2024年05月02日
口ゴボとは、口がゴボっと出て見えることからくる造語。口ゴボの矯正は、上顎や前歯などを矯正して引っ込めて、口元の印象を改善させる治療のことです。この記事では、口ゴボを矯正するための費用相場や治療法、支払い方法などについて詳しく解説。口ゴボ矯正を検討している方に、ぜひ読んでいただきたい記事です。
目次
口ゴボは、上の図のように鼻と顎の先をむすんだ線(Eライン)から口元が外に出ていたり、鼻の下が膨らんでいる(Eラインが崩れている)状態のことをさします。また、主に以下の4パターンの口ゴボが挙げられます。
※図は、イメージであり一例です。
①上顎前突タイプ(いわゆる出っ歯)
②上下の顎が前突しているタイプ(歯並びがきれいな場合が多い)
③下顎が小さいタイプ
④額と目のあたりが引っ込んでいるタイプ
口ゴボの矯正法は、以下の3つが挙げられます。
矯正法 | クリニックの種類 |
---|---|
歯列矯正 | 矯正歯科 |
外科的矯正 | ・矯正歯科 ・大学病院や総合病院の口腔外科 |
美容整形 | 形成外科や美容外科 |
口ゴボの代表的な矯正法は、歯列矯正と言えるでしょう。重度の口ゴボの場合は、顎の骨を切除する外科手術が必要になることもあるため、歯科矯正と外科的矯正を併用する場合もあります。「唇が厚い」、「低すぎる鼻」といった場合は、形成外科や美容外科にて治療することになるでしょう。
なお、「出っ歯を押してたら治った」という体験談を鵜吞みにして「自分で押して治そう」と自力で無理やり治そうとはせず、専門クリニックへ必ず相談してください。
口ゴボの矯正費用は、「自由診療(自費)」になるのが一般的ですが、先天的な理由から保険適用になる場合もあります。例えば、顎の骨を切除する外科手術が必要になるような重度の口ゴボであり、歯科矯正と外科手術を併用するような場合は、保険適用されるでしょう。一方、審美性を目的とした美容整形の場合は、自費になる場合が大半です。
次は、口ゴボの矯正費用についてご説明していきます。
口ゴボの矯正費用相場と期間は、以下の表の通りです。
矯正法 | 費用相場 | 期間 |
---|---|---|
歯列矯正 | 10万~170万円ほど | 数ヶ月~3年ほど |
外科的矯正 | 60~300万円ほど(自費の場合) | 1~3年ほど |
美容整形 | 5~400万円ほど | 1日~3ケ月ほど |
矯正の費用相場は、それぞれの状況や装置によって変わります。症状が軽度の場合は、抜歯せず治療できますが、重度の場合は、抜歯をしてスペースを作り、そこに大きく歯並びを後ろに下げる場合や顎の骨を切って整える場合もあります。詳しくは、クリニックまでご相談ください。
口ゴボの代表的な矯正法である歯列矯正は、取り扱うクリニックも多く、適応症例が多数あります。
歯列矯正のおおまかな流れは、以下の通りになります。
次に、それぞれの費用についてご説明していきます。
口ゴボの診察やカウンセリング・検査の費用相場は、2万2千~4万4千円ほどかかります。3Dのスキャナや矯正向けのレントゲン、解析ソフトなどを使って、口腔の状態を検査してから、治療(矯正)の方針を出します。なかには、初回の相談費用が無料であったり、矯正費用の割引きキャンペーンを行っている場合もあります。
口ゴボが重度の場合は、大学病院や総合病院などの口腔外科を紹介される場合もあるでしょう。
矯正に必要な道具や装置代の費用相場は、40万~140万円ほどかかり、子どもの場合は、36~42万円ほどになる場合もあります。口ゴボが軽度か重度かで費用も変動し、目立ちにくいセラミックなどを選ぶと高額になるケースもあります。
治療中にかかる調整費の費用相場は、4千~6千円ほどかかり、処置内容によって料金は変わります。経過観察と調整は1~数ヶ月に1回必要になることが多いです。
装置を使った治療後も、元に戻らないように1~2年ほど保定装置を装着するのが一般的です。保定期間中の費用相場は、保定器具(リテーナー)代に2~6万円ほど、調整料に1回3千~6千円ほどかかるでしょう。
医療費控除に適用される歯科治療は、「矯正治療が必要と歯科医師が判断した大人の歯科矯正」や中学生くらいまでの「子どもの歯科矯正」なども対象になります。
判断しにくい点や不明な点は、歯科医へ治療前に確認してください。
口ゴボの歯科矯正は、ワイヤーやマウスピースといった矯正装置を装着することにより、口元の突出感を改善させる治療です。
矯正装置を使った矯正は、以下が挙げられます。
次に、それぞれをご説明していきます。
「ワイヤー矯正」は、上の図のように歯の表面や裏側にワイヤーとブラケットを装着して、ワイヤーの引き締めで歯を動かしていく治療法です。
最大のデメリットは、表側に装着する場合、装置が目立ちますが、現在は歯の裏側や目立ちにくい装置を装着できるようになりました。
表側全体矯正 | 表側部分矯正 | 裏側全体矯正 | 裏側部分矯正 | |
---|---|---|---|---|
費用相場 | 60~130万円ほど | 30~60万円ほど | 90~170万円ほど | 15~70万円ほど |
期間 | 1~3年ほど | 3ケ月~1年ほど | 2~3年ほど | 3ケ月~2年ほど |
