2024年06月06日
日本の伝統と奥ゆかしさを象徴する神前式。近年、歴史ある神社やカップルに縁のある神社で神前式を挙げたいと考えるカップルが増えています。そこで今回は、神前式にかかる費用の相場とその内訳をくわしく解説。また、神前式におすすめの神社やホテルを紹介しながら、費用を抑える方法についても説明しますので、ぜひ参考にして、予算内でふたりらしい理想の神前式を実現してくださいね。
目次
挙式の規模や儀式の内容によって実際にかかる費用には幅がありますが、神前式の挙式費用の相場は約30万~50万円です。神前式にかかる費用は、会場や衣装の種類の影響を大きく受け、格式の高い神社や有名ホテルや、新婦が色打掛や十二単を選ぶ場合、費用が高くなる傾向があります。
一方、会場や衣装、儀式の内容にこだわらない場合は、挙式費用を30万円以内に抑えることも可能です。この場合、教会式など他の挙式形式よりも費用を抑えられることがあります。
神社で挙式と披露宴を行う場合の総費用は、約160万~220万円程度と言われていますが、招待人数や会場の規模などの要因によって変動します。親族や家族のみなど10名以下で行う場合は、神社での挙式と会食を合わせて約50万円程度で済ませることも可能です。
神前式にかかる費用の主な内訳は以下の5つであり、衣装に関する費用が最も大きな割合を占めることがわかります。ただし、披露宴や披露パーティーをおこなう場合は、別途費用が必要です。それぞれの内容と費用相場をくわしくみていきましょう。
神前式をおこなう場合、神様への感謝の気持ちを込めて「初穂料(はつほりょう)」または「玉串料(たまぐしりょう)」を納めます。ただし、奉納する金額は神社ごとに異なるため、神前式を依頼する神社に確認してから納めるようにしましょう。
初穂料(玉串料)の相場は5万~10万円前後が一般的ですが、格式の高い由緒ある神社で神前式を執りおこなう場合は、20万円以上の初穂料が必要になることもあります。なお、挙式プランを提供している神社では、挙式料に初穂料が含まれている場合もあります。
<謝礼金の相場は5万円>
ホテルや専門式場で神前式を行う場合は、「謝礼金」を納める必要がありますが、これらの挙式プランには通常、挙式料や会場使用料に謝礼金が含まれています。
神前式に必要な衣装や小物は、基本的にレンタルで手配します。一般的な神前式では新婦の衣装は「白無垢」、新郎は「黒紋付羽織袴」が選ばれますが、かかる費用は衣装の種類やグレードによって大きく変動します。
ウェディングドレスのレンタル費用の相場が約25万円であるのに対し、一般的な神前式で選ばれる「白無垢」のレンタル費用の相場は10万~15万円程度と、比較的リーズナブルです。華やかな色とデザインが特徴的な色打掛や引き振袖は、披露宴で着用することが多いですが、新婦の希望や神社の雰囲気に合わせて選ぶことが重要です。
新婦の衣装 | 費用の相場 |
---|---|
白無垢 | 10万~15万円前後 |
色打掛 | 15万~25万円前後 |
引き振袖 | 10万~15万円前後 |
十二単 | 40万円前後 |
花嫁衣装の小物に関する費用は衣装代に含まれるケースもありますが、別途以下のような料金が課せられることも多くあります。
衣装の小物 | 費用の相場 |
---|---|
綿帽子・角隠し | 1万円前後 |
かんざし | 1万円前後 |
かつら | 7万円前後 |
新郎の和装衣装は「黒紋付羽織袴」に白足袋や白草履などの小物を含めたセットを一式レンタルするのが一般的で、その費用の相場は5万~10万円程度です。ただし、新婦の衣装や式をおこなう場所、季節に合わせて衣装の素材や色味を調整すると、料金が変動する可能性があります。
着付け代やヘアメイク代は、衣装レンタル代金に含まれることが多いですが、別途費用が必要な場合や、ヘアメイクを外注する場合は、以下のような費用がかかります。また、披露宴でのお色直しや衣装の崩れを直す介添えを希望する場合は追加費用が発生することがあるため、事前に確認が必要です。
新婦 | 新郎 | |
---|---|---|
着付け | 3万~5万円程度 | 1万円 |
ヘアメイク | 3万円前後 | 3万円前後 |
一般的な神前式では、神職が神に向かって祝詞(のりと)を奏上し、新郎新婦が結婚を報告します。その後、新郎新婦による三々九度の杯や「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」「指輪交換」などの儀式が続きます。
ただし、以下のような演出はオプションとして設けられていることが多く、それぞれの演出にかかる費用はおおよそ3~5万円前後です。これらのオプションが挙式内容に組み込まれている場合も多く見られます。
挙式でカメラマンによる写真撮影を依頼する費用は約5~15万円程度ですが、式場によって料金は異なります。撮影費用を抑えたい場合は、写真・動画撮影が上手な親族や友人、知人に謝礼を払って撮影をお願いしても良いでしょう。ただし、神社によっては立ち入り禁止のエリアも多く、提携カメラマンのみ撮影可能としている場合もあるため、事前の確認が必要です。
神前式は次のような場所でおこなわれることが一般的ですが、かかる費用の内訳や目安はそれぞれ異なります。それぞれの会場の特徴とおすすめ施設を紹介しながら、費用の目安をみていきましょう。
由緒正しい神社や縁のある神社での神前式は、厳かな雰囲気の中で静かに執りおこなうことができます。また、挙式のみであれば、費用を大幅に抑えることができる利点もあります。ただし、列席できるのは親族のみというケースも少なくありません。
