2023年03月07日
借り換えとは、現在抱えている借入金を一括返済するために、新たに借入をすることです。借り換えをおこなえば、返済負担の軽減や安定した返済が望める場合があります。
今回は、銀行で扱われている「フリーローン」に借り換える場合のメリット・デメリットをはじめ、借り換えへの具体的なステップも解説します。また、知っておきたいフリーローンの審査基準や、選ぶ際のポイントも併せて紹介します。
目次
フリーローンとは、銀行が扱っている個人向けのローンです。事業・投資目的以外であれば基本的に使い道が自由なため、幅広い目的に利用できる特徴があります。使途が限定されていないことから、借り換えのためにも利用することができます。
ほかの使い道が自由な個人向けローンに比べ、金利は低く設定されていますが、その分審査は厳しく、借入までに時間がかかることには注意が必要です。また、必要な金額を一括借入する必要があり、追加での借入はできません。
ここでは、フリーローンに借り換える場合、どのようなメリット・デメリットがあるのかを解説します。
現在借りているローンよりも金利が低いフリーローンに借り換えることで、金利差分の負担を軽減でき、月々の返済額を減らせるのは大きなメリットです。
複数のローンを借りている場合にも、フリーローンへの借り換えはおすすめです。ローンを複数抱えていると、どのローンがあとどれくらい残っているのか、把握するのが難しくなります。ローンが1つにまとまれば、管理がしやすくなり、安定した返済にも繋がるといえます。
また、フリーローンはカードローンのように追加借入ができないため、新たな借金を増やさずに済み、返済を計画的に進めることもできるでしょう。
ただし、借り換えによって月々の返済額が減っても、返済期間が長くなる場合は要注意です。返済期間が長いほど支払う利息も増えるため、場合によっては総支払額が増えてしまうこともあります。事前にシュミレーションし、総支払額にも注目するのが大切です。
フリーローンは他のローンと同じく審査があり、誰でも利用できるわけではありません。状況によっては審査に通らず、借り換えできない可能性もあります。
ローンの審査は、低金利なものほど厳しくなる傾向があります。銀行のフリーローンは、信販会社や消費者金融などのカードローンよりも金利が低いため、審査も厳しいのが一般的です。
また、申し込む場合は借入時に成人であることや、安定した収入があることなどの条件があります。銀行によって審査基準は異なりますが、支払いを滞納していたり、パートやアルバイトは審査に通らない可能性が高まります。
現在のローンの返済負担が大きく、少しでも負担を軽減したい場合は、早期に借り換えを実行するのが望ましいといえます。
借り換えをおこなうにあたって、まずは具体的なステップを確認しておきましょう。借り換え前にすべきことから、借り換え後の注意点まで、大切な情報を併せて解説します。
まず、借り換えでいくら借入する必要があるかを決めるため、利用明細などで現在の残債務を確認しておきしましょう。複数のローンがある場合は合算し、毎月どのくらい返済可能かを計算しておく必要があります。
WEBや窓口で仮審査に申し込みます。
多くの銀行ではWEBでの申し込みに対応しており、書類の提出は不要な場合も多いです。
審査結果は数日中に、メールまたは電話で通知されます。
仮審査に通れば、本審査に申し込むことができます。本審査でもWEBから申し込める銀行は多く、書類の提出もWEBで行えることが多いです。
仮審査同様、審査結果は数日中にメールまたは電話で通知されます。
申し込みから数日程度で審査が行われ、結果はメールまたは電話で通知されます。
審査に通過できたら、次は契約手続きに入ります。契約完了後、指定の口座に融資金が振り込まれます。
振り込まれたお金で、残債を一括返済します。注意したいのは、カードローンの場合、完済したとしても利用可能な状態になっていることです。今後債務を増やさないためにも、完済後は解約しましょう。
また、銀行によっては、元のローンの完済証明書や解約証明書が必要になることもあります。
フリーローンの借り換え時に必要なのは、主に以下の書類です。
申し込み時に年収を申告する必要があるため、収入証明書を提出します。借入額によっては不要になる場合もあります。
ローン残高確認書類として認められる書類は銀行によって異なるため、申し込む銀行に確認が必要です。
フリーローンは、どのような基準で審査されるのでしょうか。実際のところ基準は非公開で、金融機関によっても異なるため詳細を知ることはできませんが、一般的には「返済能力」、「信用情報」などが重視されるといわれています。
融資する銀行は、申込者の返済能力を重視しています。安定した返済ができなければ、融資金を回収できなくなってしまうからです。
具体的には、年収や職業、年齢、勤務年数など申込者の経済的な状況を示す「属性」と「借入希望額」を元に、安定した返済が可能かを判断します。そのため、パートやアルバイトよりも、正社員や公務員の方が審査に通りやすくなります。
収入が少ない場合や、パート・アルバイトなどは、保証人が必要になる場合もあります。その場合は、保証人の属性も重要になります。
信用情報とは、現在までのクレジットカード利用歴やローンの返済状況などの金銭取引履歴です。金融機関はこの信用情報を元に審査するため、クレジットカードの支払いが遅れていたり、過去に債務整理を行っているなどの情報があると不利になる場合があります。
