2024年02月29日
ビジネスローンは銀行融資に比べると申し込みから借り入れまでの期間が短めで、中には即日融資可能な商品もあります。急に事業資金が必要になったときに頼りになりますが、金利の高さなど注意すべき点もあります。今回は、ビジネスローンの特徴や種類のほか、早く借りるためのポイントを紹介。ビジネスローンの選び方や効率的に選べるサービスも紹介しますので、ビジネスローンの借り入れを検討している法人経営者様や個人事業主様はぜひ参考にしてください。
目次
日本政策金融公庫や銀行などの融資は、申し込みから融資実行まで2週間~2ヵ月程度かかります。このため、取引先への支払いが滞りそうなときや急に仕入れが必要になったときなどは融資が間に合わず、機会損失となることも。
ビジネスローンは融資までのスピードが早く、数日~10日程度で借りられます。中には即日融資可能な商品もあり、すぐに資金が必要になったとき役立ちます。
ビジネスローンはその名の通り、用途を事業資金に限定しています。法人経営者や個人事業主が対象で、事業を営んでいない個人は契約できません。また、基本的に事業と無関係な生活費などへの利用は認められていません。
ビジネスローンを取り扱う金融機関は銀行や信販会社、消費者金融などさまざまで、金利や借入上限額、審査基準、使途などの条件は会社ごとに異なります。
ビジネスローンには次のような特徴があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ビジネスローンは申し込みから比較的短期間で借りられます。ビジネスローン提供会社の多くが審査をデジタル化しているのが主な理由で、申込者の信用情報や財務データから返済能力や信用リスクをコンピューターが自動で評価することで審査時間を短縮できます。
一方、銀行や日本政策金融公庫の融資は、多くの書類を手作業でチェックし、申込者の返済能力や事業の将来性をもとに厳格に審査します。このため、申し込みから融資までは通常2週間~2ヵ月程度かかります。
ビジネスローンは借入上限額が低いことから、銀行融資に比べると柔軟な審査基準をもとに審査がおこなわれます。このため、赤字決算など銀行融資が受けられない場合でも、ビジネスローンなら借りられる可能性があります。
日本政策金融公庫や銀行などの融資は担保や保証人が必要なケースが多いのに対し、ビジネスローンは基本的に無担保・無保証で借りられます。担保となるものがない場合はもちろん、担保や保証人に関わる審査が不要なことから、審査にかかる時間が短縮できるのもメリットです。
ただし、ビジネスローンの中にも担保や保証人が必要な商品があります。特に低金利で借入上限額が高めの場合は担保等を求められるケースもあるため、申し込む前に確認しておきましょう。
総量規制とは、消費者が過度な負債を抱えることを防ぐための法律で、貸金業者からの借り入れ上限額を規制しています。対象となるのは個人のクレジットカードやカードローン、キャッシングなどの短期貸付で、これらの合計が本人の年収の1/3を超える貸付は禁止されています。
個人事業主の場合、個人のカードローンやクレジットカードのキャッシングで運転資金を調達するケースもありますが、総量規制の対象となるため年収の1/3を超える借り入れはできません。一方、ビジネスローンは総量規制の対象外なので、年収の1/3以上の借り入れにも申し込めます。
ビジネスローンの金利は1~18%と幅があり、最高金利だけ見ると10~18%程度と非常に高めです。一方、日本政策金融公庫は0.5~2.1%、銀行は1~3%程度で、金利の上限も低く設定されています。
実際に適用される金利は、申し込み金額や申込者の信用などをもとに審査で決定されます。事業や借り入れの実績によっては上限近い金利が適用されることもあるため、注意が必要です。
ビジネスローンの借入上限額は提供する会社により異なりますが、数十万~数百万円程度が一般的です。借入上限額が低めに設定されているため、用途によっては必要な資金が調達できない場合もあります。
一方、日本政策金融公庫の小規模企業向け一般貸付融資で4,800万円(特定設備資金は7,200万円)、銀行の中小企業向け融資で数千万~1億円程度で、不動産の購入や大規模な設備投資など高額の借り入れにも対応できます。
ビジネスローンの種類 | 特徴 |
---|---|
ノンバンク系ビジネスローン | 審査は迅速で通りやすいが金利は高め |
銀行系ビジネスローン | 金利は低めだが借入までに時間がかかる |
ビジネスローンには大きく分けて、銀行や信用金庫などが提供する「銀行系ビジネスローン」と、消費者金融や信販会社など銀行以外の金融機関が提供する「ノンバンク系ビジネスローン」があります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
ノンバンク系ビジネスローンは消費者金融や信販会社が提供するビジネスローンで、多くの商品が申し込みから借り入れまでWEBで完結します。審査スピードが早く、早ければ即日、遅くても数日中に融資が受けられます。
