方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、切るフェイスリフトと切らないフェイスリフトの違いを徹底比較。費用相場やダウンタイム、効果の持続時間などを解説します。
目次
「フェイスリフト」とは、顔のたるみを改善したり輪郭をスッキリさせて小顔を叶える美容整形術です。主に、切るフェイスリフト(切開リフト)と切らないフェイスリフト(糸リフト)があり、それぞれ得られる効果が異なります。
まずは、切るフェイスリフトと切らないフェイスリフトの施術方法について見ていきましょう。
切るフェイスリフト(切開リフト)は、耳の付け根の皮膚を切開し、たるみを除去したあと引っ張り上げながら縫合することで、顔全体をリフトアップする美容整形術です。効果的にリフトアップでき、次のような方に向いています。
メリットは、直接たるみを除去できてリフトアップを実感しやすく、効果は半永久的という点です。
一方デメリットは、皮膚の切開が必要で傷跡が残る点です。切開位置は耳の付け根のため髪を下せば隠れますが、手術直後は目立つこともあります。しかし、ケロイドになりやすい体質でない限り、完全に消えることはないものの徐々に目立たなくなります。
切らないフェイスリフト(糸リフト)とは、特殊な糸を皮膚の下に通してたるみを引き上げる施術で、次のような方に向いています。
糸を入れる場所によって目元や口元、首などの部分的なリフトアップも可能です。また、挿入した糸の刺激によってコラーゲンの生成が活性化し、肌にハリが出ることでシワが目立たなくなる効果もあります。
メリットは切開しないため傷跡が小さく目立ちにくい点です。施術後は糸を入れた針跡が赤く見えることがありますが、1~2週間程度で治まります。また、使用する糸は一般的に1~2年程度で溶けて吸収されるため、効果の持続は限定的です。
フェイスリフトの種類 | 切開リフト | 糸リフト |
---|---|---|
費用相場 | 50~120万円 | 30~60万円(6本の場合) |
切開リフトと糸リフトの費用相場は上の表の通りです。それぞれの費用について詳しく見ていきましょう。
切開リフトは引き上げたい部位やたるみの状態によって手術範囲が異なり、範囲が広くなるほど費用も高額になります。顔全体のフェイスリフトは100~120万円程度が目安ですが、頬からフェイスラインのみのミニフェイスリフトは50~60万円程度です。
顔だけでなく首のたるみも取りたい場合は、追加で50~70万円程度かかります。また、クリニックによってはオプションで局所麻酔を静脈麻酔や全身麻酔に変更できますが、追加料金が発生します。
糸リフトで使用する糸は、持続期間やトゲの有無などにより複数の種類がありそれぞれ価格が異なります。糸1本あたりの価格は5~10万円程度で、たるみの程度に応じて片側2~6本程度入れる場合が多いです。基本的に糸の本数が多いほど高くなりますが、クリニックによっては入れ放題のプランを用意している場合もあります。
フェイスリフトの種類 | 切開リフト | 糸リフト |
---|---|---|
施術時間 | 2~4時間 | 30分程度 |
ダウンタイム | 1〜2週間ほど | 1週間程度 |
効果持続時間 | 半永久的 | 1年程度 |
切開リフトと糸リフトは、効果や費用だけでなく施術時間やダウンタイム、効果の持続時間も異なります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
切開リフトの施術時間は施術範囲で異なり、ミニリフトアップで2~3時間、顔全体のリフトアップで3~4時間程度かかります。手術後は、麻酔が落ち着くまで1~2時間休んでから帰宅します。
糸リフトは切開や縫合が不要なため、施術は30分程度で終了します。また、施術後は10分程度のクーリングの後、帰宅できる場合が多いです。
切開リフトは手術後2~3日をピークに腫れが生じ、大きな腫れは2週間程度で落ち着きます。また、手術後数日間は包帯で固定することが多く、抜糸までの1週間程度は傷が目立ちます。1週間程度でデスクワークなどは可能ですが、腫れが気になる方は2週間程度休みを取るケースが多いです。
糸リフトは施術後に軽度の腫れや内出血、赤みなどが現れる場合がありますが、通常は1週間程度で落ち着きます。切開リフトに比べて腫れが少なく、傷口を避ければメイクも可能で、ハードワークでなければ施術の翌日から出勤する方も多いです。
切開リフトはたるみを直接取り除くことで「10年程度の若返り」が期待できるといわれています。効果は半永久的ですが、加齢により皮膚の老化は進むため、施術したままの状態がずっと続くというわけではありません。
