家族が亡くなったとき、実家の仏壇を引き継げないとき、住み替えで今の仏壇が置けなくなったときに、新しい仏壇を探す人は多いと思います。仏壇は何度も買うものではないので、店頭の値札を見ても高いのか安いのか判断しにくいものです。しかも実際の支払いは本体だけでは終わらず、位牌、文字入れ、開眼供養のお布施、古い仏壇の引取りなどが加わります。この記事では、2026年10月6日に仏壇専門店の公式情報を確認し、その内容をもとに次の点を整理しました。種類別の価格相場、価格差が生まれる理由、見積書で確かめたい内訳、総額の計算例、失敗しやすい点、支払い方法の比べ方です。金額はいずれも公開情報にある目安か、説明のための仮定です。実際の価格は店舗や商品、地域、寺院によって変わります。
目次
お仏壇のはせがわの公式コラム「お仏壇の値段・相場」(2025年9月30日公開、2026年10月6日確認)は、仏壇の購入費用を「5万〜110万円程度」としています。種類ごとの目安は次の表のとおりです。ただし、これは1社の示す目安です。また、コラムには税込か税別かの記載がありません。比較するときは見積書で税の扱いを確かめ、税込にそろえてから比べてください。
| 種類 | 主な特徴 | 価格の目安 |
|---|---|---|
| モダン仏壇(家具調仏壇) | 洋間やリビングになじむ明るい色やシンプルな装飾。上置き型の小さいものもある | 約5万〜50万円 |
| 唐木仏壇 | 黒檀・紫檀などの銘木を使い、職人の彫刻を施したものが多い | 約30万〜110万円 |
| 金仏壇 | 漆塗りと金箔を用いる伝統的な仏壇。専門の職人技術が必要 | 約50万〜110万円 |
上の表で幅がいちばん広いのはモダン仏壇です。棚や台の上に置く小型の「上置き型」と、床に置く「台付き型」とでは、大きさも材料の量もまったく違います。そのため、同じモダン仏壇でも数万円の商品と数十万円の商品が並ぶことになります。唐木仏壇と金仏壇は下限が高めです。銘木や漆、金箔といった材料と、手作業の工程が価格を押し上げているためです。まず、置き場所の寸法と宗派、家族がどんな雰囲気の仏壇を望むかを決めましょう。そのうえで種類と型を絞ると、比べる範囲がかなり狭まります。
見た目や大きさが似ていても、価格が数倍違うことは珍しくありません。前述のはせがわのコラムは、価格を左右する要因として次の5つを挙げています。
| 要因 | 価格が上がりやすい例 | 価格を抑えやすい例 |
|---|---|---|
| 素材 | 希少な銘木、純度の高い金箔、質の高い漆 | 一般的な木材、木目調の仕上げ |
| 銘木の使い方 | 無垢材、厚い表面材を貼った「厚板貼り」 | 薄い表面材を貼った「薄板貼り」 |
| 加工・仕上げ | 手彫りの彫刻、蒔絵、漆塗り | 装飾を省いたデザイン、ウレタン塗装 |
| デザイン(種類) | 金仏壇・唐木仏壇 | モダン仏壇 |
| 産地 | 国産 | 海外産 |
店頭で特に見落としやすいのが「銘木の使い方」です。同じ「黒檀」と書かれた仏壇でも、無垢材なのか、厚板貼りなのか、薄板貼りなのかで価格がかなり変わります。仕上げも同じで、漆塗りとウレタン塗装では工程も手間も違います。産地では国産のほうが高くなりやすい傾向がありますが、国内で仕上げる工程の範囲は商品によって違います。気になるときは、材質と原産国の表示を確認し、どの工程をどこで行ったのかを店員に聞いてみてください。高いから良い、安いから悪いと決めつけず、何に費用がかかっているのかを理解すると、納得して選びやすくなります。
新しく仏壇を迎えるときは、本体のほかに位牌、戒名などの文字入れ、開眼供養(魂入れ)のお布施がかかるのが一般的です。はせがわの位牌に関するコラム(2026年2月22日公開、2026年10月6日確認)が示す目安は次のとおりです。
| 項目 | 目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 塗り位牌 | 1万円台〜10万円前後 | 中間価格帯は3万〜6万円程度。呂色仕上げなどの高級品は6万〜10万円以上 |
| 唐木位牌 | 1万円台後半〜10万円前後 | ウレタン塗装は2万〜4万円程度、透き漆は7万〜10万円以上 |
| モダン位牌 | 2万円台〜20万円前後 | 中心価格帯は3万〜7万円程度 |
| 文字入れ(はせがわ・新規購入時) | 1名 6,600円(税込) | 戒名・没年月日・俗名・没年齢を含む |