審査基準は比較的緩やかなので、銀行のビジネスローンを断られた方でも借りられる可能性があります。ただし金利は高めなので、なるべく早く完済できるよう返済計画を組むなど注意が必要です。
銀行系ビジネスローンは当日中に仮審査の結果が出る商品もありますが、借り入れまでは数日~10日程度かかるのが一般的です。WEB完結可能な商品もありますが、銀行によっては来店での手続きが必要です。
ノンバンク系ビジネスローンに比べて金利は低めなので、支払期日までに余裕がある場合は銀行系ビジネスローンを優先して検討すると良いでしょう。
即日融資が可能なビジネスローンといっても、必ず当日中に借りられるわけではありません。申し込む時間帯や希望条件、提出書類などによっては2~3日程度かかる場合もあります。
ビジネスローンを早く借りるためのポイントを2点ご紹介しますので、申し込む際の参考にしてください。
ビジネスローンを借りるには審査を受ける必要があります。審査結果が出るまでの時間は会社によって異なりますが、即日融資可能な商品の場合でも最低40分~数時間程度かかります。
午後に申し込むと当日の融資に間に合わない可能性が高まるため、即日融資を希望する場合は午前中などできるだけ早い時間に申し込みましょう。
また、即日融資には対応していないものの、審査結果が最短即日中に出るビジネスローンもあります。当日中に審査結果が出ればスピーディーに契約に進めるため、少しでも早く借りたい場合は早めの時間帯に申し込むのがおすすめです。
ビジネスローンの審査に必要な書類は、取り扱う金融機関によって異なります。「十六銀行」と「横浜銀行」を例に挙げて比較してみましょう。
個人事業主が申し込む場合の必要書類
銀行名 | 十六銀行 | 横浜銀行 |
---|---|---|
商品名 | じゅうろくビジネスローンAIBiz | ビジネスフリーローン(個人事業主向け) |
必要書類 | ・印鑑証明書 ・最新期の確定申告書(一式) ・本人確認資料の写し ・許認可が必要な業種の場合は許認可が確認できる書類の写し | 本人確認書類 |
同じ個人事業主でも、複数の書類が必要な銀行もあれば、運転免許証などの本人確認書類のみで申し込み可能な銀行もあります。スムーズに提出できるよう、必要書類をあらかじめホームページ等で確認して準備しておきましょう。
また、印鑑証明などの証明書類は発行から3ヵ月以内など制限があります。期限が切れていると再提出が必要となるため、事前に確認しましょう。
ビジネスローンの申し込みから融資までにかかる時間は提供会社により異なるため、早く借りるためには商品選びも重要です。そこで、早く借りたいときのビジネスローンの選び方をご紹介します。
前の項目でも紹介しましたが、ビジネスローンは提供会社によって必要書類が異なります。一般的に決算書や納税証明書などの書類を求められることが多いですが、中には本人確認書類のみで借りられる商品もあります。
提出書類が多いと準備に手間がかかるうえ、受け取った金融機関もチェックに時間が必要です。このため、必要書類が少ないビジネスローンを選んだ方が早く借りられる可能性が高まります。
ビジネスローンには、申し込みから融資までWEBで完結できる商品と、書類を郵送したり店舗窓口に出向いての契約が必要な商品があります。WEB完結可能なビジネスローンは会社や自宅にいながら瞬時に必要書類を送付できるため、時間短縮につながります。
たとえば横浜銀行ビジネスフリーローンの手続きは次の流れでおこなわれます。
①申し込み:銀行ホームページから申し込み ②仮審査結果の連絡:最短申し込みの翌銀行窓口営業日に登録したメールアドレスに回答 ③確認の電話連絡:電話にて借り入れの意思確認(口座がない場合は口座開設後の確認) ④本審査結果の連絡:登録したメールアドレスに回答 ⑤ローンの契約:本審査結果のメール本文に記載されたURLにアクセスし、契約内容への同意で契約手続きが完了 ⑥融資の実行:契約手続き完了後、銀行窓口営業日で4営業日以内に申込者口座へ入金 |
ビジネスローンは基本的に担保や保証人が不要ですが、中には必要な商品もあります。担保や保証人の審査にも時間がかかるため、できるだけ早く借りたいときは無担保・無保証のビジネスローンを選ぶと良いでしょう。
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ビジネスローンには即日融資可能な商品もあり、すぐに事業資金が必要なときに役立ちます。しかし金利は高めなので、時間に余裕があれば複数の商品を比較し、金利の低いビジネスローンを選ぶことが大切です。
また、即日融資可能なビジネスローンを借りる際は、できるだけ少額・短期間の利用に留めるなど注意が必要です。金利負担が大きい場合は、別のビジネスローンや銀行融資への借り換えも検討してみましょう。
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