2023年11月27日
庭のイメージを大きく左右するタイルデッキの設置。庭でバーベキューをする、チェアをおいてくつろぐ、子どものプール遊び、など設置の目的もさまざまです。タイルデッキの設置費用はどのくらいかかるでしょうか。
この記事ではタイルデッキの費用や費用を抑えるポイントについて解説します。基本的にはメンテナンス不要のタイルデッキですが、注意しなければいけないポイントもあるので、メリットとデメリットについても合わせてご紹介します。
目次
タイルデッキは依頼をする施工業者、選ぶタイルの種類により費用が異なります。また、タイルデッキの用途によっては屋根の設置や、グレーチングの設置などが必要になるので、ご自宅の庭に合わせて検討していきましょう。
タイルデッキの施工費用は、デッキの広さ、使用するタイルの大きさや種類などにより変動します。また、依頼をする施工業者によっても費用が異なります。
タイルデッキの施工費用の単価は1平方メートあたりで表し、おおよその相場は下記表の通りです。
広さ | 施工費用 |
---|---|
7㎡(約4.5畳) | 10.5~14万円程度 |
10㎡(約6畳) | 15~20万円程度 |
12㎡(約8畳) | 18~24万円程度 |
雨や雪、日差しからタイルデッキの空間を守るなど、タイルデッキの設置場所や設置目的によってはタイルデッキの上に屋根が必要になります。
豪雪地帯の場合には耐雪仕様にしたり、暑さを抑える遮熱効果の高い屋根を選ぶことができますが、その際にはオプション費用が発生します。
施工内容 | 費用相場 |
---|---|
屋根の本体価格 | 10~20万円程度 |
屋根の工事費用 | 5万円程度 |
遮熱仕様の追加 | 1万円程度 |
耐積雪仕様の追加 | 5万円程度 |
グレーチングはリビングの窓とタイルデッキの間に設置する排水設備のことです。
タイルデッキは床表面がタイルと樹脂で覆われているため、雨水は横に流れていきます。リビング窓とタイルデッキの間に段差がない場合、雨水が室内に流れ込む可能性があるため、リビング窓とタイルデッキの間にグレーチングの設置が必要になります。
グレーチングの取付費用は1メートル当たり5万円程度が相場。広さに応じて費用がかかります。
リビング窓より低い位置にタイルデッキを設置をする場合には、グレーチングは不要です。
タイルデッキは、地面からの高さによって設置費用が異なります。タイルデッキの高さ変更費用は施工するデッキの広さによって変わり、1平方メートルあたり7,000~8,000円が相場です。5平方メートルのタイルデッキの高さを変える場合、約35,000~40,000円程度となります。
種類が豊富なタイルデッキはデザインの幅が広く、自分の好みのデザインを作ることができます。また、タイルは耐久性が高いことと、お手入れのしやすさもタイルデッキを設置するメリットになります。それぞれのメリットについて詳しく解説します。
タイルデッキは大きさや色、柄など種類が豊富で、家の雰囲気に合わせて自由にデザインすることができます。艶のあるタイルではホテルのロビーのような高級感を出したり、デザインの違うタイルを組み合わせてモダンなモザイク柄にすることも可能です。組み合わせ次第で洋風、和風、モダン、ナチュラルなど自分の好みにあわせて作り上げることができるのがタイルデッキの魅力の1つです。
タイルデッキは耐久性が高いため、重いものを落としてタイルにヒビが入ってしまうというトラブル時以外は、基本的にメンテナンスが不要です。ウッドデッキのように雨や紫外線による腐食や劣化の心配もありません。
タイルは耐熱性もあるのでタイルデッキの上でバーベキューをすることもできます。食べ物をこぼしてしまった場合にも水で洗い流すだけで汚れを落とすことができるので、お手入れも簡単です。
デザイン性の高さやメンテナンスが不要というメリットの一方で、タイルデッキには注意しなければならないポイントもあります。設置前にデメリットも理解をしておきましょう。
タイルは汚れが落としやすい半面、表面がつるつるしているので雨などで濡れると滑りやすいというデメリットがあります。また、冬には積雪や凍結への注意が必要になります。
小さな子どもや高齢者のいるご家庭では滑り止めの仕様のタイルを選んだり、屋根を付けるなどの対策を検討してみてください。
タイルデッキは、ウッドデッキと比べると温度の影響を強く受けます。
夏場は日差しを受けたタイル部分が高温になり、また照り返しで室温に影響を与えることがあります。特に白に近い色のタイルデッキは反射率が高くまぶしく感じることもあります。シェードを利用して日陰を作ったり、デッキの上に屋根を設置することなど暑さ対策も検討しておきましょう。また、逆に冬場のタイル面は非常に冷たくなるので注意が必要です。