| 文字入れ(はせがわ・既存位牌への追加) | 1名 16,500円(税込) | 後から追加すると新規時より高い |
| 開眼供養のお布施 | 四十九日法要と同時なら3万〜5万円程度、開眼供養のみなら1万〜3万円程度 | 寺院や地域によって異なる |
同じコラムによると、位牌は注文から完成まで1〜2週間ほどかかります。四十九日法要に合わせて本位牌を用意するなら、葬儀後の早い段階で注文しておく必要があります。また、浄土真宗では通常は位牌を用意せず、過去帳や法名軸を用いるとされています。宗派によって必要なものが変わるので、迷ったら菩提寺に確認してから注文しましょう。お布施は決まった価格表があるものではありません。目安はあくまで参考とし、寺院に相談したうえで準備してください。
本体の価格に仏具が含まれているかどうかも、総額を大きく左右します。仏具セット付きの仏壇もあれば、本体だけの価格で仏具を別に選ぶ商品もあります。仏具の価格は数や材質によって幅があり、公開情報からは一律の相場を確認できませんでした。そのため後ほどの計算例では、仏具一式の金額を「仮定」として扱っています。
はせがわの仏壇処分に関するコラム(2026年7月13日公開、2026年10月6日確認)は、処分方法ごとの相場と同社のサービス料金を紹介しています。
| 依頼先・区分 | 費用の目安 | 注意点 |
|---|---|---|
| はせがわ:新しい仏壇を購入(買い替え)する場合 | 仏壇1基 16,500円〜44,000円(税込) | 大きさで変動。クレーン作業などは別料金 |
| はせがわ:引取りのみ | 仏壇1基 19,800円〜77,000円(税込) | 買い替え時より高く設定されている |
| はせがわ:仏具(段ボール1箱) | 5,500円(税込) | 仏壇とは別に加算 |
| はせがわ:置台 | 11,000円(税込) | 仏壇とは別に加算 |
| 菩提寺に依頼 | 約1万〜10万円 | お布施の形のため明確な決まりはない |
| 仏壇・仏具店に依頼 | 約2万〜8万円 | 新規購入時に割引がある場合も |
| 自治体の粗大ごみ | 約500〜2,000円 | 供養は自分で手配する必要がある |
この表からわかるとおり、同じ店に引取りを頼む場合でも、新しい仏壇を買うかどうかで料金が変わります。古い仏壇の処分にあたっては、閉眼供養(魂抜き)を寺院に依頼するのが一般的です。ただ、そのお布施の金額は上記コラムに明記されていません。寺院に直接確認してください。仏像・位牌・掛け軸などは、御霊抜きを済ませていないと預かってもらえない場合があります。搬出日の前に読経の日程を決めておくと、当日になって慌てずに済みます。
見積書が「仏壇一式○○円」の1行だけだと、何が含まれていて何が別料金なのかがわかりません。比較のためにも、次の項目を分けて書いてもらうのがおすすめです。項目ごとの金額が出ていれば、ほかの店の見積もりと同じ条件で並べられます。
| 項目 | 確認するポイント |
|---|---|
| 仏壇本体 | 商品名、寸法、材質(無垢・厚板・薄板)、仕上げ、原産国 |
| 仏具一式 | セットに含まれるか、別売りなら品目と数 |
| 本尊・掛け軸 | 宗派に合っているか、本体価格に含まれるか |
| 位牌・文字入れ | 位牌の種類、文字入れの人数と単価、完成日 |
| 配送・設置 | 無料か有料か、階段搬入や特殊作業の追加料金 |
| 古い仏壇の引取り・供養 | 大きさ別の料金、仏具の箱数、置台の有無、クレーン作業の要否 |
| 消費税 | 各項目が税込か税別か |
| 値引き・割引 | どの項目への値引きか、割引の条件(同時購入など) |
はせがわの引取り料金が、仏壇1基、仏具の段ボール1箱、置台と分かれているように、引取りは「何を」「いくつ」出すかで金額が変わります。見積もりを取る前に古い仏壇の幅・高さ・奥行きを測り、処分する仏具がどのくらいあるかを確かめておきましょう。そうすると見積もりの精度が上がり、当日の追加料金も防ぎやすくなります。
ここまでの公開情報をもとに、総額のイメージを2つのケースで計算します。仏壇本体と仏具一式の金額は、相場の範囲内で置いた説明用の仮定です。特定の商品の価格ではありません。位牌、文字入れ、お布施、引取りの金額は、上で紹介した目安や料金表から選んでいます。
| 項目 | 金額 | 前提 |
|---|---|---|
