2022年04月04日
自動車を購入するときは、車両本体価格に加えてオプションや自動車税・重量税などの費用がかかります。さらに自分好みにするために、カスタム費用が必要となることも。この記事では、マイカーローンは自動車の本体価格より多めに借りることができるかを、ケース別に解説。マイカーローンの種類や審査についても説明しています。自分に合ったマイカーローン探しに役立つサービスもご紹介しますので、ぜひお役立てください。
目次
マイカーローンは、自動車にまつわる費用に用途を限定した「目的別ローン」のひとつです。新車や中古車、バイクの購入に使えるほか、金融機関によっては自動車運転免許取得資金や車検費用・修理費用なども対象となります。
用途を限定しているため、申し込みには見積書などの用途と金額を示す書類が必要です。その分フリーローンやカードローンに比べると金利が低いのが魅力です。
マイカーローンには、「銀行系ローン」「ディーラーローン」「自社ローン」の3種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
銀行系ローン | ディーラーローン | 自社ローン | |
金利 | 低め(2~3%) | 高め(3~4%) | なし |
審査 | 厳しい | 通りやすい | 通りやすい |
審査にかかる期間 | 長め | 短め | 短め |
担保 | なし | あり | あり |
銀行系ローンは、銀行や信用金庫などの金融機関が取り扱うローンです。ディーラーローンに比べると審査は厳しい傾向にありますが、金利は低めです。ただし、審査には時間がかかることが多く、結果が出るまで2週間ほどかかることもあります。
ディーラーローンは、自動車の販売店(ディーラー)と提携した信販会社が提供するローンです。銀行系ローンに比べると金利はやや高めですが、審査は通りやすい傾向にあります。また、自動車購入時に販売店で申し込めるため手間が少なく、審査は最短即日で結果が出ます。
銀行系ローンとの大きな違いは、車を担保にローンを組むという点です。完済するまで所有権はディーラーにあるため、返済が滞ると車を引き上げられてしまうリスクがあります。
また、基本的にディーラーローンは新車購入でしか使えず、中古車購入の場合は銀行系ローンか自社ローンのみになりますので、ご注意ください。
自社ローンは、中古販売店などが独自に提供する分割払いのシステムです。審査が早く手続きも簡単で、銀行ローンに比べると気軽に利用しやすいのがメリットです。また、販売店が独自で審査するため、ほかのマイカーローン審査に落ちた方でも利用できる場合があります。
車を担保にローンを組むという点はディーラーローンと同じですが、銀行や信販会社を通さないため基本的に金利はかかりません。ただし保証料や手数料が車両本体価格に上乗せされていることが多く、ほかのマイカーローンより返済総額が高くなる傾向にあります。
マイカーローンの申し込みには用途と金額を示す書類が必要なため、多めに借りて生活費に使うなどの利用はできません。しかし、前の車のローンや法定費用などの用途であれば、自動車本体価格と一緒に借りられる場合もあります。
どのような用途ならマイカーローンを多めに借りられるのか、ケース別に見ていきましょう。
ライフスタイルの変化などで、ローン完済前に車の買い替えが必要になる場合もあります。売却費用で完済できれば問題ありませんが、ローンが残ってしまうことも。この分を多めに借りたいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このような場合、残債を新しい車の代金に上乗せしてローンを組む「オーバーローン」も選択肢のひとつです。ローン返済中でも買い替えられるほか、ローンを1本化することで支払いがシンプルになるというメリットがあります。
しかし、返済の負担が大きくなるため利用には注意が必要です。また、全てのマイカーローンがオーバーローンに対応しているわけではありません。オーバーローンでの借り入れを希望する場合は、金融機関等に相談してみましょう。
自動車を取得する際には、自動車本体とオプションに加えて、次のような税金や諸費用が発生します。
購入する車により異なるものの、法定費用の金額は一般的に車両本体価格の1〜2割といわれています。例えば200万円の車なら20~40万円ほどかかります。まとまった資金が必要なため、法定費用も含めて借りたいという方も多いのではないでしょうか。
法定費用を含めて借りられるかは、ローンの種類により異なります。ディーラーローンの場合、対象は基本的に自動車本体とオプションのみのため、法定費用は自己資金で用意する必要があります。