なお、審査に通過したいがために、複数のローンを同時に申し込むことはおすすめできません。借入するために必死で切羽詰まっている状態であると認識され、不信感を持たれて余計に審査が厳しくなる可能性があるためです。
また、申し込み履歴も残るため、今後のローン申し込み時に影響が出る可能性があることも注意しましょう。
審査が厳しいといわれるフリーローンですが、通過しやすくするための手立てはあります。ここでは、審査の通過率を上げるポイントを4つ紹介します。申し込む前に確認しておきましょう。
返済負担率とは、年収に占める年間返済額の割合のことです。他社から多額の借入をしていたり、複数の金融機関から借入をしていて返済負担率の割合が高いと、支払いが滞るリスクがあると判断され不利になります。
審査に通過しやすくするためには、返済負担率を25~30%以内に抑えることが望ましいでしょう。
ただし、返済負担率を抑えることで返済期間が長くなってしまう場合は要注意です。
返済期間が長くなると、その分完済時の年齢が上がります。完済時年齢は80歳未満に設定されていることが多く、審査でもチェックされるポイントであるため、完済時年齢を考慮した返済期間にするのが望ましいといえます。
複数のローン利用があると、返済負担も多く支払いが滞る恐れがあると認識され、審査に通りづらくなります。可能な限り、完済してから申し込みましょう。
返済負担率の計算に大きく影響するもの(返済期間が短く毎月の返済額が大きいもの)から優先的に完済するのが望ましいです。
カードローンは、完済していたとしても解約しない限り契約が継続されます。契約状態のままでは再度借入できてしまうため、債務が発生する可能性があるとされ不利になります。
また、クレジットカードのキャッシング利用枠も返済負担率の計算に含まれます。利用枠は利用実績によって自動的に増やされるため、実績が良いほど悪影響を及ぼします。キャッシング機能のあるクレジットカードは、解約しておきましょう。
ローン審査では、年齢や家族構成、雇用形態、勤続年数、年収などの属性を元に、安定した収入があるかや返済能力について判断します。そのため、現在の勤務先を退職する予定であれば、勤続年数を考慮して退職前に申し込むのがおすすめです。
また、正社員や公務員に比べ、自営業やパート、アルバイトの方が不利になるため、転職前後で雇用形態や職業に変化がある場合も注意しましょう。
借り換え後、安定した返済をしていくためにも、借り換え先のフリーローンは慎重に選びましょう。ここでは、借り換えメリットが多くなるフリーローン選びのポイントを4つ紹介しますので、選ぶ際の参考にしてください。
現在借りているローンよりも金利が低いほど金利負担は軽くなるため、複数の銀行を比較して、できるだけ低金利なフリーローンを選ぶことが望ましいといえます。
ただし、金利を比較する際には注意点があります。銀行で表示されている金利は、上限や下限であり、審査によって適用金利が決まります。表示されている金利が必ずしも適用されるわけではないので、比較する際は下限金利ではなく、上限金利に注目することが重要です。
借り換えに必要な金額を借りられるかも重要なポイントになるため、最大借入額の確認は必要です。ただし、借入可能額は申込者の信用情報などを踏まえた審査によって決まります。明記されている借入額はあくまで限度額なので、必ずしも最大額を借入できるわけではないことに注意しましょう。
また、安定的に返済できることも大切なポイントになるため、最大借入期間も確認しましょう。まずは返済計画を立て、適切な返済期間を見極めて設定することが大切です。ただし、返済期間が長くなると完済時年齢に影響が出ることにも注意が必要です。
申し込みから契約まで、webで完結できるフリーローンもあります。店舗に行く手間がなく、隙間時間に申し込めるのは魅力的です。忙しく窓口に行く時間がない人や、店舗が近くにない人などは、web完結可能なフリーローンを探してみましょう。
窓口で相談しながら申し込みをしたい人は、自宅からのアクセスのしやすさを考慮することも大切です。負担が少なく、自分に合った申し込み方法を選択しましょう。
繰り上げ返済とは、毎月の返済に加えて、臨時的にまとまった金額を返済することです。繰り上げ返済をして元金が減れば、その分支払う利息も減るため、総支払額を減らすことができます。なお、銀行により異なりますが、繰り上げ返済の金額や時期は制限されている場合もあります。
繰り上げ返済をする上で、ポイントとなるのは手数料の有無です。銀行によっては手数料が無料の場合があり、こまめな返済も可能になります。フリーローンを選ぶ際には、各銀行の繰り上げ返済方法、手数料にも注目してみましょう。
借り換えのフリーローン選びには、金利や借入額、繰り上げ返済手数料などのチェックポイントがあるとわかりました。しかし、これらを踏まえてひとつ一つ銀行を調べるのは、時間もかかり大変です。
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月々の返済負担を軽減するために、低金利なフリーローンへの借り換えは効果的です。その際は、各金融機関の上限金利に注目して比較することが大切です。
また、フリーローンは審査に通らなければ利用できません。この記事で紹介した審査基準や、通過しやすくなるポイントを参考に、今からできることをチェックしておきましょう。
銀行によってフリーローンの内容はさまざまです。状況に合ったローンを選び、計画的に借り換えをおこないましょう。
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