初穂料 | 挙式費用 | 挙式費用+披露宴会食費用(10名) | |
---|---|---|---|
明治神宮 | 15,0000円 | 約750,000円(10名) | 約1,800,000円~ |
上賀茂神社 | 100,000円~ | 308,000円~(初穂料別) | 約920,000円~(初穂料別) |
鶴岡八幡宮 | 200,000円~ | 429,000円~(初穂料別) | 約720,000円~(初穂料別) |
豊かな緑に包まれた歴史ある「明治神宮」の敷地内をゆっくりと進む「参進」や、東京都指定有形文化財にも指定される「明治記念館」での披露宴は、永遠のあこがれです。挙式のみはもちろん、少人数の会食から豪華な披露宴セットまで幅広いプランが用意されています。
世界遺産に登録される「上賀茂神社」でおこなう挙式プランには、記念写真の撮影が含まれています。この挙式プランに組み合わせられる会食プランは、ゲストの人数や演出に合わせて幅広く対応でき、6名利用で88,000円〜となっています。
「鶴岡八幡宮」の挙式初穂料は、挙式会場によって異なります。挙式のみの「挙式支度プラン」には衣裳・美容・アテンド・撮影が含まれますが、初穂料は含まれません。披露宴や会食は、鶴岡八幡宮と提携する施設がさまざまなプランを提供しています。
ホテルや専門式場で神前式をおこなう最大のメリットは、雰囲気の良い設備が充実した施設で伝統的な挙式をおこなえる点です。披露宴会場やプランの種類も豊富で、大人数の披露宴にも対応できます。また、参列者の移動に関する心配もありません。ただし、一般的なホテルや専門式場の神殿の規模は小さい場合もあることに留意する必要があります。
挙式費用(衣装、撮影料金込み) | 挙式費用+披露宴費用 | |
---|---|---|
帝国ホテル | 630,000円(2名分食事代金含む) | 約700,000円(基本料金)~ |
ホテル雅叙園東京 | 583,000円~ | 660,000円(6名)~ |
長い歴史と品格を誇る「帝国ホテル」には、ゴージャスな人気会場でおこなう披露宴プランはもちろん、ふたりきりでおこなう「セレモニー&フォトプラン」が用意されています。このプランには、式場使用料、衣装や撮影に加えて、ホテル直営レストランのコース料理(2名分)が付いています。
日本で初めての総合結婚式場として創業した「ホテル雅叙園東京」では、撮影スタイルを選べる挙式プランやオールインワンの会食付きプランなど、挙式のみや少人数の会食にも対応する幅広いプランを提供しています。
ふたりらしい和風ガーデンウェディングを実現できる日本庭園では、厳かな雰囲気と庭園ならではの開放感を同時に味わえます。ただし、出張神前式を提供するプロデュース会社も存在しますが、神前式ができる庭園が少ないことや天候や気温の影響を受けやすい点は懸念ポイントです。
挙式費用+披露宴費用 | |
---|---|
三渓園 | 3,095,114円(40名)~ |
三渓園では、横浜市指定有形文化財に指定されている「鶴翔閣」を1日1組限定で貸切ることができるため、通常は非公開の貴重な場所で親族や参列者だけの特別な時間を過ごせます。さらに、三渓園でしか味わえない日本三大料亭が提供するお料理を楽しむこともできます。
神前式にかかる挙式費用を抑えるにはどのような方法があるのかを、事前に確認しておくことは重要です。
神前式でおこなう「花嫁行列」や巫女による舞、「親族盃の儀(しんぞくはいのぎ)」などの演出や儀式は挙式費用に含まれず、オプションになっている可能性があります。挙式の演出を最低限に抑えると、費用を削減できる場合があります。
参列者が30名以下の場合は、挙式や披露宴にかかる費用を抑えることができます。神社では、親族のみや少人数に対応する挙式プランを用意しているケースが多くみられます。また、早めに参列者の人数を確定することで、早期予約の割引サービスを利用できる可能性もあります。
神社や日本庭園などでおこなう神前式は、天候や気温の影響を大きく受けるため、春や秋などの人気シーズンは費用が高くなる傾向があります。逆に、オフシーズンを選ぶと費用を抑えられる可能性があります。
神社やホテル、専門式場、またはプロデュース会社が提供する挙式パックプランを利用すると、写真撮影が含まれていたり、衣装代の割引を受けられる可能性があります。また、パックプランには最低限の演出や衣装が含まれているため、個別で手配する手間も省けます。
ふたりらしい神前式を実現するための資金作りには、ブライダルローンを活用するのもひとつの手段です。ブライダルローンは、結婚資金に使用目的を限定した目的別ローンの一種であり、比較的低金利で無理のない返済計画を立てることができる特徴があります。
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神前式は、教会式などに比べて費用を抑えられる可能性がありますが、挙式をおこなう会場や衣装のグレードにこだわると費用がかさむ可能性もあります。一生の思い出に残る理想の神前式を実現するためには、まず、おおよその参拝者の人数と予算を決めて、どのような神前式にしたいのかを明確にすることをおすすめします。そして、具体的な挙式の流れや必要なアイテムをじっくりと吟味しながら、ふたりらしい神前式を見つけていくと良いでしょう。
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