2023年03月30日
実家は思い出が詰まっているもの…。
誰も住まなくなってしまった実家をどうするか、皆さんはもう考えていますか?
家は所持しているだけでも固定資産税がかかるため判断に困りますよね。
家は放置しているとすぐに傷み、空き家として放置していると近隣の迷惑にもなりかねません。
今回は、空き家になった実家をどうするべきなのか方法をいくつか紹介します。
また、空き家の活用に使えるサービスも紹介します。
目次
家の所有者が亡くなった場合、家の相続が発生します。家を相続することになった場合、翌年の1月1日から固定資産税が発生します。
固定資産税は、建物や土地などを保有している限り、毎年課せられる税金ですが、住宅用地の固定資産税には軽減措置があります。
住宅用地であれば課税標準を3分の1に減額するほか、200㎡以下の部分(小規模住宅用地)に対する課税標準は6分の1に減額することとされています。
もしも固定資産税を払わなかった場合、お住まいの市町村から督促状が送られてきます。督促には数%の延滞金も含まれており、当初の納税額よりも多めの税額を負担しなければなりません。督促が来てもさらに無視し続けると、最終的には財産の差押えが行われます。
特定空き家とは、国土交通省が示している基本指針である、以下の4項目のいずれかに該当する空き家のことです。
特定空き家に指定されると、固定資産税の優遇措置が適用されなくなり、払わなければならない税金がもっと増えることになります。
誰も住まないからといって、放置することだけは避けましょう。 どのような選択肢があるのか次章から紹介します。
まずは家を手放すのか手放さないのかの判断が必要です。
土地は一度手放すともう二度と同じ土地は手に入りません。
自分が使わないとしても、もしかしたら子どもや孫が必要になる可能性もゼロではありません。空き家がゆかりのある土地にあるのであれば、よく考えてから行動に移しましょう。
家を手放す場合、売却する方法と、国へ譲渡(2023年4月スタートの新制度)する方法があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット | デメリット | |
更地にして売却 | ・売りやすくなる(買い手がつきやすい) ・家付きよりも土地の価値がアップする可能性も | ・解体費用がかかる ・更地にすることで固定資産税がアップ |
建物ごと売却 | ・解体費用が不要 ・更地に比べると固定資産税が低い | ・価格が相場よりも低くなりがち ・買い手がつきにくい可能性がある |
国に譲渡 | ・引き取り手を自分で探す手間がない ・土地だけを国に譲渡できる | ・要件審査がある ・審査手数料がかかる ・更地にする必要がある ・10年分の管理費を一活で支払う必要がある |
メリット
デメリット
地域や条件にもよりますが100~300万円程度かかります。
売却できるまでは固定資産税がかかります。
メリット
デメリット
不動産業界では戸建て木造住宅の資産価値は築20年ほどでゼロになると言われています。
相続土地国庫帰属制度が2023年4月27日からスタートします。
相続したくない土地を国に譲渡できる制度です。
メリット
これまでは相続の一部のみを放棄することはできませんでしたが、この制度を利用することにより、相続した他の資産まで手放す必要はなくなります。
デメリット
宅地の場合、原則20万円ですが、都市計画法の市街化区域又は用途地域が指定されている地域内の土地は面積区分に応じた算定となります。
目安:市街地200㎡の宅地で約80万円
手放さない場合、賃し出す方法と自分で管理する方法があります。それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。
メリット | デメリット | |
貸し出す | ・毎月賃料収入を確保できる ・資産を保有し続けることができる | ・大規模なリフォームを行わなければならない場合がある ・入居者が決まらない場合は家賃収入が得られない ・入居者が決まった後もトラブルが発生する可能性がある |
自分で管理 | ・費用がかからない | ・人が住んでいないと急激な劣化が進むため、資産価値が目減りする ・管理のため、何度も足を運ぶ必要がある |
メリット
デメリット
メリット
デメリット
空き家の解体やリフォームは数百万円のまとまった資金が必要です。 一括で支払うことが難しい場合はリフォームローンの利用も検討しましょう。
金融機関にもよりますが、解体に特化しているものや、リフォームに特化しているものなどさまざまです。 クラウドローンを利用すれば28の金融機関の審査結果と金利が申込前にわかるので、活用してみてはいかがでしょうか?
また、耐震補強工事には自治体の補助や国の減税制度を利用できる場合もありますので、必要に応じて確認しておきましょう。
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アキカツカウンターに相談すると、相談物件が「空き家いったん安心保険パッケージ」の対象となり、空き家所有者の自己負担が1年間0円となるサービスです。この期間中に「空き家をどうしていくか」アドバイザーと相談しながら考えていくことができます。
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アキカツローンリリース文より抜粋
外部サイト:https://aki-katsu.co.jp/magazine/archives/7605
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空き家問題は固定資産税などの負担が懸念されますが、解決策はいくつかあります。家を手放す場合は売却や国への譲渡が選択肢。売却時は更地にする利点と固定資産税増加の懸念がありますが、解体費用が課題です。国への譲渡は手間がかかりますが、相続土地国庫帰属制度が導入されたことで選択肢が広がりました。手放さない場合は賃貸や自己管理があり、それぞれメリットとデメリットがあります。資金面ではリフォームローンやクラウドローンの活用も考えられます。アキカツカウンターやアキカツローンなど、専門サービスも存在し、空き家問題に取り組む手段が豊富にあります。是非参考にしてみてください。