2022年08月18日
ローンには、住宅や自動車、教育などの目的を限定した商品がありますが、それ以外の用途で利用したいときに便利なのが「フリーローン」です。
フリーローンは借りたお金の使い道が自由です。カードローンやキャッシングも使い道が自由なローンですが、フリーローンのほうが、比較的低い金利で借り入れできます。返済期間や毎月の返済額が契約時に決まるので計画的に返済することができます。ここでは、フリーローンについて詳しく解説するとともに、カードローンとの違いも説明します。
目次
「フリーローン」とは使い道に制限がないローンです。引っ越し代や生活費、急な出費など、あらゆる用途に利用することができる個人向けのローンです。ローンには使い道が特定されているものもあり、住宅ローン、自動車ローン、教育ローンなどはそれ以外の用途には使えませんが、フリーローンは使い道が自由で、幅広い用途に利用することができます。
ただし、事業資金や投資するために借り入れすることはできません。
ローンを始めるとき、どのローンが自分に合っているのかをよく調べる必要があります。フリーローンはどういった特徴があるか、3つのメリットについて説明します。
フリーローンには借入金の使い道に制限がないので、貯金では少し足りないときの足しに使うことができます。結婚資金や旅行資金、引越し代、趣味や習い事に必要なものを購入するときなどにも使えます。また、急な用事のために出費しなければならない場合にも便利です。たとえば、急な入院や手術にかかる医療費や冠婚葬祭のために遠出しなければならなくなったときの旅費やご祝儀代などがあります。貯金では足りないときの助けになります。
使用目的に制限がない個人向けローンは、フリーローンのほかに、カードローンやキャッシングがあります。カードローンやキャッシングに比べるとフリーローンは金利が低めに設定されています。フリーローンの金利は年間2.0%程度〜15.0%程度で、申し込む人の年収やほかの借入額や返済状況などを考慮して適用する金利が決まります。提供する会社によって設定する金利が異なったり、融資手数料が発生する場合もあるので、比較して検討するようにしましょう。
フリーローンは最初にまとまった金額を借り入れます。その後、毎月決まった日に銀行口座から引き落としで返済をしていく形になるので、返済管理の負担がありません。追加で借り入れをする場合は、再度借り入れの申し込みをして審査を受ける必要があります。簡単に借りられないので、余計な借り入れを防ぐことにもなります。フリーローンは契約手続きをしたときに返済計画も決まるため、お金の管理に自信がない人には向いています。
フリーローンを始める前に、メリットだけではなくデメリットについても知っておく必要があります。こんなはずではなかったと後悔することがないように、チェックしておきましょう。
フリーローンは、まとまった資金を一括で借り入れる形になります。追加で借入をするときは再度、審査が必要になり、借り入れできるまでに時間がかかってしまいます。新たにお金が必要になったとき、すぐに借りられない点はデメリットといえるでしょう。近日中に追加で資金が必要になったり、緊急時に利用したい場合は、借り入れまでに時間のかからないカードローンを利用したほうがよさそうです。
フリーローンは比較的低い金利でまとまったお金を借り入れできます。そのため、審査は慎重に行われます。申し込める条件は金融機関によって異なりますが、勤続2年以上や前年度の年収200万円以上などがあります。フリーローンは使い道が自由ですが、場合によっては用途の申告を求められることがあります。また、連帯保証人は原則不要ですが、ローンを提供する金融機関や審査の内容によっては、連帯保証人等を求められる場合があります。
フリーローンは趣味などの娯楽費に利用されるケースも多く、目的型ローンに比べて返済への意識が低くなりがちです。安定した収入の有無や、他社からの借り入れや信用情報の状況などから返済能力を審査します。振り込まれるまでに1〜2週間程度かかるので、即日融資が必要な場合にはカードローンを利用したほうがよいでしょう。
フリーローン | 目的別ローン | |
---|---|---|
金利 | 高め | 低め |
使途制限 | 自由 | 使途に制限有り |
審査の通りやすさ | 条件を満たしていれば可 | 条件を満たしていれば可 |
