2022年05月10日
手持ちの資金が足りないときでもマイカーローンを利用すれば、車の購入を検討することが可能になります。しかし、マイカーローンの利用には審査に通過する必要があります。誰でも簡単に利用できるわけではありません。マイカーローンの審査に受かるか心配な方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、マイカーローン審査に落ちる確率を下げるための対策のほか、仮審査と本審査の違いや仮審査に通って本審査に落ちるのはどのようなケースなのかを解説。さらに、審査通過率の高いマイカーローンを効率的に探せるサービスも紹介します。
目次
銀行や信販会社などのマイカーローンを契約する際は、返済能力を調べるための審査がおこなわれます。審査は年収や職業、勤続年数などの情報をもとにおこなわれ、返済が可能と判断されると融資が実行されます。
審査には仮審査と本審査があり、次の表のような違いがあります。
仮審査 | 本審査 | |
---|---|---|
書類の提出 | 申告のみで提出は不要 | 運転免許証や見積書、源泉徴収票などの提出が必要 |
必要日数 | 当日中~7営業日程度 | 銀行系ローンの場合1~2週間程度 |
信用情報の確認 | マイカーローンの種類や取り扱う会社により異なる | あり |
信用情報の履歴登録 | 審査を受けた履歴は残るが、結果までは残らない | 審査結果も登録される |
それでは、仮審査と本審査についてもう少し詳しく見ていきましょう。
仮審査は、本審査の前におこなわれる簡易的な審査で、事前審査とも呼ばれます。書類の提出は不要で、Webなどで簡単に申し込めることが多いです。申告された内容をもとに機械的に審査されるため、早ければ当日、遅くても数日中と短期間で結果が出ます。
おもな申告内容は次の通りです。
仮審査は必須ではないため、審査に自信がある方は仮審査を受けなくても問題はありません。また、あくまで目安のため、仮審査に通ったからといって必ず本審査も通過できるわけではありません。
しかし、仮審査は短期間で借入可能かどうかがわかるうえ、信用情報に審査結果が残らないなどのメリットが多いため、審査に不安がある方は積極的に活用しましょう。
本審査は融資を受けるための正式な審査で、マイカーローンを申し込むためには必須です。仮審査は申告だけで受けられるのに対し、本審査は申告内容を裏付けるために次のような書類の提出が必要です。
本審査では、申告内容を提出書類と照らし合わせてチェックしたり、在籍確認のため職場に電話するなど人手を多く必要とすることから、結果が出るまでに2週間程度かかる場合もあります。
また、審査に落ちた記録は6ヵ月程度信用情報に残り、その後受ける審査の結果に悪影響を及ぼします。
信用情報とは、クレジットカードの返済やローンの借り入れ、審査結果など、個人の金銭取引をまとめたものです。これまでの借入額や返済履歴が確認できるほか、自己破産や債務整理、返済の遅れや滞納による強制解約といった金融事故の情報もチェックできるため、審査では重要な項目として扱われます。
本審査では必ず信用情報がチェックされますが、仮審査での取り扱いはローンの種類により異なります。銀行や信用金庫などが取り扱う「銀行系ローン」ではチェックされる場合が多いのに対し、自動車の販売店(ディーラー)と提携した信販会社が提供する「ディーラーローン」ではチェックされないことも多いです。
愛車を手に入れるため、マイカーローン審査はなんとしてでも通過したいもの。そこで、マイカーローン審査に落ちる確率を下げるために有効な6つの対策を紹介します。
マイカーローンの借り入れに、頭金は必ず必要というわけではありません。しかし、頭金を用意することで毎月の返済金額か減らせるため、審査が通りやすくなります。マイカーローンの頭金の相場は車両価格の20~30%といわれています。マイカーローンを組む際は、これを目安に頭金を用意してはいかがでしょうか。
勤続年数は社会的信用に繋がるため、長いほうが審査は通りやすくなります。また、退職により在籍確認が取れないと、虚偽の申告とみなされて審査に落ちてしまう場合もあります。
転職や独立を考えている方も、退職は契約手続きが終了してからにすることをおすすめします。