また、広範囲で組織の癒着が生じるため、2回以降の手術は難易度が高くなります。このため、リスクを考慮すると手術可能な回数は1~2回程度です。
一方、糸リフトで使用する糸は少しずつ溶けて体内に吸収されるため、一般的にリフトアップの効果は半年から2年程度で薄れてきます。しかし、効果が感じられなくなった場合は回数の制限なく再施術が可能で、定期的に施術を受けることで若々しさを維持できます。
フェイスリフトの費用は高額なため、できるなら安いクリニックを選びたいもの。そこで、費用を抑えてフェイスリフトを受けるための、クリニックの選び方を紹介します。
フェイスリフトの費用はクリニックによって異なります。まずはホームページなどで、クリニックごとの費用を比較してみましょう。
また、信頼できるクリニックを選ぶためには、費用だけでなく症例数や医師のキャリアの確認も大切です。気になるところがあればカウンセリングを受け、「丁寧に話を聞いてくれる」「どんな質問にも納得のいく回答をもらえる」など、安心して施術を受けられるクリニックを選びましょう。
フェイスリフトの費用は地域によって差があり、大都市は地方に比べて価格競争があることから安い傾向にあります。自宅周辺のクリニックが高いと感じる場合は、地域を広げて探してみるのもおすすめです。
ただし、切開リフトは手術後3~5回程度の通院が必要です。交通費も含めた費用で比較しましょう。
美容整形が盛んな韓国には多くの美容クリニックが存在し、技術や価格面での激しい競争が繰り広げられています。渡航費用を入れても日本で施術するより安い場合もあり、整形ツアーで訪れる日本人のために日本語の通訳が常駐しているクリニックも珍しくありません。
しかし、術後の感染などトラブルがあった場合、手術したクリニックにすぐに受診するのは困難です。トラブル時の対応も含め、信頼できるクリニックを見極めることが大切です。
フェイスリフト費用の支払方法は、主に現金・クレジットカード・医療ローンの3種類です。それぞれの特徴を見ていきましょう。
現金払いは、施術前に一括で支払うのが一般的です。まとまった費用を用意する必要はありますが、手数料が不要なため支払い総額を抑えられます。
ただし、資金が準備できないと施術を受けられず、必要なタイミングを逃してしまうケースもあります。
美容クリニックはクレジットカード払いに対応していることが多く、すでにカードを持っている方なら手続き不要で利用できます。ただし、クレジットカードには限度額があるため、上限額が低い方やショッピングなどで上限近くまで使っている方は、全額支払えない場合もあります。
また、一括払いだけでなく分割払いもできますが、分割手数料は高めのため注意が必要です。
少ない負担で分割払いしたい場合は、クレジットカード払いより医療ローンがおすすめです。利用には審査があり、安定した収入があるなどの条件を満たす必要がありますが、比較的低金利で利用できます。
医療ローンには、クリニックが提携する信販会社が扱う「信販系医療ローン」と、銀行や信用金庫が扱う「銀行系医療ローン」があります。信販系医療ローンは一部のクリニックで利用でき、施術と合わせて申し込むことができます。
一方、銀行系医療ローンは自分で申し込む必要がありますが、信販系より金利は低い傾向にあります。なるべく負担を抑えて分割払いしたい方は、銀行系医療ローンを検討してみましょう。
「費用負担は抑えたいけれど、自分で銀行のローンを探すのは面倒……」。そんな方にはクラウドローンがおすすめです。希望の借入条件を登録すると、融資可能な複数の銀行から直接プランの提案を受けられます。
事前審査をまとめて受けられるうえに金利も比較しやすいため、自分に合ったローンを効率的に選べます。申し込みから借り入れまでオンライン完結可能なので、忙しくて銀行に行けない方も利用してみてはいかがでしょうか。
フェイスリフトには切開リフトと糸リフトがあり、それぞれ効果や持続時間などが異なります。また、切開リフトは施術範囲、糸リフトは糸の種類や本数など、期待する効果によって施術内容が異なります。クリニックでカウンセリングを受け、自分に合った方法を選びましょう。
なお、フェイスリフトの費用は、同じ施術であってもクリニックによって異なります。経験や技術力も医師によって異なるため、費用と合わせて比較し、納得のいく施術が受けられるクリニックを選ぶことが大切です。
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