借入金の使い道が決まっている場合は「目的別ローン」を利用するほうがお得な場合があります。目的別ローンは住宅ローンやマイカーローン、教育ローン、ブライダルローンなど多種多様なものがラインナップされています。目的別ローンもフリーローンと同じように必要な資金を一括で借り入れしたあと、返済していく形になります。
目的別ローンは使途を確認するために資金使途証明書の提出が必要だったり、フリーローンやカードローンを申し込むときよりも提出書類が多く、審査の結果が出るまでに時間がかかります。申し込む際の手間がかかるのと引き換えに、フリーローンやカードローンなどに比べて金利が低めに設定されています。
同じ名目の目的別ローンでも金融機関によって金利が違い、手続きの手間や融資を開始するまでの期間もかわってきます。傾向として、手続きが簡単ですぐに借りられるものほど、金利が高めになります。さまざまな商品を比較してできるだけ低金利で借りられるものを選びましょう。
フリーローン | カードローン | |
---|---|---|
金利 | 低め | 高め |
使途制限 | 自由(事業性資金は不可) | 自由(事業性資金は不可) |
最低借入額 | 多め | 少なめ |
取扱業者 | 銀行、信販、クレジット会社など | 銀行、信販、クレジット会社、消費者金融業者など |
借入可能回数 | 1回限り | 契約の限度額の範囲内で何度でも |
返済期間の有無 | あり | なし |
審査にかかる期間 | 遅め | 早め |
「カードローン」と「フリーローン」は融資方法が全く異なるローンです。審査にかかる時間が違うなどの相違点がさまざまありますが、大きく違うのは借り入れ可能回数です。
カードローンは、審査によって融資可能な額が決められ、その金額内であれば、何度でも借り入れをすることができます。それに対し、フリーローンはカードローンと同様に審査によって融資可能額を設けられますが、一括でまとまった額を借り入れる形になります。その後、追加でお金が必要になった場合は再度融資の申込みを行い必要書類を提出してその都度審査を受けなければなりません。
借入金の使い方によってどちらが適しているかは変わるので、カードローンの特徴についても知っておくとよいでしょう。
カードローンは、契約時に設定された利用限度額の範囲内であれば、いつでも借り入れすることができる自由度の高いローンです。担保や保証人を用意しなくても契約することができます。資金使途は自由なので、生活費やショッピング費用、旅行費用、結婚式のご祝儀、飲み会の費用などにも利用できます。契約限度額内であれば、金額にかかわらず何度でも借り入れができるため、急な出費に柔軟に対応することができます。
返済はまとまった収入を得たときなど、好きなタイミングで少しずつ返済することができます。口座振込や銀行だけでなく、コンビニATMを使って借り入れや返済ができるカードローンが増えていて、気軽に返済ができます。いつまでに返済を終えなければならないという期限はなく、借入金に対して決まった返済額を毎月支払います。
便利な反面、借入残高の把握が難しいため使い方に注意が必要です。借り入れる際には返済額がどの程度になるかを調べて計画的に利用しましょう。
「フリーローン」と「カードローン」はどちらも用途に制限がないという点では同じですが、借り方や返済期間などに大きな違いがあります。「フリーローン」と「カードローン」のどちらが自分の用途に合っているのか、しっかり把握してから申し込むことが大切です。ケース別でどちらのローンがあっているのか解説します。
カードローンは借入限度額の範囲内であればいつでも何度でも借り入れすることができます。気軽に借りられる分、自分の想定していたよりも借り過ぎてしまう恐れがあります。フリーローンはカードローンとは違い、契約手続きをしたときに借り入れした額が決まっているのでそれ以上増えることがなく、返済も計画的にできます。収支の管理に自信が持てない場合はフリーローンを選択するほうが良いでしょう。
一般的には、フリーローンはカードローンに比べて金利が低い傾向にあります。ただし、金融機関によっては、カードローンの金利が他社のフリーローンと同じくらいか、それ以下の場合もあります。返済総額をなるべく抑えたいという人はフリーローンのほうが向いているでしょう。各金融機関のホームページの返済シミュレーションで、毎月の返済額や返済総額がわかるので、どう借りると金利を抑えられるのか確認して検討することをおすすめします。