| 仏壇本体(上置き型モダン) | 80,000円 | 仮定。モダン仏壇の目安(約5万〜50万円)の範囲内 |
| 仏具一式 | 20,000円 | 仮定。店舗・品目により異なる |
| 塗り位牌 | 30,000円 | 中間価格帯(3万〜6万円)の下限 |
| 文字入れ(1名・新規) | 6,600円 | はせがわの税込料金 |
| 開眼供養のお布施 | 30,000円 | 四十九日法要と同時の目安(3万〜5万円)の下限 |
| 合計 | 166,600円 | 配送・設置費は含まない |
| 項目 | 金額 | 前提 |
|---|---|---|
| 仏壇本体(台付きモダン) | 300,000円 | 仮定。モダン仏壇の目安の範囲内 |
| 仏具一式 | 50,000円 | 仮定。店舗・品目により異なる |
| 塗り位牌 | 40,000円 | 中間価格帯(3万〜6万円)から仮定 |
| 文字入れ(1名・新規) | 6,600円 | はせがわの税込料金 |
| 開眼供養のお布施 | 30,000円 | 四十九日法要と同時の目安の下限 |
| 古い仏壇の引取り | 16,500円 | はせがわで買い替える場合の最低額(税込) |
| 仏具の引取り(段ボール1箱) | 5,500円 | はせがわの税込料金 |
| 合計 | 448,600円 | 閉眼供養のお布施、置台の引取り、配送・設置費、特殊作業費は含まない |
ケースBでは、本体以外の費用が148,600円あり、総額の約3分の1を占めます。古い仏壇が大きく引取り料金が上限の44,000円になれば、それだけで27,500円増えます。お布施を目安の上限の5万円で用意すれば、さらに2万円増えます。逆に、仏具をいま使っているもので済ませられれば、その分は減ります。予算を立てるときは本体価格だけで判断せず、表のように項目を積み上げ、上振れしそうな項目に余裕を持たせておくと安心です。
買ってから後悔しないための手順を、順番に整理します。1つ目は、置き場所の幅・高さ・奥行きを測ることです。扉を開いたときの幅や、上置き型なら置く台の耐荷重も確かめます。2つ目は宗派の確認です。本尊や掛け軸、位牌を置くのか過去帳にするのかは宗派で変わるため、菩提寺がある場合は先に相談しておきます。3つ目は予算の上限決めです。本体だけでなく、位牌・お布施・引取りまで含めた総額で考えます。4つ目に、実店舗で色味や木目、扉の開き方を確かめ、材質と原産国の表示を確認します。5つ目に、2店舗以上から項目別の見積もりを取り、税込にそろえて比べます。6つ目として、四十九日法要などの期日から逆算し、位牌の完成と仏壇の納品日、古い仏壇の閉眼供養と搬出日を決めます。最後に、支払い方法と支払総額を確かめてから契約します。この順番で進めれば、「置けなかった」「間に合わなかった」「思ったより高かった」という失敗をかなり防げます。
よくある失敗の1つ目は、位牌が法要に間に合わないことです。完成までに1〜2週間かかるとされているので、四十九日の直前に注文すると間に合わないおそれがあります。2つ目は文字入れの追加費用です。はせがわの場合、新規購入時は1名6,600円ですが、既存の位牌に後から追加すると1名16,500円です。夫婦で1つの位牌に入れる予定なら、最初の注文時に相談しておくと費用を抑えられる場合があります。3つ目は、買い替え時の引取り料金の条件を見落とすことです。はせがわでは新しい仏壇を同社で買う場合と引取りのみの場合で料金が違うので、別々の店に依頼すると割高になることがあります。4つ目は、御霊抜きの前に位牌や仏像を出してしまうことです。預かってもらえないことがあるため、寺院の日程を先に押さえましょう。5つ目は、税込と税別が混ざったまま比べてしまうことです。6つ目は、浄土真宗なのに位牌を用意してしまうなど、宗派の作法と合わない買い物をすることです。7つ目は、仏具がセットに含まれていないことに後から気づくケースです。どれも見積書の確認と寺院への相談で防げます。
購入に迷う人向けに、月額制で仏壇を利用できるサービスも登場しています。はせがわが2026年4月15日に発表したプレスリリース(2026年10月6日確認)によると、「買わないお仏壇『tutumuプラン』」は2026年4月から、首都圏を中心とした東日本エリアで提供されています。料金は月額990円(税込)からで、下台・仏具セットは605円からです。初回の利用期間を1〜4年から選び、その後は月単位で延長する、使っている仏壇を買い取る、解約して引取り供養を受ける、のいずれかを選べます。将来の引取りから供養まで一貫して対応するとされています。対象エリアが限られているので、利用できるかどうかは最寄りの店舗に確認してください。長く使う場合は、利用期間全体の支払額と購入価格を比べてから決めるのがよいでしょう。