最近のウッドデッキは、メンテナンスを必要としない人工木やハードウッドが使用されることが多くなっています。価格は素材により異なりますが、単体の費用を比べるとタイルデッキの方が安めです。
ただし、タイルデッキは窓と高さを揃えたり、高級なタイルを使用すると価格が高くなります。
広さ | タイルデッキ | ウッドデッキ |
---|---|---|
7㎡(約4.5畳) | 10.5~14万円程度 | 20万円程度 |
10㎡(約6畳) | 15~20万円程度 | 30万円程度 |
12㎡(約8畳) | 18~24万円程度 | 35万円程度 |
デザインの自由度の高いタイルデッキはオプションを加えていくと、施工費用が高くなりがちです。費用を安くするためのポイントを抑えて、予算に合わせた施工を依頼しましょう。
高さを出す場合はブロックやモルタルなどの材料費が追加で必要になり、施工期間も長くなるため人件費もかかってきます。高さを抑えて施工することで、材料費や人件費を抑えることが可能です。また、窓より低い高さであればグレーチングが不要なので、その分安くすみます。
タイルデッキは面積が広いほど多くのタイルが必要です。また、タイルの価格はピンキリで、選ぶタイルによって数万円単位で価格が変わってきます。タイルの価格を抑えることで、大きく費用を抑えることができます。
ホームセンターやネット通販などで自分でタイルを購入して施工業者に依頼をすることで、材料費を抑えることができます。
ただし、タイルの持ち込みを受け付けていない業者や、施工は対応していてもアフターサービスが付かない場合もあるので事前に確認をしておきましょう。
業者によって施工費用は大きく異なります。複数業者に見積もりをとることで、施工の相場を知ることができ、適正価格で依頼をできる業者を見つけることができます。
インターネットでは複数業者に一括で見積を依頼できるサイトなどもあるので、参考にしてみましょう。
タイルデッキの施工には住宅ローンやリフォームローンを活用できることがあります。
申請条件が異なるので、申請に必要な条件を事前にしっかりと確認し、活用したい場合は早めに準備をしましょう。
基本的に外構工事のみの場合は住宅ローンの対象外ですが、新築時であれば、家の建築を請け負うハウスメーカーや工務店に、外構工事も一括で依頼すると、住宅ローンに組み込むことができるケースがあります。
<外構費用を住宅ローンで組むメリット>
<外構工事を住宅ローンで組む際の注意点>
住宅ローンで申請する場合には金利も安く、申請もまとめてできるというメリットがありますが、住宅ローンは審査が厳しく、また申請の時点で外構工事の内容まで決まっていなければならないという点で注意が必要です。
金融機関によっては「外構工事費用を住宅ローンの対象としない」、「建築業者と外構業者が同一でないと住宅ローンの対象としない」という場合もあるので、必ず事前に確認しましょう。
リフォームローンは、外構をハウスメーカーとは別な業者に依頼をしたときや、外構や庭をリフォームしたい場合に使えるローンです。
<外構費用をリフォームローンで組むメリット>
<外構費用をリフォームローンで組むデメリット>
外構施工業者は信販会社と提携したリフォームローンを組んでいる場合もあります。
施工会社と提携ローンであれば、施工の契約と合わせて手続きができるため、スムーズに契約ができます。
リフォームローンは銀行や信用金庫、JA、ネットバンキングなどさまざまな金融機関で取り扱っています。ご自分がいつも利用している金融機関や地元の金融機関など、いくつかの金融機関と比較検討してみましょう。借り入れの条件は金融機関によって異なるので、必ず確認が必要です。
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タイルデッキの施工費用はデッキの広さ、タイルの種類によって変わってきます。施工業者により費用も異なるので、複数の業者から見積もりを取ることも大切です。設置をしたら買い替えることのないタイルデッキですのでメリット・デメリットも理解して設置を検討しましょう。
新築時であれば、タイルデッキの設置は住宅ローンの中に組み込める可能性があります。また、リフォームローンという方法もあるので、ご自身にあった方法を選択してみてください。
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タイルデッキの設置は、庭の使用目的や美観に大きく寄与します。この記事では、様々な用途に合わせたタイルデッキの設置費用や、費用を抑えるコツについて詳しく解説しています。さらに、メンテナンスがほとんど不要なタイルデッキのメリットとデメリットも併せて紹介。デザインの自由度が高く、耐久性にも優れたタイルデッキは、庭の魅力を引き出すのに最適です。