2025年01月09日
日本自動車販売協会連合会・全国軽自動車協会連合会では、乗用車の車名別に新車販売台数ランキングを発表しており、2024年12月時点では「2024年11月」の順位が確定しています。
また、2024年度上半期(2024年4~9月)の販売台数についても確定しており、車種と数字を見ることで、普通自動車・軽自動車ともに人気車両の傾向が見えてきます。
この記事では、2024年の売れ筋の車について、販売台数のランキングを参考に紹介しつつ、タイプ別の人気の秘密についても解説します。
目次
まずは、普通自動車につき、次の2集計時における順位をご紹介します。
それぞれの順位を見る限り、総じて似たような傾向となっていますが、いずれかのランキングにしか登場しない車種にも注目しましょう。
日本自動車販売協会連合会が発表している、2024年4月~9月分(2024年上半期)の順位は以下の通りです。
順位 | 車名 | ブランド名 | 台数 | 前年対比 |
---|---|---|---|---|
① | カローラ | トヨタ | 77,030 | 113.7 |
② | ヤリス | トヨタ | 73,052 | 77.4 |
③ | シエンタ | トヨタ | 58,645 | 91.7 |
④ | ノート | 日産 | 48,339 | 104.8 |
⑤ | ルーミー | トヨタ | 42,891 | 105.4 |
⑥ | フリード | ホンダ | 40,614 | 116.3 |
⑦ | セレナ | 日産 | 39,637 | 91.6 |
⑧ | アルファード | トヨタ | 38,794 | 192.7 |
⑨ | ヴェゼル | ホンダ | 36,251 | 159.5 |
⑩ | ヴォクシー | トヨタ | 35,143 | 78.1 |
ランキング1~10位にトヨタ車が6台ランクインしており、セダン・コンパクト・ミニバンといった車種が購入されていることが分かります。
カローラは今なお多くのユーザーから人気を集めている車種で、細分化する消費者のニーズをとらえ、セダンだけでなくハッチバック・ツーリング・SUVといったモデルが用意されています。
また、コンパクトカーやミニバンは、多様化するドライバーのニーズに応じて選ばれていることが分かります。
例えば、3位のシエンタと同系列のコンパクトミニバンとして、ホンダのフリードが6位にランクインしており、日常使いでは5人乗り、緊急時に6~7人乗りが実現できるモデルとして人気を集めているものと考えられます。
その他、4位のノート、8位のヴェゼルを除きミニバンが購入されており、多くの人数・荷物の積載が可能な使い勝手の良さが、多くのドライバーに評価されていることがデータから見て取れます。
日本自動車販売協会連合会が発表している、2024年11月分の順位は以下の通りです。
順位 | 車名 | ブランド名 | 台数 | 前年対比 |
---|---|---|---|---|
① | ヤリス | トヨタ | 18,808 | 111.3 |
② | カローラ | トヨタ | 16,193 | 121.6 |
③ | プリウス | トヨタ | 9,774 | 116.4 |
④ | シエンタ | トヨタ | 8,871 | 79.2 |
⑤ | アルファード | トヨタ | 8,866 | 174.1 |
⑥ | ノート | 日産 | 8,090 | 117.8 |
⑦ | フリード | ホンダ | 7,896 | 135.1 |
⑧ | セレナ | 日産 | 6,837 | 100.2 |
⑨ | アクア | トヨタ | 6,803 | 104.2 |
⑩ | ランドクルーザーW | トヨタ | 6,370 | 182.4 |
上記ランキングにおいて特筆すべきポイントとして、プリウスが2024年11月に3位にランクインしています。
その理由として、10月1日からPHEV車に新たな「Gグレード」が設定されたことが考えられます。
これまで、PHEV車はZグレードが用意されていましたが、Gグレードが登場したことで本体価格が70万円ほど安くなり、よりユーザーが購入しやすい価格帯となりました。
ちなみに10月では5位にランクインしており、今後の躍進が期待されます。
アクアやランドクルーザーも、それぞれ人気車種であり、毎月相応の売上台数を記録していることから、11位以降に目を向ければランキングの常連ともいえるでしょう。
なお、アクアに関しては2024年8月上旬から特別仕様車「Z “Raffine”」の生産開始となっており、そのような動きも売上に反映されている可能性があります。
続いては、軽自動車の車名別順位について、次の2集計時における順位を発表します。
軽自動車に関しても、ランキング上位の車種は根強い人気があり、ロングセラー商品が多い傾向にあります。
全国軽自動車協会連合会が発表している、2024年4月~9月分(2024年上半期)の順位は以下の通りです。
順位 | 車名 | メーカー | 台数 | 前年対比 |
---|---|---|---|---|
① | N-BOX | ホンダ | 102,226 | 101.8 |
② | スペーシア | スズキ | 80,179 | 140.1 |
③ | タント | ダイハツ | 54,177 | 73.7 |
④ | ハスラー | スズキ | 43,070 | 106.2 |
⑤ | ワゴンR | スズキ | 38,957 | 115.1 |
⑥ | アルト | スズキ | 33,537 | 98.9 |
⑦ | ルークス | 日産 | 31,539 | 123.3 |
⑧ | デリカミニ/eK | 三菱 | 26,863 | 141.2 |
⑨ | デイズ | 日産 | 23,645 | 113.6 |
⑩ | ミラ | ダイハツ | 22,902 | 76.2 |
軽自動車に関しては、N-BOXが登場以来高い人気をキープする状況が続いています。
トップ3を見ると、N-BOXを含めスーパーハイトワゴンに分類されるスペーシア・タントがランクインしており、軽自動車を選ぶユーザーのニーズが居住空間の充実・スライドドア・視界の良さなどに集中していることが見て取れます。