仏壇の購入は、葬儀費用や法要費用と時期が重なりがちです。支払い方法は「総額でいくら払うか」と「毎月いくらなら無理がないか」の両方から選びます。主な選択肢は次の3つです。
| 支払い方法 | 主な特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 自己資金 | 金利や手数料がかからず、支払総額がもっとも少ない | 葬儀・法要の費用と重なると手元資金が減りすぎることがある。生活費や急な出費への備えは残す |
| 銀行ローン(目的別ローン・フリーローン) | 販売店の分割払いと比べて金利が低めの商品もある。借入額と返済期間を自分で決めやすい | 審査がある。仏壇購入が資金使途の対象になるかは商品ごとに確認が必要。申込みから借入れまで日数がかかる場合がある |
| 販売店の分割払い(カード分割・信販会社のショッピングクレジット) | 購入手続きと同時に申し込めて手間が少ない | 手数料率は契約先によって異なる。実質年率と支払総額を契約書面で必ず確認する |
参考として、はせがわのオンラインショップの支払い方法ページ(2026年10月6日確認)では、クレジットカード、PayPay残高払い、楽天ペイ、コンビニ決済(30万円未満の注文のみ、前払い)が案内されており、支払手数料はかからないとされています。ただし、クレジットカードで分割払いやリボ払いを選んだ場合は、カード会社所定の手数料がかかります。店頭では信販会社の分割払いを案内している店もありますが、条件は店や契約先によって違うため、その場で確認してください。
ケースBの総額448,600円のうち、48,600円を自己資金で払い、残り40万円を借りたとします。元利均等返済で、年3.0%と年15.0%の2つの金利を当てはめて試算しました。毎月の返済額は「借入額×月利÷(1−(1+月利)の−返済回数乗)」で計算でき、月利は年利を12で割った値です。金利は説明のための仮定で、特定の金融商品の金利ではありません。
| 借入条件 | 毎月の返済額 | 総返済額 | 利息相当額 |
|---|---|---|---|
| 40万円・年3.0%・24回 | 約17,190円 | 約41.3万円 | 約1.3万円 |
| 40万円・年15.0%・24回 | 約19,395円 | 約46.5万円 | 約6.5万円 |
| 40万円・年3.0%・36回 | 約11,633円 | 約41.9万円 | 約1.9万円 |
| 40万円・年15.0%・36回 | 約13,866円 | 約49.9万円 | 約9.9万円 |
同じ40万円・24回でも、年3.0%と年15.0%では総返済額に約5.3万円の差が出ます。返済回数を36回に延ばすと毎月の負担は軽くなりますが、年15.0%では総返済額が約49.9万円まで増えます。毎月の返済額だけで決めず、総返済額も比べることが大切です。借りる場合は、必要な額だけを、無理のない期間で返す計画にしましょう。
2026年10月6日に確認した公開情報によると、仏壇本体の目安は約5万〜110万円と幅があります。位牌・文字入れ・お布施・古い仏壇の引取りを加えると、総額は本体価格より十数万円以上増えることがあります。価格差は素材、銘木の使い方、加工、デザイン、産地から生まれます。見積書は項目別・税込で比べ、位牌の完成日や閉眼供養の日程から逆算して準備すると、失敗を避けやすくなります。支払いは自己資金を基本に考え、足りない分を借りる場合は銀行ローンと販売店の分割払いを、実質年率と総返済額で比べてください。
銀行ローンの条件をまとめて比べたいときは、クラウドローンも選択肢の1つです。希望する借入額や返済期間を登録すると、金融機関からプランの提案を受けられます。提案の有無や金利・借入条件、仏壇購入が資金使途の対象になるかどうかは、各金融機関の審査と商品条件によって異なります。審査の通過や特定の金利を保証するものではありません。
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