2021年12月30日
カードローンやキャッシングなど複数の2社以上の借入れがある場合に、ローンを「まとめる」ことが可能です。ローンを一本化することで、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。またどのような手続きが必要なのでしょうか。おまとめローンについて詳しくご説明いたします。
目次
複数のローン会社で借り入れをしている場合に、現在のローンよりも低い金利で借り換え、ローンを1つに「おまとめ」することにより月々の返済負担や事務負担を減らすことができます。
借入先をひとつの金融機関にまとめる「おまとめローン」はどのようなメリットがあるか具体的に見ていきましょう。
おまとめローンを利用するときの一番のメリットは、毎月の返済額を抑えることができることです。カードローンなど毎月の返済最低額がたとえ1万円でも、2社あるとそれだげ毎月の返済合計額が高くなります。とすると、1本化することによって、1社分の最低返済額を毎月返済することで、相対的に抑えることができます。
具体例で言うと、2社それそれ50万円ずつ借入がある場合、各社毎月の返済額が1万円だとします。それを1社100万円にまとめると、最低返済額が1社で1.2万円で足りる場合があるということです。(金融機関毎によって借入総額に対する返済額テーブルには違いがあるので、申込む前に注意しておく必要はあります。ただ、基本的には下がるケースが殆どです。)
なぜ、金利が下がるの?と思われる方もいるかもしれませんが、理由は2つあります。おまとめローンとは、2社あるうちの1つのローンにまとめる場合もありますが、各金融機関には専用の「おまとめローン」またはおまとめにも利用できる銀行の「フリーローン」という商品があります。
銀行は消費者金融に比べると低金利で利用できる商品が殆どであるため、消費者金融の18%から、10%前後にまで下げられることが可能です。つまり、もともと高い金利の消費者金融や、クレジットカードのリボ払いで15%~18%の金利になっている場合には、毎月の返済を楽にするという意味ではメリットになるローン商品となります。
もう一つは、返済総額が上がることで、金利が下がるケースがあります。融資のルールでは、1社につきある一定の借入額を超えると、金利を下げないといけない規制があります。 50万円なら18%だったところを、100万円を超えた時には15%以下になるケースがあるということです。ローン商品によって違いはありますので、事前にご確認ください。
先ほどの話とは逆の解釈となりますが、まとめることで返済総額が高くなることがあります。毎月の返済が2万円から1.2万円にまで減額できた場合、当然ながら残りの8千円分は返済した訳ではなく、翌月に持ち越しとなります。
つまり、大雑把な計算でも1.6倍くらい時間をかけて返済することになります。返済期間が長ければ長くなるほど、金利が下がったとしても、元金がある以上は発生しつつけるので、場合によっては返済総額が高くなることはあります。
意外と知らないとされているのは、「おまとめローン」は基本的には返済に特化しており、追加で借り入れができないという商品がほとんどです。カードローンなど極度額タイプのものは、利用上限額の範囲で何度も借りたり返したりできるものなので、それに慣れている人だと、まとめた後には追加で借入ができない。と後で気づくことが少なくありません。
まとめたあとで、元のカードローン残高が0になれば、追加の借り入れができる場合もあります。
しかしまとめ先が元のローン会社に直接残高を振りこんで完済する場合は、元のカードローンは解約が条件であることが多いようです。また、借入総額が年収の3分の1以上(総量規制)になっている場合も追加借入ができません。
検索されているキーワードで非常に多いのが、「審査が甘いおまとめローン」「必ず借りられるおまとめローン」があります。結論から申し上げると、それらの類のものは、「ない」と割り切っていただいて過言ではありません。
では、せめてどうすれば審査を通過できるのか。というポイントだけ説明しておくと、欠かせないのは「滞納は絶対にしない」ということです。滞納が過去にあることが審査の過程で発覚すると、たとえ年収があがっていた程度では、殆どの場合で審査には通りません。
銀行の場合、審査を対応している保証会社(信販会社)は10にも満たしません。つまり、そのどこかで滞納の履歴がある場合には、生涯その情報は消えないことになっているのが現状です。
最後に、個人向け融資プラットフォーム「クラウドローン」をご紹介しましょう。クラウドローンは、お金を借りたい個人と、お金を貸したい金融機関とのあいだをつなぐ、融資マッチングプラットフォームという金融サービスです。
例えば、個人ユーザーが「ローンをまとめたいので、利用目的を”おまとめ”」と登録します。すると、そのリクエストに応えられる複数の金融機関から、ユーザーに直接提案が届きます。 ユーザーは、それらの提案を比較検討して1つに絞り込めたら、あとは審査を申し込み、ローンを組むという流れです。クラウドローンに登録しておけば、複数の金融機関から直接、ローンの提案を受けることができますので、手軽にローンの比較検討ができます。
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