2023年06月29日
大学受験にはさまざまな費用がかかります。志望する大学や学部、併願校の数でも変わり、場合によっては、予想を大きく上回る資金が必要になることも。そこで今回は、受験料をはじめとする大学受験にまつわる気になる費用についてくわしく解説。さらには、これから初めて子どもの大学受験を迎える親御さんならあらかじめ知っておきたい、大学受験費用を抑えるヒントも紹介します。
目次
大学入学共通テスト(3教科以上受験) | 18,000円 |
大学入学共通テスト(2教科以下受験) | 12,000円 |
国公立大2次試験(一部公立大学除く) | 17,000円 |
私立大(医歯学部等除く) | 30,000~35,000円程度 |
受験費用とは、受験料のほか交通費や宿泊費を含んださまざまな費用のことをいいます。ただし、受験費用と言われる費用の中には、受験勉強に必要な参考書代や予備校費用などは含まれていません。
<大学受験料は受験先によって変わる>
受験費用のメインとなる受験料は国公立大もしくは私立大か、私立大学の中でも医学部等学部によっても変わります。また、大学受験生は平均3~4校を併願する傾向にあり、受験方法や受験先の数も影響します。
日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果」(令和3年)によると、1人あたりの受験費用の平均は国公立大学の受験費用で27.7万円、私立大学の文系は31.3万円と理系で32.2万円程度です。宿泊費用が不要の場合は10~15万円程度と言われています。
国公立大学と多くの私立大学が採用する「大学入学共通テスト」は、「新学習指導要綱」の導入にともない2021年から導入された入試制度であり、国公立大学では一般選抜受験の1次試験として採用されています。
大学入学共通テストはこれまでの「大学入試センター試験」と同じく、高校で学ぶ基礎学力を判定しますが、実際の試験内容はより思考力や読解力を試される問題が多くなっています。
<受験費用は教科数によって変わる>
大学入学共通テストの受験費用は教科数によって料金が異なり、3科目以上の受験で18,000円、2教科以下の受験で12,000円となります。また、受験後に成績通知書が必要な場合は、上記の受験料に加えて800円が必要です。
国立大学の入試では、大学入学共通テスト(1次試験)の結果を受けて各大学の一般選抜試験(2次試験)に申込みます。国立大学の受験料はすべて17,000円ですが、公立大学の場合は異なることがあります。試験日程は前期と後期があり、両方申し込む場合は34,000円かかります。
私立大学の受験料は大学や学部によって異なります。一般的な私立大学の受験料は30,000~35,000円程度ですが、医学部や歯学部など理系の学部は、40,000~60,000円程度と言われています。
一方、近年多くの私立大学が採用する「大学入学共通テスト利用入試」の受験料の相場は15,000~20,000円程度。その他にも同じ私立大学の同じ学部を複数回受けられる大学も増え、同じ大学内で併願する場合や別の方式で複数回受験する場合には、受験料を減免するケースもみられます。
先にも述べたように、大学受験費用は受験料の他にも交通費や宿泊代、願書代や併願校の入学金など、さまざまな費用がかかります。そこでここでは、主な費用を項目ごとに分けてくわしく説明していきます。
大学受験では、試験を受けるために願書を提出します。国公立大学や多くの私立大学の願書は無料ですが、一部の私立大学では有料の願書を購入しなければならず、その場合の費用は300~1,500円程度かかります。
近年では、オープンキャンパスや入試説明会で願書を無料配布していたり、インターネットを利用すれば無料で出願できる大学も増えています。ただし、インターネット出願でも、高校が作る調査書や各種証明書を別途郵送する必要はあります。
大学受験には、受験当日の交通費の準備も必要です。受験会場が自宅からそれほど離れていなかったり、地方入試会場が設置される場合は大きな負担にはなりませんが、受験する大学が遠方にあるうえ、現地入試しかおこなわれない場合には、新幹線や飛行機の利用に高額な費用が発生します。
例えば、東京~新大阪間であれば新幹線代に往復約30,000円程度かかり、保護者が付き添う場合はこの2倍の費用が必要です。
遠方の大学を受験する場合は、交通機関遅延などのリスクがある受験当日の移動は避けて、受験会場の近くのホテルに前泊するのが一般的であり、交通費の他に宿泊費も必要となります。
宿泊費用は、ビジネスホテルを利用する場合一泊6,000~10,000円程度、地方よりも東京や大阪などの都心部の方が高くなります。もちろん、保護者が同行する場合は交通費と同様にプラスの費用が必要です。
国公立の合格発表は3月以降ということもあり、日程によっては、第一志望校の試験日や合格発表を待たずに、併願した私立大学の入学金の振込期限がきてしまうケースがほとんどです。よって、実際に入学するか分からない場合でも、入学の権利を維持するために入学金を支払っておく必要があります。