その一方で、ハスラーのような軽SUVの人気も高く、同じスズキの本格クロカンモデルであるジムニーと比較して、走破性の高さと車内空間の充実、デザインとのバランスが総合的に優れています。
ワゴンR・アルト・ミラのように、昔から根強い人気がある車種もランキングに健在であり、これらの車種はどちらかというと高値傾向にある軽自動車の中でも比較的安価に購入できます。
上半期のランキングは、実用面でも、価格面でも、軽自動車に多様な魅力があることを示しているといえるでしょう。
全国軽自動車協会連合会が発表している、2024年11月分の順位は以下の通りです。
順位 | 車名 | メーカー | 台数 | 前年対比 |
---|---|---|---|---|
① | N-BOX | ホンダ | 18,028 | 85.5 |
② | スペーシア | スズキ | 14,472 | 126.9 |
③ | タント | ダイハツ | 11,561 | 72.3 |
④ | ムーブ | ダイハツ | 7,812 | 107.1 |
⑤ | ハスラー | スズキ | 7,346 | 84.1 |
⑥ | ルークス | 日産 | 5,491 | 100.0 |
⑦ | ワゴンR | スズキ | 5,362 | 92.8 |
⑧ | アルト | スズキ | 5,220 | 110.3 |
⑨ | デリカミニ/eK | 三菱 | 4,830 | 98.0 |
⑩ | ミラ | ダイハツ | 4,713 | 78.3 |
ランキングを見る限り、トップ3の牙城は崩れていませんが、ムーブが4位にランクインしており、これが今後ダイハツの本格的な売上回復につながるかどうかがポイントになるでしょう。
ダイハツは2023年、自動車の量産に必要な認証「型式指定」の大規模な不正を公表し、再発防止策を打ち出して全工場で生産を再開するまでに4ヶ月半を要しました。
その影響から、新型車を2年以上発売できていない状況が続いており、ムーブに関しては2023年に新型を出す計画があったものの遅れている状況です。
しかし、新型ムーブが2025年にラインナップに加わることが決定し、その兼ね合いからフルモデルチェンジ前の購入を狙ったユーザーが一定数存在しているものと推測されます。
一般的に、フルモデルチェンジを直前に控えた車種は、車両価格に対する割引率が高くなる傾向にあります。
ダイハツとしても、厳しい状況下において少しでも売上を増やすにあたり、このチャンスは逃したくないものと考えられます。
これから購入する普通自動車・軽自動車を売れ行きから判断する場合、自分の用途とのマッチングを考えた上で、後悔のないよう車種を選びたいところです。
以下、売上台数をもとに購入する車種を選ぶ際、押さえておきたいポイントをいくつかご紹介します。
普通自動車は、例えばカローラのように、複数のタイプが用意されている車種が見られます。
また、ミニバンタイプは荷物の積載性を重視して座席を減らすか、あるいは多くの人を乗せることを優先するのかによって、選ぶタイプが変わってきます。
これらの傾向から、いわゆる「大は小を兼ねる」といった普通自動車の使い方は、基本的に積載性以外では期待できないものと考えてよいでしょう。
仮に、ハッチバックであるヤリスを購入した場合、高い走行性能と燃費性能は期待できるかもしれませんが、どうしても積載できる荷物に限りがあります。
一見、普通自動車は軽自動車に比べて用途が幅広そうな印象を受けますが、実はコンセプトが軽自動車以上にしっかり固まっている車種が多く見られます。
よって、売れているから・便利そうだからといって軽い気持ちで選ばず、購入時はできる限り用途を絞って選ぶのがよいでしょう。
軽自動車は、規格が決まっている分だけ用途が限定的だと感じている人もいるかもしれませんが、実際には多様な使い方ができる車種が多く見られます。
元祖軽トールワゴンとして知られるワゴンRがロングセラーなのは、やはりその用途が幅広く、後々の軽自動車に影響を与えたことが少なからず関係しているものと考えられます。
また、N-BOXやスペーシア、タントといったスーパーハイトワゴンは、ファミリーカーとして使い勝手がよく、安全性能や燃費の面でも優秀な傾向にあります。
シートアレンジも多様でスライドドアがあり、ある意味では「車に求められる利便性」を突き詰めたタイプの車種といえるかもしれません。
その一方で、アルトやミラなどの軽セダンタイプも健在であり、こちらは基本的には営業車やセカンドカーとして利用するのに適した形状をしています。
しかし、かつてのアルト・ミラはシートアレンジ次第で車中泊さえもできる柔軟性があり、このような汎用性の高さは軽自動車の魅力といえるでしょう。
長らく、たくさん売れている車種は、確かに多くの人にとって使いやすい車であることは間違いありません。
しかし、例えば一人暮らしでシートアレンジを多用する趣味もないのに、スペーシアやタントを購入しても十二分にその性能を活かす機会はないかもしれません。
軽自動車にせよ、普通自動車にせよ、車は決して安い買い物ではないでしょう。
だからこそ、普段の生活の中で活用できそうなシーンを想像し、費用対効果を考えた上で、自分に最適な車種だと心から思えたものを選ぶことをおすすめします。
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車の販売台数を読み解くと、ドライバーがどのような理由・目的から車を選んでいるのか、その一端が見えてきます。
新しいグレードの登場、または登場予定にも売上が左右されるケースが考えられるため、ベストセラーを狙うならランキング常連の車を選ぶのが無難かもしれません。
しかし、どのような車を選ぶにせよ、後悔のない選択をするためには、その車を“なぜ”選ぶのかを明確にすることが大切です。
特に普通自動車の場合、軽自動車と比較してコンセプトが固まっている分、用途が限定される可能性がある点に注意しましょう。
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