信用情報に滞納など金融事故の記載があると、審査に通る確率は低くなります。過去に金融事故歴がある方は、信用情報から金融事故の情報が消えるまで待つのもひとつの手です。自己破産などは10年ほど記録が残るものの、ほとんどの金融事故歴は和解から5年程度で削除されます。金融事故歴が白紙になるのを待ってから申し込めば、審査が通る可能性は高くなります。
信用情報に記載された内容は、自分で確認することも可能です。気になる方は、指定信用情報機関(CIC)、日本信用情報機構(JICC)などに情報開示請求してみましょう。
外部サイト:指定信用情報機関(CIC)
外部サイト:日本信用情報機構(JICC)
マイカーローン以外にカードローンなどの借り入れがあると、その分毎月の返済の負担が大きくなります。また、複数の借り入れがあると返済が困難とみなされ、審査に落ちる確率が高くなります。このため、マイカーローンを申し込む前に可能な限り他社のローンを完済しておきましょう。
また、クレジットカードのキャッシング枠も借入可能額に影響を及ぼすことがあります。使っていないクレジットカードがあれば、この機会に解約してはいかがでしょうか。
保証人とは、返済できなくなったときに代わりに支払ってくれる人を指します。通常、マイカーローンに保証人は不要ですが、勤続年数が短い方や、収入が少ない方、個人事業主やアルバイトなどの収入が不安定な方は、安定収入のある保証人を立てることで審査が通りやすくなります。
特に18歳~19歳の新成人に該当する方や学生は、保証人を求められるケースが多く、保証人を立てられれば審査に通る確率はかなり上がるといえます。親などに保証人を頼めるようであれば、お願いしてみましょう。
「返済比率」は審査の重要な指標となるため、マイカーローンの仮審査を申し込む前には必ず計算してみましょう。返済比率とは年収に占める年間返済額の割合で、マイカーローン以外のローンも含めて次の計算式で求めます。
返済比率は25~35%が審査通過の目安とされています。この数字を越えてしまう場合は、車種やグレード、返済期間などを見直しましょう。また、頭金を用意することでも返済比率は下げられるので、頭金が貯まるまで待つのもひとつの方法です。
仮審査に通過すれば、本審査に落ちる確率は低いです。しかし仮審査はあくまで目安のため、なかには本審査で落ちてしまうケースも。それでは、仮審査通過後に本審査に落ちるのはどんな場合なのか見ていきましょう。
仮審査は書類の提出が不要で、申告した内容をもとに融資の可否を判断します。一方、本審査では申告内容を提出した書類と照らし合わせて確認します。このため、年収や職業、車両金額などに虚偽の申告があると本審査では見抜かれてしまい、審査を通過できません。故意ではなく間違って申告した場合でも、虚偽と判断されることがあるためご注意ください。
本審査では、実際に勤務しているかを確認するため、職場に在籍確認の電話をかかってくることがあります。退職していたり、電話を受けた人が自分のことを把握していないと、在籍確認がとれずに審査に落ちる場合があります。
やむを得ず審査前に退職した場合は、必ず金融機関に連絡しましょう。また、大きな工場などでアルバイトしている方は、自分あてに連絡があるかもしれない旨を電話を受ける人に伝えておくと良いでしょう。
ディーラーローンの仮審査では、信用情報は確認されないことが多いです。このため、仮審査は通っても本審査で信用情報に問題が見つかり、融資が受けられない場合があります。
信用情報には一定期間調査の履歴や審査結果が残ります。このため短期間に複数のマイカーローンの本審査を受けると、お金に困っていると判断されたり、ほかの審査結果が悪影響を及ぼすことがあります。
「必ず融資を受けたいから」と同時に複数の申し込みをしたくなりますが、仮審査で自分に合ったマイカーローンを1つに絞り込んでから、申し込むようにしましょう。
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マイカーローンの審査に落ちる確率は、事前の対策である程度下げることが可能です。審査に不安がある方はしっかり対策し、仮審査で通過の見込みを確認したうえで正式に申し込みましょう。
また、マイカーローンは金融機関ごとに金利が異なります。返済期間が長いと少しの金利差で返済総額が大きく変わるため、複数の金融機関を比較して条件の良いマイカーローンを探すことも大切です。
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