2023年01月31日
2022年の年末に⾧期金利が急上昇したことを受け、ローンの借り換えへの注目度が高まっています。実際にマイカーローン借り換えへの意識はどのように変化しているのでしょうか。2020年1月に実施した調査と比較する形で調査を実施しました。
目次
2023年1月にクラウドローンでは「車の購入をしたことがある、現在ローン返済中」の20歳~59歳の男女にマイカーローンの金利と借り換えについてアンケートを行いました。3年前の2020年1月にも同様のアンケートを実施しており、2回のアンケートを比較することにより、人々のローンに対する意識の変化が明らかになりました。
調査概要は以下の通りです。
<調査概要>
- 全国男女
- 20~59歳
- 有職者(第一産業(農業・林業・漁業)従事者は除く)
<調査方法>
株式会社マーケティングアプリケーションズが運営するセルフ型アンケートツールSurveroidを用いたWebアンケート方式
<調査期間>
2023年1月12日(木)
<集計対象>
事前調査で「車の購入をしたことがある、現在ローン返済中」かつ「購入方法で自社ローン・ディーラーローン・銀行ローン・消費者金融ローン・残価クレジットローン・クレジットカードのいずれか」と回答した20歳~59歳の男女
<調査人数>
事前調査4,819人/本調査361人
出典:クラウドローン株式会社
マイカーローンの金利に対する知識はどのように変化しているのか、また現在借りている金利についての調査結果や考察をご紹介します。
「銀行などの金融機関のマイカーローンの金利水準が2~3%と低金利であることを知っているか」という設問では、2020年1月に実施した調査(※)では「知っている」と答えた方は約10%と少数でした。しかし、今回2023年の結果ですと約40%が知っていると回答し、4倍以上の結果となりました。これは「銀行のマイカーローンが低金利である」との認識が多くの人に広がっていると言えます。
調査方法:株式会社マーケティングアプリケーションズが運営するセルフ型アンケートツールSurveroidを用いたWebアンケート方式
調査期間:2020年1月17日実施
調査数:1187人
このような結果となった背景として2つの要因が考えられます。
まずは消費税増税を発端とした消費者物価指数の上昇です。40年ぶりの上昇幅で家計支出の負担が増えたことで、消費者は節約を心掛けて、家計支出に対してより厳しい目を向けチェックするようになっています。ローンについても同様で、ローンの借り換えを視野に低金利ローンについて関心をもった結果と想定されます。
もう一つは、⾧期金利の上昇です。
2022年年末の⾧期金利の上昇により、住宅ローンの金利が上昇しました。それと同時にマイカーローンの金利についても、より低いローンはないかと低金利ローンを調査していることも考えられます。
「現在返済中のマイカーローンの金利を教えてください」との設問では、金利知識があるためか比較的低金利でローンを利用しているケースが大半を占めました。一方で金利7~8%未満の高い水準の金利でローンを利用しているケースが9.4%を占めており、低金利で借りることができる、との認知が不足していることがうかがえます。
金利10%以上 2.5%
金利9%~10%未満 3.3%
金利8%~9%未満 6.6%
金利7%~8%未満 9.4%
金利6%~7%未満 7.8%
金利5%~6%未満 9.4%
金利4%~5%未満 10.2%
金利3%~4%未満 11.4%
金利2%~3%未満 18.6%
金利1%~2%未満 14.1%
金利1%未満 6.6%
次に借り換えについての意識についての調査結果や考察をご紹介します。
「現在返済中のローンの借り換えは考えていますか」との設問で、「借り換え」について積極的な層が50%を占める結果となりました。前述の考察で挙げたように、経済状況から借り換えについても積極的な姿勢がうかがえます。
返済の金利が下がるなら今すぐにでも借り換えたい 27.1%
考えたことがあるが実行していない 23.8%
おそらく借り換えはしない 49.0%
前述の質問で借り換えを実行しないと答えた方にその理由を質問したところ、「いろいろ手間がかかりそうで面倒なイメージがあるから」が37.3%と多く、面倒なイメージが借り換え行動をおさえていることがわかります。
借り換えしてもさほど金利が下がらないから(元々金利が高くない) 18.6%
完済間近だから 20.5%
残価設定を利用していて、期限が来たら買い替えを考えているから 17.5%
さほど高くない車だから借り換えのメリットを感じないから 4.9%
いろいろ手間がかかりそうで面倒なイメージがあるから 37.3%
その他 1.1%
「今の返済額からいくら減額できれば、手間をかけてでも借り換えしたいと考えますか」との設問では、毎月5,000円の節約と答えた方が28.3%と最も多い結果となりました。この設問結果は、前述の借り換えを実行しないと回答した方も含めた回答となるため、借り換え行動に消極的な層も行動を起こすボーダーラインは月5,000円であると言えます。
毎月の返済額から1,000 円の節約(年間1.2 万円の節約) 6.9%
毎月の返済額から3,000 円の節約(年間3.6 万円の節約) 18.8%
毎月の返済額から5,000 円の節約(年間6 万円の節約) 28.3%
毎月の返済額から7,000 円の節約(年間8.4 万円の節約) 5.8%
毎月の返済額から10,000 円の節約(年間12 万円の節約) 13.9%
毎月の返済額から12,000 円の節約(年間14.4 万円の節約) 0.8%
毎月の返済額から15,000 円の節約(年間18 万円の節約) 1.7%
毎月の返済額から15,000 円以上の節約(年間18 万円以上の節約) 8.3%
どれだけ節約できても借り換えをしたいと思わない 15.5%
5,000円分の差額が出る例としては、返済残高200万円を8%で借りている方が、あと3年の返済期間が残っている場合に、2%の借換えで、およそ5,000円分の減額になります。
今回の意識調査で、3年前と比較して金利の知識が向上している結果となったことから、3年間での家計の変化について掘り下げることで、
との消費者心理が見えてきました。
家計の負担を減らすためにローン金利の知識を調査し、より低金利のローンのニーズが高まっているとも考えることができます。
また「借り換えは面倒」とマイナスイメージを持つ層も月5,000円以上の節約で借り換えを実行する、との調査結果から、月5,000円以上の節約が消費者の求めるボーダーラインであると推測することもできます。
以上のことから2023年は、より一層家計支出の引き締めに意識が向くことが想定されます。そのような家計支出の引き締めや見直しに意欲的な世帯に対して、ANDLOANはこれからも比較的低金利なローンの情報をお届けしていきます。
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2023年のマイカーローン金利と借り換え意識に関する調査結果が明らかになりました。消費者は家計の負担増と金利上昇により、ローンに対する意識が高まっています。金利知識の向上や借り換え意識の増加が見られ、特に低金利ローンへの関心が高まっています。消極的な層も月5,000円以上の節約を目指す場合には積極的に借り換える傾向があります。このような状況を踏まえ、ANDLOANは低金利ローン情報を提供し、家計支出の引き締めや見直しに取り組む消費者を支援します。2023年はさらなる金利比較と借り換え動向の注目が予想されます。