メリット | 取り扱うクリニックも多く、適応症例が多数ある。 | |||
デメリット | ・見た目が目立つ。 ・痛みや違和感が伴う。 | |||
主な原因 | 歯並び |
マウスピース矯正(インピザライン)は、薄く透明なマウスピースで歯を動かす矯正法です。装着している時間が長いほど治療期間は短くなるため、装着したままの就寝がおすすめと言われています。
全体矯正 | 部分矯正 | |
---|---|---|
費用相場 | 60〜120万円ほど | 10〜70万円ほど |
期間 | 1年〜3年ほど | 1〜2年ほど |
メリット | ・比較的リーズナブル。 ・装置が目立たない。 ・取り外しができるため、歯磨きや食事がしやすい。 | |
デメリット | ・装置の装着時間は1日20時間以上。 ・自己管理が必要。 ・歯並びによっては装着できない場合もある。 | |
主な原因 | 歯並び |
セラミック矯正は、セラミックの被せ物を使って、前の出っ歯を治す治療法です。
費用相場 | 1本10〜15万円ほど |
---|---|
期間 | 2〜3ヶ月ほど |
メリット | ・治療期間が短め。 ・自然な色合いで作れる、歯の形や大きさが調整可能。 |
デメリット | ・自分の歯を削る必要がある。 ・歯の神経を抜く場合がある。 |
主な原因 | 歯並び |
外科的矯正は、歯列矯正と口腔外科の手術を組み合わせた治療です。大学病院や総合病院などで外科手術を受けることが一般的です。顎の骨の位置を動かすため、重度の口ゴボを治療できます。
費用相場 | ・費用は60〜300万円ほど ・病名「顎変形症」がつけば保険適応される。 |
---|---|
期間 | 1〜3年ほど |
メリット | ・滑舌や顔のバランスが良くなる。 |
デメリット | ・全身麻酔の手術のため、身体の負担が大きい。 ・ダウンタイムも必要。 ・一時的に噛み合わせが不安定。 |
主な原因 | 歯並び、骨格 |
美容整形は、美容外科や形成外科で行う治療であり、歯科矯正と併用して行う場合もあります。重度の口ゴボやアデノイド顔貌(下顎が極端に小さい、または後方に位置する状態)、ガミースマイル(ニコっと笑顔になった時に大きく歯ぐきが見える状態)なども治療します。抜歯や顎の骨・鼻の手術をしたり、ヒアルロン酸注入などを行います。
費用相場 | 5~400万円ほど |
---|---|
期間 | 1日~3ケ月ほど |
メリット | ・見た目や滑舌、顔全体のバランスが良くなる。 |
デメリット | ・麻酔をする手術のため、身体の負担が大きい。 ・ダウンタイムも必要。 ・一時的に噛み合わせが不安定。 ・高額。 |
主な原因 | 歯並び、骨格 |
口ゴボになる原因は、以下が挙げられます。
ご自分やお子さんが口ゴボの可能性がある場合は、必ず医師に相談するようにしてください。
口ゴボの矯正を行うメリットは、以下が挙げられます。
口ゴボの矯正には、ある程度まとまった費用が必要になります。それでは次に口ゴボの矯正費用の支払い方法についてご説明していきましょう。
現金一括払いは、手続きも手数料も不要であり、どこのクリニックでも利用できるため、最もシンプルな支払い方法と言えます。ただし、一時的な出費が大きくなりますので、事前にかかる費用を必ず確認しておき、現金で全額準備しておくようにしましょう。
最近では、クレジットカード払いを利用できるクリニックが増えてきました。既にクレジットカードを保有しているのであれば、容易に利用することができ、一括払いであれば手数料も無料、ポイントももらえてお得です。ただし、分割払いの場合は、手数料も高くなる場合もあるため、ご注意ください。
院内分割とは、「クリニック独自で提供する分割払い制度」であり、支払い方法はクリニックによって異なります。無利子での分割払いが可能ですが、治療期間中の全額返済を求められることが大半のため、長期の矯正治療に向いているでしょう。
提携デンタルローンは、クリニックにてスムーズに申し込めます。なかには、クリニック側が金利を負担し、実質無利息でデンタルローンを提供しているクリニックもありますが、比較的「金利は高め」であることが一般的です。
銀行のデンタルローンは、歯科治療に特化したローン。「審査は厳しめ」ですが、信販会社のデンタルローンより、「金利が低め」であることが多いでしょう。また、銀行のメディカルローンやフリーローンなども、口ゴボの矯正費用に使える場合があります。
口ゴボの矯正費用のために、ローンを利用することを検討中の方もいるでしょう。その際に、おすすめしたいのが「クラウドローン」。
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口ゴボの矯正費用には、かなりの出費が必要になり、時には日常の生活費やお子さんの教育費などの支払いも同時にしなければならない場合もあるでしょう。そのような時におすすめなのが、銀行のデンタルローンやメディカルローン。ローンを活用すれば口ゴボの矯正費用を、低金利で分割払いしていくことができます。まずは無料診断からお試しください。
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