入学金の相場は、大学や学部によって異なりますが20万~30万円程度。ただし、入学金を払った大学の入学を辞退した場合でも入学金が返ってくることはありません。
入学後にかかる費用のことも考えると、受験費用はできるだけ低く抑えておきたいものです。ここからは、受験前に必ず知っておきたい大学受験費用を抑える方法をくわしく説明していきましょう。
併願校が多ければ多いほど受験料がかかるので、受験する大学を厳選することで費用を抑えることができます。しかし、併願受験には試験の雰囲気に慣れたり、合格の自信を得られるなどのメリットも多いため、受験料とのバランスを考えることも大切です。
併願校は受験日程や受験会場ができるだけ近い大学を選ぶなど、効率的な受験スケジュールを組むことも効果的です。交通費や宿泊費を抑えられることはもちろん、移動による精神的、身体的な負担を軽減することができます。
大学のキャンパスに出向かなくても受験ができる「地方試験」制度を活用すれば、交通費や宿泊費の負担を減らすことができます。
例えば「同志社大学(全学部日程)」の場合では、本学の他に札幌、仙台、新潟、東京、広島、高松、福岡など全国の主要都市17カ所に試験会場が設けているなど、「地方試験」制度を導入する私立大学はますます増える傾向です。遠方の私立大学を希望する場合は「地方試験」の有無を必ずチェックしておきましょう。
「大学入学共通テスト」の成績を利用できる「共通テスト利用入試」を実施している私立大学を選べば、受験費用を削減することができます。
大学共通テストの試験は、全国各地のおよそ700ヵ所で実施されます。遠方にある大学の受験を希望する場合も、自宅に近い試験会場で大学共通テストを受験すれば、交通費や宿泊費を抑えられます。
さらに、私立大学の共通テスト利用入試の入学検定料の相場は10,000~20,000円程度なので、受験料の総額も抑えられます。
受験費用を抑えるために「全学部統一入試」を活用することも有効です。「全学部統一入試」とは、1回の入試で複数の学部・学科を受験できるという入試制度です。
<複数の学部・学科の併願が可能>
16学部90学科を有する「日本大学」には入学検定料18,000円(医学部、歯学部は別)で受けられる「N全学統一方式」と呼ばれる統一入試があり、複数の学部・学科はもちろん、同一学部内の複数学科を同一試験日、同一問題で併願することができます。
<入学検定料が個別日程入試よりも安い>
全学部統一入試の最大のメリットは、個別日程入試よりも低い入学検定料で受けられること。2学部以上の併願受験で、入学検定料を割引する大学もあります。また、全学部統一入試では全国各地に受験会場を設置する大学が多く、交通費や宿泊費の削減も期待できます。
受験前日の宿泊先を、受験会場から近い家族や親戚、知人の家にお願いすることも宿泊費の削減につながります。受験生にとってもホテルより親しい人の家の方がリラックスして過ごせる上、保護者も安心できるというメリットもあります。
大学受験に合格したら、次は入学金や授業料の準備が必要です。授業料は前期と後期で分けて納入できますが、それ以外は入学の前後に支払わなければなりません。国立大学の入学金と授業料は文部科学省が標準額を定めているので学部による差はなく、初年度納入金の総額が817,800円、内訳は入学金の282,000円と1年目の授業料535,800円です。
<私立大学は学校や学部によって差がある>
私立大学の初年度納入金は学校や学部によって変わりますが、令和3年度におこなわれた文部科学省の調査によると、平均1,357,080円程度かかると言われています。
<自宅外通学なら引越し費用も>
また、教材費やパソコン購入費はもちろん、自宅外通学の住宅費や諸費用なども必要になれば、さらに60万円程度かかります。
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大学進学にかかる費用として、年度や前後期ごとに支払う授業料や教材費など多くの資金に注目が集まりがちですが、大学受験にかかる費用についても意識しておくことが大切だということがわかりました。とはいえ、大学選びは子ども自身の「どこで何を学びたい」という意思が最も重要です。まずは、できるだけ早めに子どもと保護者がともに目標を明確にし、費用面からできる工夫や準備をすすめておきましょう。
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大学受験は、志望校や受験方法によってさまざまな費用が必要です。受験料以外にも交通費や宿泊費、願書費用、さらには入学金まで考慮する必要があります。費用の多さや予期せぬ出費に驚くこともあるかもしれませんが、効率的な受験スケジュールや地方試験の活用など、費用を抑える方法も存在します。また、教育ローンを利用することで、費用の負担を軽減することも可能です。大学受験は将来を見据えた重要なステップですが、費用面でも事前に準備しておくことが大切です。