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エネファームの設置費用や維持費はいくらかかる?メリット・デメリットや利用できるローンも解説

一言コメント村田大輔 - 貸金業取扱主任者/クラウドローン株式会社代表

エネファームは、自宅で発電し、熱も利用できる環境に優しい家庭用燃料電池システムです。この記事では、エネファームの導入に関する費用、寿命、そして国の補助金の情報などを詳しく解説しています。エネファームのメリットとデメリットも明確に述べられており、導入を検討している方にとって非常に有益な内容となっています。環境負荷の低減を図りつつ、エネルギーコストを削減したい方におすすめのガイドです。

エネルギーを創るファーム(農場)という意味で名づけられたエネファーム。エネファームは、自宅で発電することで送電によるエネルギーロスを抑え、発電の際に発生する熱を利用して生活に必要なお湯を作る、環境に優しい家庭用燃料電池です。2009年に販売を開始し年々普及が拡大、現在は国の補助金の対象にもなっています。今回は、エネファームの導入を検討している方が気になるメリットとデメリット、設置にかかる費用や寿命について分かりやすく解説します。

エネファームはガスを使って発電する家庭用燃料電池

電気と熱、2つのエネルギーを同時に生産し供給するシステムをコージェネレーションシステムと言います。エネファームは、ガスを使って発電し、その際に発生する熱を利用してお湯を沸かす「家庭用コージェネレーションシステム」です。

都市ガスやLPガスから水素を取り出し、空気中の酸素と化学反応させて発電。その際に生じる熱を利用してお湯を作り、作られたお湯はタンクに貯めておくことができるので、必要な時にお風呂や洗面所、キッチンで活用することができます。

水素と酸素の化学反応による発電はCO2を排出しないため、省エネに加え、カーボンニュートラルへの貢献度が高い発電方式とも言えます。

エネファームを使うと電気料金が安くなる

エネファームの発電で家庭の全ての電力をまかなうのは難しい現状ですが、電力会社から購入する電気量を抑えることができるので、省エネやCO2削減だけではなく電気料金の削減というメリットがあります。

エネファームの導入でガス料金が割引されることも

ガスを利用して発電するためガスの使用量が増えますが、ガス会社の多くはエネファーム向けの優待プランを提供していますので、通常の契約より割安でガスを使用することができます。一定の使用量を超えた場合に適用される割引や、ガス温水浴室暖房乾燥機、ガス温水床暖房との併用でのセット割引、冬期割引などを利用すれば、さらに光熱費を抑えることができるでしょう。ガス会社によってプラン内容が異なりますので、導入前に契約しているガス会社へ確認しておくことをお勧めします。

エネファームの導入費用は150~250万円程度

エネファームを導入するには、本体の購入費用に加えて設置工事費用も必要になります。本体価格はおおよそ100万円~200万円程設置工事費用が30万円~80万円程度です。貯湯タンクの容量や発電方式、停電時発電機能の有無などによって本体価格や設置費用が変わりますので、家族構成や生活スタイル、必要だと思う機能をよく検討してから選びましょう。

エネファームのメンテナンス費用は10年間無料

他の電機製品同様、エネファームにも寿命があります。エネファームの寿命は決められており、通電開始から20年を経過すると、燃料電池ユニットの運転は完全に停止します(一部メーカーでは12年で停止する物もあります)。燃料電池ユニットが停止した後も通常のガス給湯器として利用することは可能ですが、発電機能は使用できません。
大手ガス会社やメーカーでは、10年間の無償点検や無償メンテナンスを受けることができますが、10年目以降、5年毎の点検は有料になり、1回10万円ほどかかることもあります。さらに部品交換が必要であれば追加費用がかかります。
通電開始から10年を過ぎると、維持費がかさむうえ故障も増えるため、買い替えを検討する人が多いようです。

エネファームのメリットは自宅で発電できること

エネファームといえばエネルギーの地産地消。自宅で発電することにより送電ロスを抑え、発電所では排熱として捨てられている発電の際の熱エネルギーを有効活用します。エネルギー効率を上げることで、光熱費の節約や省エネが叶います。更に新しい機種は災害時の停電や断水にも対応しており、防災対策としても役立ちます。

エネファームのメリット①光熱費を節約できる

ガスを使って自宅で発電するエネファームを設置することで、電気会社から購入する電気量を抑えることができます。ガスを利用して発電するためガスの使用量が増えますが、発電時の排熱を利用してお湯を沸かすことで給湯にかかるガス代が抑えられ、トータルの光熱費は安くなることが多いようです。

エネファームのメリット②災害時の停電や断水などに備えられる

2015年以降に発売されたエネファームには、停電時発電継続機能が搭載されています。発電中に停電が起きた場合※ 、停電時も最長8日間発電を続けて電気やお湯を使用することができます。また、断水時には発電時の熱を利用して沸かしたお湯を貯めておく貯水タンクのお湯を生活用水として利用(飲料水として使用することは不可)することが可能です。
2021年にパナソニックより発売された最新型のエネファームは、ガス供給が停止した場合でも、19時間で230リットルのお湯を沸かすことができるヒーター給湯機能が搭載されています。
※停電時に停止状態だった場合は、再起動ができないため発電できません。

エネファームのメリット③自宅で発電するので効率よく電気が使える

発電所で作られた電気は、自宅に届くまでに変電所や電線を経由するため、エネルギーの一部が熱や振動に変化し失われます。それを送電ロスといいます。自宅で使う電気を自宅で発電するエネファームは送電ロスが少なく、作られた電気を効率的に活用することができます。