カードローンは契約時に設定された利用限度額の範囲内であれば、いつでも借り入れをすることができます。カードローンは銀行の口座振込やATMだけでなく、コンビニのATMを使っていつでもどこでも借り入れができます。さまざまな出費に柔軟に対応するならカードローンがおすすめです。
家族の入院や家の修繕などで急にお金が必要になったときは、審査期間が短いカードローンがおすすめです。即日融資が可能なカードローンもあります。ただし、審査の基準は会社によって異なります。必ず審査に通るとは限りませんので注意しましょう。万が一の事態に備えてあらかじめカードを作っておいてもいいかもしれません。
カードローンは大体1万円から借りることができます。少額の借り入れにも対応できるので、結婚式のご祝儀などで手持ちが足りないときなどに有効活用できます。少額であれば返済もすぐにできるので、利息がつかないうちに返せば無駄な出費を払わなくて済みます。手持ちが足りないときに利用したい人はカードローンがおすすめです。
フリーローンを申し込むときは、次のような手順で手続きがおこなわれます。必要な書類をそろえる必要がありますが、WEBですべての手続きをすることもできるので、手軽に申し込めます。
フリーローンは、WEBや電話、ローン契約機などから申し込みできます。WEBなら24時間365日いつでも申し込みが可能です。必要事項を申し込みフォームに入力して、仮審査に進みます。
仮審査で必要な項目は、申込者の情報(氏名、生年月日、住所、勤め先など)、借入希望条件(借入金額、借入期間、使いみちなど)、他社の借入状況(借入先、借入残高、年間返済額など)です。仮審査の結果は電話やメールなどで連絡が来ます。
仮審査に通ったら本審査に必要な書類を用意します。必要なのは、本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)や、収入を確認する書類(源泉徴収票・住民税課税通知書など)、そのほか金融機関の指定した書類です。提出は店頭へ持参や郵送するほかに、必要書類を撮影し、その画像データをパソコンやスマホでアップロードする方法で提出ができるところもあります。
フリーローンの審査内容や基準は公開されていませんが、安定した収入があるか、他社から借り入れをしていないか、延滞履歴や破産などしていないかなどについて、提出した書類を照らし合わせて審査しているようです。
本審査の結果はメールで通知されます。審査に通ったら、契約手続きをした後、借入日に指定の口座に借入金が振り込まれます。書類提出時と同様に、契約時も郵送やWeb上で手続きできる場合は店舗へ行くことなく手続きが完了します。
審査では返済可能か判断するため、次の3つの内容を重視して調査がおこなわれています。
毎月返済するには安定した収入があることが重要です。パートやアルバイトよりも正社員や契約社員として働いているほうが有利です。一般的な目安ではありますが、同じ会社に1年以上の勤務歴はあったほうが良いでしょう。
年収が高くても、借入残高が多ければ返済能力が低いと判断されかねません。申込時に他社から借り入れていなければ、審査に通る可能性は高くなります。
信用情報機関に延滞履歴や破産などの金融事故情報が登録されていると、審査に通ることは難しくなります。事故情報は5年から10年間記録が残っている可能性があるので、延滞などに気を付けましょう。
勤務年数が短い場合や、収入に対して借り入れ希望金額が大きすぎる場合、過去に金融事故を起こしている場合などは融資が受けられないことがあります。
フリーローンは審査は提出書類が多かったり、審査が厳しかったりしますが、カードローンに比べて金利が低めで、返済期間や毎月の返済金額が契約時に決まるので、返済管理しやすいのが魅力です。
少しでも返済負担を抑えるために、より金利の低いフリーローンを選ぶことが大切です。金利の低さに限らず、申込方法や繰り上げ返済手数料の有無にも注目して、手続きしやすい金融機関を選ぶことが大切です。
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