一方、銀行系ローンは用途の範囲が広く、法定費用も合わせて借りられる場合が多いです。自動車販売店に見積りを依頼するときは、車両価格だけでなく法定費用も記載してもらいましょう。
自社ローンは会社ごとに対象範囲が異なるため、購入予定の店舗で直接ご確認ください。
車を自分好みにするためにかかるカスタム費用。部分的なパーツ交換であれば数万円で済みますが、大規模なカスタムの場合100万円以上かかることもあります。
カスタムには主に「ディーラーオプション」と「社外品カスタム」があります。ディーラーオプションは販売店で取り付けるため、カスタム費用も自動車本体と合わせて見積書に記載されます。このため、ディーラーオプションにはマイカーローンの利用が可能です。
一方社外品カスタムの場合、販売店で自動車を購入した後にカー用品店などでカスタムするため、カスタム費用は販売店の見積りには記載されません。販売店の見積り以上のマイカーローンは組めないため、カー用品店などでのカスタム費用には利用できません。 社外品でのカスタム費用もローンで支払いたいときは、用途を限定しない「フリーローン」を選ぶのもひとつの手です。ただし、マイカーローンに比べると金利は高めなので注意が必要です。
マイカーローンを利用するには必ず審査があるため、だれでも借りられるわけではありません。次のようなケースでは、審査に通らなかったり借入額が制限されることもあります。
「返済比率」とは年収に占める年間返済額の割合で、次の計算式で算出します。
返済額はマイカーローンだけでなく他社での借り入れも含め、年収は所得税などを除いた手取りの額で計算します。
返済比率は25~35%程度が審査通過の目安とされています。高すぎる場合は審査が通りにくくなるため、頭金を用意したり返済期間を長くするなど、返済計画を見直しましょう。
マイカーローンは数年にわたって返済することから、審査では安定した収入が重視されます。社会人1年目や転職直後の方などは勤続年数が長い方に比べて離職のリスクが高いことから、審査の通過は難しくなります。
正社員に比べてパートやアルバイトは収入が不安定なことから審査が通りにくくなります。また、景気などによって収入が減ることが懸念されるため、自営業者は審査が通りにくかったり、借り入れに制限が出る場合があります。
「信用情報」とは、ローンの借り入れやクレジットカードの支払いなど、個人の金銭取引をまとめたものです。これまでの借入額や返済履歴が見られるほか、自己破産や債務整理、返済の遅れや滞納による強制解約など金融事故の情報も記録されています。
過去に滞納などがある場合などは返済が困難と判断され、審査の通過は難しくなります。また、過去にローンやクレジットカードの審査に落ちた場合も6ヵ月程度は信用情報に結果が登録されるため、この間は審査が通りにくくなります。
「予定していた頭金を用意できない」「オプションをグレードアップしたい」など、審査通過後に増額が必要になるケースもあります。しかし増額するには再審査が必要で、増額後の金額では審査落ちする可能性もあります。このため、自動車本体やオプション、初期費用をしっかり確認し、生活に支障のない頭金の額を検討したうえで審査の申し込みをおこないましょう。
なお、購入する車種などがはっきり決まっていない状態でも仮審査の申し込みは可能です。どのくらいの額まで借り入れ可能か知りたいときは、仮審査を利用してみましょう。
マイカーローンは長期にわたって返済するため、少しの金利の違いで返済総額に大きな差が生じます。金利負担を最小限にするため、できるだけ低金利のマイカーローンを選びたいですね。
金利で選ぶならディーラーローンより銀行系ローンがおすすめです。しかし、銀行系ローンはそれぞれ金利や審査基準が異なるため、条件の良いマイカーローンを見つけるにはたくさんの金融機関で見積りをとる必要があります。
そこでおすすめなのがクラウドローンです。借入条件を登録しておけば、金融機関が希望に沿ったプランをご提案。希望条件で融資可能な金融機関だけを一覧化し、比較することが可能です。
仮審査も一括で申し込めるので、金融機関ごとに書類を購入する必要もありません。申し込みから契約までオンライン上で完結するので、平日の昼間に銀行に行けない方にもおすすめです。
条件の良いマイカーローンを探すために、クラウドローンをぜひお役立てください。
マイカーローンを少しでも多めに借りたい方は、法定費用を含めて借り入れ可能な銀行系ローンがおすすめです。
しかし、多めに借りるということは返済総額も増えるということ。必ず返済計画を立て、無理のない範囲でマイカーローンを組みましょう。また、返済の負担を軽くするため、低金利のマイカーローンを選ぶことも大切です。
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