エネファームのデメリットは導入費用が高額なところ

省エネや光熱費削減が期待できるエネファームですが、導入を検討するにはデメリットも理解しておく必要があります。ここではエネファーム導入時に知っておきたいデメリットをご紹介します。

エネファームのデメリット①導入費用が高額

エネファーム導入にあたり最も大きな問題は、高額な費用がかかるということです。本体の購入費用が約100万円から200万円程。加えて設置工事費用が30万円から80万円程度と非常に高額です。

エネファームのデメリット②設置スペースが必要

エネファームは、発電するための燃料電池ユニットと、沸かしたお湯を貯める貯水ユニットがセットになっており、他の給湯器と比較してとても大きく、広い設置スペースが必要になります。広いスペースが確保できない場合、設置できないこともあります。

エネファームのデメリット③ランニングコストはガス料金に左右される

エネファームはガスを使用して発電するシステムなので、ガス料金が光熱費に大きく影響します。都市ガスに比べてプロパンガスは高くなる傾向があるので、プロパンガスを利用している方は注意が必要です。
また、都市ガスの原料である液化天然ガスはほとんどを輸入に頼っており、世界情勢や円安などの影響でガス代が高騰する可能性があります。

エネファームのデメリット④使い方によっては光熱費が安くならないことも

発電と同時にお湯を沸かすエネファームは、貯水タンクが満杯の時には発電がストップしてしまいます。その際は通常の電気を使用しますので、少人数の家庭、お湯をあまり使わない家庭では思ったほどの光熱費削減効果は期待できないかもしれません。

エネファームとエコキュート・エコジョーズの違い

エネファームの他にも、省エネ型の給湯機といわれるものがいくつかあります。どれも名前を聞いたことはあるが何が違うのかよく分からない…という方も多いのではないでしょうか。ここではそれぞれの特徴やメリットの違いをご紹介します。

エコキュートは、電気エネルギーを使って空気中の熱エネルギーを取り出し、お湯を沸かす給湯器です。電気エネルギー「1」に対して「2以上」の空気熱エネルギーを集めるので、消費電力を大幅に減らすことができます。また、割安な夜間電力を使用してお湯を沸かすのでとても経済的です。

エコジョーズは、排気熱を再利用して事前に水を温めておき、少ないガスで効率よくお湯を沸かす給湯機です。ガス代の節約に加え、CO2の排出量も減らす環境に優しい給湯器です。

どちらも省エネやCO2削減が期待できますが、発電機能はありません。それぞれのメリット、デメリット、導入コストを把握したうえで選ぶことが大切です。

導入設備導入コスト
エネファーム150〜200万円程度
エコキュート30〜80万円程度
エコジョーズ18〜40万円程度

エネファーム×太陽光発電ならさらに電気代が節約できる

エネファームと太陽光発電を組み合わせた「ダブル発電」は、自家発電量が増え、購入電力を大幅に削減することができます。またエネファームでつくった電気が優先して使われるので、太陽光発電の余剰電力は売電することができます。
さらに蓄電池を加えれば、より自家発電で賄える比率が上がり光熱費を抑えることができます。併用することで停電や天候に左右されることなく電気の供給が可能になり、災害対策としても有効です。

エネファーム費用には補助金が使える!

家庭でのエネルギー消費量の中でも大きな割合を占める給湯。その省エネ促進のため、経産省は給湯省エネ事業を実施しています。「住宅省エネ2023キャンペーン」と銘打ち、一定の性能を満たした高効率給湯器の設置の際、補助金を受けることができます。エネファームは1台設置につき15万円が支給され、申請が予算の上限に達し次第終了となります。
この補助金は個人で申請するのではなく、住宅省エネ支援事業者へ登録している業者に設置を依頼し、申請してもらいます。詳しくは「住宅省エネ2023キャンペーン」公式HPをご確認ください。
参考:「住宅省エネ2023キャンペーン」公式HP

エネファーム導入費用にローンは使える?

エネファーム設置専用のローンを用意しているガス会社や、エネファームの導入を条件に提携銀行より低金利の住宅ローンを提供しているガス会社などがあります。
また、省エネ工事専用のリフォームローンや、省エネ新築住宅向けのローンを用意している銀行もあり、それらは通常の住宅ローンより低金利になっています。

エネファームのローン探しならクラウドローンが便利

環境に優しく、光熱費削減も期待できるエネファームですが、設置を検討するにあたって頭を悩ませるのはその設置コストです。導入費用の捻出が難しい…という方は、ローンの利用を検討してみませんか?
クラウドローンは、お金を借りたい人と融資したい金融機関をつなぐ日本初の金融プラットフォームです。ご自身の基本情報と希望を入力するだけで、銀行から条件にあったローンの提案を受け取ることができます。全ての手続きがオンラインで完結しますので、忙しく来店の時間が作れない、という方にもおすすめです。

エネファームの導入は費用と環境のことを考えて検討しよう

高額な導入費用がかかり、家族構成や生活スタイルによっては大幅な光熱費削減を見込めない可能性もあるエネファームですが、高い省エネ効果やCO2削減、防災対策など、多くのメリットがあります。環境への貢献やいざという時の備え、実際にかかるコストなど、様々な情報を元に、より豊かな暮らしを目指して検討してみてはいかがでしょうか。


POINT

「どの銀行が融資をしてくれるか分からない」をクラウドローンが解決

クラウドローン(https://pre.crowdloan.jp/)は、個人が銀行から低金利でマイカーローン、教育ローンなどの融資を受けられる国内唯一のプラットフォームです。
融資の目的や時期、金額などをクラウドローンに登録すると、各銀行が融資可能な金額や金利のプランの直接提案してくれます。時間と労力をかけずに複数の銀行からより条件のよい融資を見つけることができます。

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